ガイド日誌 - 北海道美瑛町「ガイドの山小屋」

北海道美瑛町美馬牛から、美瑛の四季、自転車、北国の生活
私自身の長距離自転車旅
冬は山岳ガイドの現場をお伝えします。

DAY14. 北陸/ チャリダー危険「親不知」 直江津ー黒部『日本列島縦断 自転車の旅 2018』

2018年11月15日 | 自転車の旅 国内
昨夜は眠れなかった。

お寺に併設されたその古い旅館は、
建物は古いものの、
女将も娘さんも気さくだし、メシはうまいし、
風呂は明るく広く、部屋は暖かい。

広い建物に泊まり客は僕一人、
WIFIはサクサク繋がるし、言うことなかった。

しかし、夜。

何かいるのだな。
誰か。

コソコソ、カサカサと、誰かが廊下を歩き回ったり立ち止まったりする。

まあいいや。

何ごともなかったように朝がきた。
うまい朝飯を腹一杯いただいて出発だ。

海辺の国道に沿って、古い時代の鉄道跡を利用してサイクリング道が整備されていた。

日本にも
レール・トレイル
が、じわじわと増えてきた。

きたきた。
汽車ぽっぽー、な気分。

ぽっぽー!

中は案外と明るい。

サイクリング道に落ち葉。

落ち葉の上を走ると、なんだか
モガモガする。

橋の上から覗き込めば、

鮭が遡上していた。
力尽きた鮭

「ほっちゃれ」(北海道弁)も沈んでいる。

遡上を眺めに人も集まる。

「凄ーい!」

鮭、がんばる。

NZに住む僕の兄弟の、
古い親友が雑貨屋を営んでいるというので、グーグルmapを頼りに探して見つけた。

そうかそうか。
兄弟の親友ならば俺の親友だな。
どれどれ朝のコーヒーはこちらでいただくとするか。

目論見は外れたのだ。
ちょっと時間が早かったみたいだ。
残念。

目の前は日本海だ。

さて、走り続ける。

トンネルの連続。

サイクリング仲間。

「おはようございます!」元気に挨拶。

何か見えてきた。

凄くないか⁈

記念撮影。

船、好き。

北陸の難所「親不知」が近くなり、

危険・やばい道が増えてきた。

どっち行く?

もちろんコッチだろ。

やばいのは、どちらも同じこと。
それにしても…

ヤバ過ぎる。
ようやく出たら、

道はなかった。ただの廃線だった。
戻るのか?

仕方ない。泣

ここからは写真はない。

立ち止まれないし、大型トラックがすぐ脇を轟音たてて追い抜いていく。

難所「親不知」は、チャリで走っていいレベルをはるかに超えている。
気になる人は、

国道8号線 親不知

↑で、画像検索してくれ。

天嶮トンネル(最高標高)前で、規制。

正直、ホッとした。

もう無理。

おお?

お廻りするする!

この建物の裏へ回ると、

旧道があった。

トラックなし。
解放感半端ない。

さっき来た道が少し見えた。

死ぬかと思った。

旧道やっほぅ。

天高く、

絶景だけど、簡単に死ねそう。

富山県側に降りてきた。

県境の川を渡ると、

富山県!

ヤッホー!

解放感!

旧道を見つけるコツは、鉄道沿いに。

県道。たぶん旧国道。

富山県、明るい。

快適すぎる。

僕の影法師も嬉しそうだ。

明日からも、もっと南へ。

きょうはビジネス旅館。

一泊二食、6500円。メシうまいー。


本日の走行距離、92.8km。
迷走含む。