「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

7年後という目標

2013年09月15日 | お茶三昧


★ 茶の湯とはただ湯を沸かし茶をたてて
          のむばかりなる事としるべし  (利休道歌より)


茶道にかかわって40数年、
いまだにこの歌の周りをうろうろしています。

行きつ戻りつ、なかなか居直れません。
この世界ではまだまだひょっこですから、仕方がないですね。

今日は稽古のために準備した道具で、
一人奥伝の点前をしてみました。
終わった後はちょっとすっきりして、
頭と体と心の体操になったようです。

社中の方の中に、
前回の東京オリンピックの開会式の日に生まれた方がいらっしゃいました。
ですからオリンピックの年には56才ということです。
その因縁で、7年後のオリンピックには、
何かの形でか関われることになのかもしれませんね。
聖火ランナーの一人に選ばれるとか、開会式に抽選で招待されるとか。
ない話でもありませんね。
私もできたら「おもてなし」の一環に加わってみたいですが。

急速に周囲が変わっていく予感。
何よりもまず、そのためにも震災からの完全復活が目標ですが。

若い人にも、高齢者にも、突然に降ってわいた7年後という目標。
まだ先のようでも、きっとすぐ来てしまうでしょう。
七年後には、私も少し変わっているでしょうか。


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思わぬ副産物

2013年09月14日 | お茶三昧


今日は少し暑さがぶり返しましたが、
冷たい水羊羹も、これで最後になるかしらと、
水菓子と一緒に自作の器に盛っていただきました。

じつはこの水羊羹は青竹に入っていました。
最初の何本かは気が付かなかったのですが、
途中で捨てようと思ったときに、これはと・・・。



なんと「灰吹き」にぴったりではないですか。
このように煙草盆に添える灰吹きは青竹が正式です。
でも青竹は時間がたつとすっかり乾燥して白い枯れた竹になってしまいます。
何時でも自然のものが手に入るとは限りません。
ですからお茶会や、お茶時では冷凍の青竹を注文して手に入れたりします。
最近は着色をしてあるいつでも青いものが作られていたりするのですよ。
それがわかるとちょっと興ざめなのですが。

この水羊羹の入っていた青竹は、正式のサイズより少し小ぶりですけれど、
煙草盆に合わせて加減してもよいということなので、
まあなんとぴったりという感じではありませんか。
早速、お稽古茶事用にと、三本もラップにくるんで冷凍してしまいました。

羊羹を取り出す時に、底にキリで穴をあけたので、
水を入れるためには接着剤か何かで、穴をふさがなくてはなりませんが。

これでこれから予定している今年のお茶事の青竹はまかなえそうです。
思わぬ廃物利用ににんまりですよ。


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お月見の主役は

2013年09月13日 | 美味しい話

名月が近付くと、お菓子もこんなかわいいものが沢山でます。
ウサギのお菓子です。



「うさぎさん」の箱の中身は・・



思わず皆さんの目が細くなります。

この干菓子も負けていませんね。
「伊夜比古の玉兎」  
弥彦温泉土産でいただきました。



月見の主役はお月様ですが、
茶席の主役はこんなかわいいお菓子のようです。

来週は竿物のうさぎも登場します。
お楽しみに。



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お月見の準備

2013年09月12日 | 日記


今朝は少し早めに目が覚めました。
稽古を始めるまでに時間の余裕があったので、
近くの線路わきの草を集めてきました。
小さな籠がいっぱいになりました。


中秋の名月が近付きましたね。
お団子の材料は準備できましたので、あとはススキを用意しなくては。
近くにはススキの生えているようなそんな場所がありません。
ちょっと足を延ばして散歩をしながら探してみましょうか。

ススキのことを別名「尾花」といい秋の七草に数えられますね。
開いた穂の部分が尾っぽに似ているからの名前とか。

今年はなんとか、月とススキと月見団子の三つがそろいますように。
お月様はお天気次第、いちばん気難しいようですが。


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湯のたぎらざる炭は・・・

2013年09月10日 | お茶三昧


九月も後半から十月と、ようやくエアコンのお世話にならずとも、
障子を開け放って、稽古ができるようになりす。
そんな時を見計らって、お炭手前をせっせとすることにしています。

というわけで寄付きにかける利休道歌も、
今回は炭に関するものを選びました。
写真を小さくしてあるのは、下手な字が恥ずかしいからです(-.-)

