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四月に入り、早速お出ましの透木釜です。
こうやって季節の道具が代わる代わる出てくると、
もうそんな時期なのかと、皆さん驚かれます。
私も、ついこの間片付けたばかりなのにと言いながら、
出したりしまったりです。
「お稽古に来てやっと季節感を味わえます」という方もいらっしゃるので、
私も頑張りがいがあるのですが。
三月、四月と、五徳のいらないお釜が活躍します。
こんな時は蓋置は五徳を使って楽しむのも良いですね。
透木釜というと、桜川の地紋がよく使われます。
桜の咲く四月に使うお釜ですから、ぴったりの地紋なのですね。
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この地紋は、「桜川釜」から来ています。
利休から少庵、宗旦と、西村道仁作の「桜川釜」というものが伝来していて、
千家名物となっています。
胴の中ほどに桜の花弁が散って網にかかっていて、
桃山時代の釜の意匠としては大変斬新なものだということです。
残念ながら我が家の透木釜の地紋は桜川ではありませんが。
今日の雨で桜も散り始めたようです。
「花散らしの雨」とは言い方は風流ですが、
心無い雨とも言えますね。
「花散らし」には別の意味もあるとか。
でもまあ今日の雨は、花を散らす無粋な雨ということにしておきましょう。
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