今日はトールキン教授の命日ということで、お墓の写真にしてみました。昨年8月のものです。"LUTHIEN" "BEREN"の文字を見た時は感動しましたね。左の植物のところに刺さっているのはなぜか映画フロドのカードです(笑)
さて、今日もしつこいようですが指輪コンサートのことです(汗)
東京のコンサートで不満が続出したことについて、どうしてこうなったのかということをつらつらと考えていました。
今回のコンサートのアナウンスがあった時、まずは会場の「国際フォーラムホールA」というのにもがっかりしたのですが、もうひとつがっかりしたのが、主催が某プロモーターだったということです。ああ、クラシックとしての扱いじゃないんだなーと・・・
オーケストラがどこになるのか、というのが次の心配でした。某「題○のない音楽会」のオーケストラみたいなレベルだったらかなり辛いぞ、と思っていたので・・・。最初は9/1から「ポーギーとべス」の公演で来日するニューヨーク・ハーレムシアターオーケストラと言われていたのですが、そんなついでのオーケストラで大丈夫?と思いつつも、日本のヘンなオケじゃなくて良かった、と思ったものです。
そんなこんなで心配されつつ迎えた当日ですが、なんだか「やっぱりなあ」というような結果でした、私にとっては。
よそのサイトさんを覗いてみても、海外の他のコンサートのレポートではあり得ないくらいに不満を述べている方が多くて、改めてやっぱりひどかったんだなあ、と思いました。
海外でのコンサートでは、私の情報源が英語サイトなので、英語圏(しかもほとんどアメリカ)の情報しか知らないのですが、そもそもコンサートが行われる状況からして違います。
たいていの場合、コンサートの企画はその土地のオーケストラが企画し、招聘するようです。それぞれのオーケストラのサイトを見ると、普段からポップスシリーズと題した、映画音楽などポピュラー音楽を演奏しているオーケストラがその一環として企画することが多いようです。
オーケストラにとっては、普段クラシックを演奏している時には望めないほどチケットも売れるし、これを機会に自分たちの普段のコンサートにも来てくれたら儲けもの、といった感じなのではと受け取れます。
オーケストラとしては自らコンサートを招聘するわけですから、いわば歓迎ムード?なわけですし、場合によってはコロンバスやピッツバーグのように開演前のハワード・ショアのQ&Aなど企画してくれたりもします。
某プロモーターが主催と知ってがっかりしたのは、結局のところ「金儲け」のための公演になってしまう、ということなんですよね。だから、ホールは音響よりもとにかく人数の入るところにするし、間に合わせのオーケストラ、間に合わせのコーラス、ということになってしまうのでしょう・・・
アメリカのオーケストラでの公演も金儲けと言えば金儲けなのですが、大げさに言えば「自分たちのオーケストラの発展のため」でもあるわけで、やはりプロモーター公演とは違うと思います。
同じプロモーター公演でも、クラシック専門のプロモーターだと大分話は違って来ますが、やはりLotRシンフォニーはそういうコンサートとしては認められないのでしょうね・・・。
もし、日本のオーケストラが、例えば(無理を承知で)N響とか、新日本フィルとか(「千と千尋」とかやってるから可能性はなくはないと思うんですが)が、LotRシンフォニーに興味を示して招聘する形だったら、全然違ったと思うんですけどね・・・。(でも、すみだトリフォニーホールとかでやられた日にはチケット争奪戦が大変でしょうが(汗))
アメリカのように、地域に密着したオーケストラがない日本では、所詮良いコンサートが実現するはずもなかったのかもしれません・・・コンサートをやってくれただけでもよしとしなければいけないのかも・・・いや、やっぱりそれは悲しいなあ・・・
何が悲しいって、本当はもっと素晴らしい交響曲なのに、日本のファンの多くの人にそれを感じてもらえなかったということなんですよね。何度も繰り返してしまいますが(汗)
後は、9/22のロンドンで録音されるという噂のLotRシンフォニーのCDが発売されて、多くの人が聞くことができるまで待つしかないでしょうか。でもロンドンフィルはあまりにもサントラどおりの音で、CDになってしまったらますます生の実感が得られないかもしれませんが(汗)