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「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

等伯ゆかりの本法寺へ

2017年06月23日 | 日記

         

茶道資料館に隣接して、「本法寺」があります。
このお寺は、長谷川等伯ゆかりの寺で、
本阿弥光悦の作と伝えられる「巴の庭」があります。
最近、阿部龍太郎の小説「等伯」を読んだので興味もあり、
初めて立ち寄ってみました。

このお寺には、等伯の描いた重要文化財『仏涅槃図』があり、
普段かかっているのは複製ですが、
毎年の
涅槃会にはこの『仏涅槃図』の実物が一般公開されるそうです。
縦は10メートルほどもある、かなりの大きさの迫力のある絵で、
若くしてこの世を去った息子や、等伯の人生に関わった人々への思いが、
絵の隅々にまで、込められているように感じられました。
これもまた、小説ではありますが、等伯の人生をたどった後に見ることで、
心に迫るものがきっとと違ったのでしょう。

「巴の庭」もしばし眺めて。
お庭を眺める風ポーズの写真も一枚。

          

いつも資料館まで来ても、ゆっくり出来ずに、
ついぞ立ち寄ることのなかった本法寺ですが、
等伯の『仏涅槃図』はきっと忘れないと思うほど、目に焼き付きました。
これも又、最初で最後の冥土の土産になるかもしれませんが。

そのあとはせっかく近くまで来たのだからと、
裏千家と表千家の門まで廻ってみました。
兜門はいつもながらの佇まいでした。


          


私は裏千家、同行の友は表千家を修行中ですからご挨拶です。

今回の旅では懐かしい場所を二か所訪れました。
それは、大徳寺と平安神宮。
大徳寺は、50年も前の修学旅行の時と、お茶を始めてから一度。
その50年前に、見学のわたしたちに、ユーモアたっぷりに説明をしてくださった、
大仙院の尾関宗園老師に、お会いできましたので、
思わずなつかしさに、「あの時の和尚さんでしょうか?」
「そうですそうです。」と又あの口調に載せられて、
サイン付きのありがたいお言葉をお土産にすることに

かなりのご高齢でしょうに、驚くほどお元気でいらっしゃいました。

          

玄関前には沙羅(夏椿)の木の花が二輪ほど開いていました。
五月の特別公開の時期ではなく、拝見できる塔頭は限られていますので、
今回は懐かしい場所を訪ねただけで、お寺を後にしました。

    

三日目に、細見美術館の帰りに、
雨上りの平安神宮も、50年ぶりに訪れてみました。

                 

今回の目的には神社仏閣は重きを置いていなかったので、
こんな風に立ち寄れたのはよかったです。

お寺編のご報告はこんな感じでしょうか。

 

 


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