ガイド日誌 - 北海道美瑛町「ガイドの山小屋」

北海道美瑛町美馬牛から、美瑛の四季、自転車、北国の生活
私自身の長距離自転車旅
冬は山岳ガイドの現場をお伝えします。

DAY10 東北/ 山形県鶴岡市から新潟県村上市へ 『日本列島縦断 自転車の旅 2018』

2018年11月11日 | 自転車の旅 国内
日曜日の朝である。
宿の食堂に降りていくと、
昨日までとは違う雰囲気の朝食だった。
仕事前のオッサンたちがいないのである。

奥の席では同年輩とおぼしきオッサンと
小学三年生くらいの女の子がつつましく食事をしている。
僕は窓際の席で食っていたのだが、さっきまで奥の席にいた親子が手を繋いで駐車場に向かっていくのが見えた。
女の子は嬉しそうに、ぴょんぴょん弾んでいた。

後ろ姿が、うちの娘たちに重なる。

きょうは日曜日。
僕は無性に家に帰りたくなった。

さて。
お腹回りの大きなお肉をそのままに帰るわけにはいかない。
南に向けて走り出す。
城下町の、無数の路地が交錯する鶴岡市内は信号の間隔が狭く、少し走っては信号待ちをする。
市街地を出るのには少々時間がかかった。

ようやく郊外に出たが、

海沿いの道は風が強い。

小刻みに小規模な峠が連続する。

登りあれば、下りあり。

海沿いの道はトンネルも多くなる。

こういうトンネルはラッキーだが、

歩道がなく、狭い、暗い、
そして長い。

こういうトンネルは恐怖。

蛍光ベストじゃないと死んでた。

謎なトンネル。

たぶん「波しぶき」対策だと思う。

遠くから見たら「潜水艦?」

灯台だった。

何かと万能なGPSだけど、

トンネルの中ではデータが途切れる。
衛星の電波が途切れるのだ。
森の中や木造住宅の中では問題ない。

鉄道と国道と日本海と

昔、鉄道トンネルだった?

あちこちで見られた。

食べ物がうまいから素通りできない。

海老汁と、タコ飯。
漁師メシだ。

たまらーん!
素通り不可能。

県境の集落の入り口。

鼠一匹入れてはならぬ!的な関所があったんだろうな。

集落の中を走る。

宿場町の面影がある。

集落の中に?

県境で分断されてる!

山形側から。

山形県におるんやでー。

新潟側から。

新潟県にポーンと。

出入国審査?

スタンプをポン!

鼠ケ関集落の新潟県側に入ると、
さっきまで各家庭のクルマは「庄内ナンバー」一色だったのに、
一気に「新潟ナンバー」に変わった。

本当に集落の中で分断されていた!

そのまま道なりに日本海の有名な難所
「笹川流れ」に向かうが、
海からの強風が酷くて消耗が予想以上だった。

しかも波しぶきが霧状の雲になって強風に乗り、
道路上を覆っていた。

仕方なく、途中から県道に入り、内陸部を行く国道7号線の峠へのアクセスを目指す。
風よりは峠のほうが、かなりマシだ。

県道。

秋山小兵衛(剣客商売)が歩いてきそうだ。

どんどん山奥にはまっていく。

大丈夫なのか?

山を一つ越えて、ようやく国道7号線の峠に合流できた。

あとは新潟県村上市に向かって下って行くだけだ。

本日の走行距離、80km。