ガイド日誌 - 北海道美瑛町「ガイドの山小屋」

北海道美瑛町美馬牛から、美瑛の四季、自転車、北国の生活
私自身の長距離自転車旅
冬は山岳ガイドの現場をお伝えします。

DAY20 北陸/ 金沢ー福井、パンクやら福井やら『日本列島縦断 自転車の旅 2018』

2018年11月21日 | 自転車の旅 国内
朝の金沢を走り出す。

さわやか金沢!と言いたいところだが、

ビルの谷間を無数のバスが爆走するので
うかうか車道を走れない。

朝の金沢は冷酷な都会の一面を突きつけてくるのであった。

町外れの橋。

かっこいい…

プレートが付いている。

大正13年!

ステキ、ステキ、

ハイカラさん。

30分ほどで郊外に出たが、

ここまで信号機も人もクルマも多くて、すでに疲労した。

路側帯は広いが、

自動車道(国道バイパス)はプレッシャーも半端ない。

あれほど「旧道が最高!」と言っておきながら、

国道バイパスを走る俺。
ICで半泣き。

北陸新幹線福井ルート急ピッチ

でもさ、完成したら北陸本線は廃止されちゃうんだよ?
新幹線とは関係のない沿線自治体は見放されるんだよ。
本当にいいの?

そもそも福井に新幹線必要か?
札幌も!

石川県内はチャリ天国。

道も人も最高!

加賀市郊外を走行中、
「ブロークンリバー」のステッカー貼ったハイエースを見かけた。
なぜだ?
ブロークンリバー・スキーフィールドは、ニュージーランドのサザンアルプスにある会員制スキー場だ。

ブロークンリバー
https://brokenriver.co.nz/

いや、
日本風に言えば、
「地元山岳会管理・山スキー場」かな?
うーむ、少し違うな。

幌加内町営ほろたちスキー場
が、一番近いかも。
違うけどね。

いずれにせよ、国際的には超マイナーなはず。

それにしても、
なぜここにブロークンリバー?

石川県、底知れぬ。

さて。なんやかやで
福井県境の峠が近づいてきたぞ。

道が一気に狭くなり、道も荒れてきた。

この辺でシャリバテ。
朝食のカロリーを使い切り、バテバテ。

こいつでパワーチャージだ!(効く)

登るよ。

県境キター!!

福井県に入った。

せいぜい標高100m台の峠だけど、
福井県側は結構な勾配。

大型トラックが、喘ぎながら登ってくる。

前シーズンの冬、福井県で大雪があり国道がえらいことになったが、

ここだ!

ここを登れなくなったトラックが交通麻痺を引き起こしたのだ。

なんだかわかる気がした。

ん?
俺もなんだか変だ。

パンクしてんじゃねーよ!

よりにもよって、県境の豪雪峠のてっぺんでパンクしなくても…。

このままじゃ峠を下れないから仕方なく修理。
すぐ背中を大型トラックが轟音響かせる。

福井県に入る。

いきなり、いろいろ福井の洗礼。

白いフォルクスワーゲン・ゴルフに10センチくらいまで幅寄せされる。

また別のクルマからは追越し際に、火のついたタバコの吸い殻をぶつけられる。

県境の峠を下って
1時間以内に起こった。

たまらんなあ、福井。

富山県・石川県ですっかり甘やかされてきたけれど、
福井県に入ったことで世間の世知辛さが一気に、
全身に蘇ってくるのであった。

九頭龍川を越える。

この大きな橋を渡ると福井市。
すっかり夕方だ。

自転車通行禁止。
自転車は側道を通行して下さい。

言う通りにしたら道が無くなった。

参ったな福井。

迷いながらも、

ようやく到着。

本日の走行距離、

77.6km

きょうはなんだか、ぐったり疲れた。

北陸は明日から長雨になりそうだ。