先日社中の方の茶室開きに、お招きいただきました。
八畳と六畳の茶室が、清々しく迎えてくださいました。
ご亭主の姿に、私も昔、師匠をお招きして、
孤軍奮闘して茶室開きをしたことを思い出しました。
でもそれで、準備から始まって、
いろいろとわからないことをひとつひとつ確かめたりして、、
とても勉強になったことと、お茶に対する覚悟が決まったようにも思います。
気が付くと着物のたもとが出汁の中に入っていたりして、
正直水屋はてんてこ舞いでしたが、
それでも何とか一人で、二人のお客様をおもてなししました。
もう二十年近く前のことですが。
マンションの和室をリフォームした我が家の茶室に比べたら、
大炉もあり、釣り釜も釣れる茶室のまぶしいこと。
少し落ち着いたら、お弟子さんを取られる予定と。
ぜひこれからのお茶生活を充実させていただきたいと心から願いました。
これも先日のこと、
5年ほど前に、お茶名を取られてすぐに、
ご主人のお仕事の都合で、遠くに行かれた方から、
久しぶりにメールがとどきました。
「ご無沙汰いたしております、お元気でおすごしでしょうか。
私はおかげさまで毎日元気に過ごしております。
実はこのたび、ひょんな事からご縁を頂いて、
文化教室で小学生向けのお茶の教室をやる事になりました。
自分でも思ってもいない事だったので、びっくりするやら戸惑うやらですが、
お話を頂けるのは本当にありがたいことなので、思い切ってやってみる事にしました。
どきどきしながら初めて先生の元に伺ったあの日から、
15年ほどの年月が経ったのだなあ、遠くまで来たなあと何とも感慨深いものがあります。
引っ越し前に先生が
「お茶名まで取っておくと、行った先で新しい出会いもあるから」
とおっしゃっていた、その通りになりました。
正直なところ力不足は否めませんが、頑張ってみたいと思います。
またそのうちご挨拶に伺わせてください。」
嬉しいですね。
お若いけれど頑張り屋の彼女のことです。
きっと素敵なご指導をなさると思います。
こうして少しずつ、お茶との出会いををお助けした方たちが、
次のステップへと踏み出されるのを見るのは幸せなことです。
お茶にどのような楽しみを見つけ出すかは、それぞれで良いと思います。
できるだけ長く楽しみ、できたら次の世代にもつなげてみるのも。
他にも、少しずつ動き出している方たちもいらっしゃいます。
楽しみにしていますよ。