聖地を求めて俺は歩く。
鳥取砂漠を彷徨う、俺は異邦人。
そこは外国資本と戦う戦士たちの希望の地
『崖っぷちの聖地』と人は言う。
☝︎罠じゃないから是非、クリックしてくれ。
県民に助けを乞うこと数回、
ついに俺は辿り着いた。
おおおお!
聖地だ…
長い旅だった…
泣いているのか俺⁈
ついに扉を開くぞ。
嗚呼、
なんて「普通」なんだ…
そうなのだ。
普通で良いのだ。
肩から力が抜けていく…
コーヒーを飲み終えて、
カップの底から現れたのは、
うおおおお!
わかりやすいキャラクターじゃないか!
ええい、外国資本のやつらめ。
いっちょ、屁でもかましてくるか。
見つけたぞ。
へっ、誰が入店なんかするものか。
あ、ちょ…
何やってんだよ俺…
あっ、あっ!
あー!
「ホットのカプチーノ、ショット追加で。
マグカップでお願いします…」
鳥取初出店にして日本攻略最後のスタバなのだそうだ。
店員さんの笑顔には一点の曇りもなく、どこまでも屈託のないスマイルだ。感じ良すぎる。
俺、あえなく陥落。
本日の走行距離、0km。