「溜精棚」
明日は夜咄の茶事の稽古です。
お懐石担当の方は、今頃せっせと、
料理の仕込みをしているでしょうね。
亭主役の方は、茶事の流れの確認を頑張ると、
今朝はやばやメールがありました。
以前お点前をする方が、
「寝る前にお布団の中で復習をしようと思ったのに、
お茶が点つ前に寝てしまいました。」
と言っていましたっけ。
お茶事の本を枕にきっとすやすやかしら。
ともあれ客も亭主も、予習怠りなく明日に備えると、
意気込みは素晴らしかったので、期待しています。
お仕事をなさっている方も多いので、
前日から準備ということも難しいですから、
私はベランダの掃除や、
炉の灰や炭の用意などをして差し上げておきます。
明日は早々と集合してみなさんで準備です。
お棚は「溜精棚」を使います。
このお棚の名は、裏千家の六畳の茶室「溜精軒」に由来します。
この「溜精軒」は玄々斎の好みで、逆勝手出炉となっており、
除夜釜だけに使用されているそうです。
風炉先の下地窓が使いふるしの柄杓の柄でつくられていて、
その意匠を取り入れたのが「溜精棚」です。
暮れの夜咄で使うというのも、そんな話題につながって、
きっと楽しいでしょうね。
ご亭主役の方は、今年お孫さんがお生まれです。
お使いになるお茶碗は「いとおしきもの」という銘です。
一年の締めくくりとして楽しかった出来事などを振り返りながら、
無事を祝う会になりそうです。
私は朝から待合となる私の個室を、
余計なものを納戸に片付けて、掃除しなくてはなりません。
暮れの大掃除にもなるから、いいかなあ。
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