~炭おくも習ひばかりにかかはりて
     湯のたぎらざる炭は消え炭~


利休道歌には炭に関する歌がたくさんあります。
どれを選ぼうか迷った末の一首です。

炭手前で、炭を次ぐときは、
「どうかちゃんと火が起きますように」と祈るような気持ちですね。
客から見ていても、亭主の緊張が伝わってきます。
炭が小さな音を立てはじめ、やがて釜から煮え音がすると、本当にホッとします。
きちんと習い通りについでも、火が十分に起きないこともままありますから。

初炭は風炉中を拝見できませんので、
客は亭主の火箸の動きに気持ちを集中して静かに見守ります。
そして後炭の風炉中拝見で、初めて炭の起きた様子や、灰の姿を見ることができます。
その時はいうにいわれぬ感動を覚えるものです。
火は何か人の心に迫るものがありますね。

お炭手前はとてもシンプルです。
お茶を点てるお湯を沸かすという、
でもわかなければお茶が点てられないという大切な要素です。
お茶事の時に慌てないように、稽古のチャンスを増やしたいです。

お箸を持つのが苦手という方はとても苦労をしますが。
そうそう炭手前のために、矯正箸で箸の持ち方を練習した方もいました。
矯正箸は大人用もあるのですね。



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帯締め3分

2013年09月09日 | 和服生活

「花月勉強会」風景から


いつもよりちょっと遅れて見えた方が、
「今日は帯がうまく締められなくて、一電車おくれてしまいました」と。

それでもちゃんと秋を感じさせる単衣の着物に身を包んで見えました。
九月になるともう薄物という季節ではないのですが、
最近の気候ですから、一週目くらいまでは許してもらえます。
それでもちょっと頑張って、単衣を着る季節の先取りも、
時には気分の良いものです。


私はもう着物は月に20日以上着ていますので、着ること自体に時間はかかりません。
特にお稽古の場合は着なれた着物に着なれた帯ですから。
それでもちょっと改まった着物を着るときや、締慣れない帯を付けるときは、
普段より少し時間の余裕をもって着始めます。

どうしても帯が気に入らないときがあるのですよね。
そのまましっくりしないで出かけると、一日中落ち着きません。
そんな時のために、やり直せるようにプラス15分です。
初めての帯を締めるときは、前日に一度締めてみることもあります。
帯にも個性があって。硬さや、長さ、ちょうどよい模様の位置など。
そして着る側のウエストの状態でもだいぶ違ってきます。

いつぞや、舞台の上で女形の役者さんが、
踊りながらいとも見事に帯を締める姿に感心したことがあります。
ほんの数分で着物姿が出来上がるのです。

これをやってみようとバカなことを考えた私は、
帯を3分で、歌いながら締めることに挑戦しました。
適当な曲はと「冬ソナ」の主題歌を口ずさみながらやってみました。

見事歌い終わるまでに、締めなれた名古屋帯をつけ終わりましたよ。
そのあとはちゃんと気を引き締めて、
「さあ今日も張り切ってお稽古!!」です。


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東京オリンピック決定

2013年09月08日 | 日記


オリンピック決定の朝に一輪


今朝目を覚ますと、東京オリンピック決定のニュースが。
熱心な招致活動が報われた一瞬ですね。
賛否両論ありますが、決まったからには、
日本が震災からの復興も含めて元気になり、
そして自信をとりもどすためにも、前向きにとらえていきたいですね。

私はこれで、一生に二回自国のオリンピックを経験することになります。
といっても開催は7年後ですから、生きているという保証はないのですが。
何とか健康でその日を迎えられるようにしたいものです。

前回のオリクピックの時は、高校生でした。
(これでしっかりと年齢雅が)
都立の高校に通っていたので、選手団の代役として、
開会式のリハーサルらに駆り出されたのを覚えています。

確か私はブラジル選手団になって、行進したと思います。
その時の印象は鮮明に残っていて、国立競技場がとてもきれいで、
整列したフィールドの芝生が絨毯のようにふかふかだったのを覚えています。
先頭をプラカードを持って行進していた防衛大学の学生さんを、
「素敵ね」と言って騒いだことも。
いまなら「超かっこいい」なのでしょうが、その当時はそんな表現はなかったかも。
でも実際に競技場に出向いて、間近に競技を見た記憶がありません。
きっとチケットを取るなどという知恵も熱意もなかったのかも。
最近になってやっと見たいもののチケットは、
並んででも手に入れるということを覚えましたが。

晴れてオリンピツ当日を迎えることができたら、
これが最後と、沢山の競技を実際に見てみたいものだとおもいます。

遠いような近いような7年後をちょっと楽しみにしています。


↓こんな喜びの朝に、一瞬だけでもうれしいことがありました。ありがとうございます。

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今年の名月は

2013年09月06日 | お茶三昧


ちょっと秋らしい、過ごしやすい一日でした。
夜のお稽古はエアコンを止めて、涼しい風を感じながらできました。
道具の銘も、今日は「虫の音」とか「武蔵野」「十六夜」など、
すっかり秋を感じさせてくれました。

「十六夜」といえば今年の中秋の名月は、九月十九日ですね。
その週は月見団子でも作って、皆さんと楽しもうと思います。

「十六夜」は「いざよい」と読みますが、
満月から1日たった十六夜の月は、
まるで出てくるのをいざよっている(ためらっている)ようだと、
この呼び名が付けられたと言われています。

ちょっと月の呼び名をいくつか紹介しますね。

十七日の月を「立待月」
「いまかいまかと立って待つうちに月が出る」からだそうです。

十八日の月を「居待月(いまちづき)」
立待月よりもさらに遅く出る月はって待つには長すぎるので
「座って待つ月」なのだそうですよ。

さらに十九日の月を「寝待月(ねまちづき)」
出てくるのが遅すぎて寝て待つ月になってしまいました。。

いずれにしても昔の日本人はお月様の出るのが、
本当に待ち遠しかったのですね。
なかなかそんな時間の持てない現代人。
せめて名月のころくらいは、
月の出を待つような風流な時間が持ちたいですね。

そんな時は「月見酒」もいいと思いますが(=^・^=)


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夏の記録が残りました

2013年09月05日 | お茶三昧



「香付花月」の記録が当たった方が、
いただけなかった方の分をコピーしてきてくださいました。

本物でなくとも、これで皆さんに記録が残せますね。
このような記録はとても貴重です。
自分の稽古の足跡ですものね。

私にも20代にお稽古した時の「香付花月」の記録が大切取ってあります。
きっとその時は最後に当たり札を引いたのでしょうね。
今回のためのイメージ作りに、恥ずかしながら皆さんにお見せしました。
何十年かぶりに眺めて、私もとても懐かしくそのころを思い出しました。

皆さんこれをお友達に見せたりして、
「お茶ってこんなこともするのね」とか、
「素敵な詩が詠めてすごいわね」などと、驚かれているようですよ。

暑い(熱い?)夏の思い出、大切にしまっておいてくださいね。


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美味しいもので反省会

2013年09月03日 | お茶三昧

先日の茶事の反省会と称して、
美味しいものを食べに行きました。
乾杯の後に出てきたのはこれ。



豚バラのピリ辛煮

これはお正客さんが、リクエストしたそうです。
大きな器にど~んと出てきて、皆さんで分けていただきました。
「おかわりありますよ」といわれて、安心してどんどんいただきました。
本当にもう一丼おかわりしたのですよ。

次は、亭主をつとめた方のリクエスト。
天然ものの高価なウナギです。



今度は小さな器に少しのごはん。
これがまた少ないだけに美味しいこと。

他にもこんなにたくさんのお料理を。



デザートのころには、はじめのピリ辛煮のじゃがいもがずしんと効いてきて、
明日はもう何も食べなくていいというくらいにお腹が膨れました。

ところで肝心の反省会ですが、
ご亭主、お水屋で料理作り、お正客とお詰、
それぞれの役をこなすことで、新しい目標ができたようです。
「お茶時が楽しい」
そんな声が聞けただけで、本当にうれしいです。

そしてもう次の茶事の予定も決まりました。
私ものんびりしていられませんね。

←(場所はおなじみの「かまど」さんで)


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来るもの拒まず去る者追わず

2013年09月02日 | 日記


韓国の国立中央博物館の「金剛弥勒菩薩半跏思惟像」。

二体所蔵しているうちの一体ということです。
日本で国宝になっている像は木造ですので、
比べるとちょっと趣が違いますね。


~来るもの拒まず去る者追わず~

短い人生で(もう長いかな)私の中では確かになっている言葉。
生意気で、達観しているように思われそうですが。
座右の銘などというものは皆そう聞こえます。
別に悟ったわけでもなく、
これからも時には迷い、時には言い聞かせるでしょうが。

これは「物事」にも、そして「人」にも。
入り口と出口は広く開けてありますす。
私の場合はちょっと広く開けすぎているかもしれないけれど。

でも中にいる時は、
その物と精一杯関わります
時には苦しみながら。

仏像と相対すると、単純に美しいと思うことだけでなく
何かが鮮明になったり、
何かが壊されたりするものですね。

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