今日もまたロイヤルアルバートホールではLotRコンサートがあるんですよねえ・・・。このところドラえもんグッズで一番欲しいのは「ほんやくコンニャク」でしたが、今はやっぱりどこでもドアだなあ~。ああ行きたかった・・・
という訳で、今日の写真はロイヤルアルバートホールの裏側です・・・こっちが裏ですよねえ?(汗)ちょうどこの向かいの建物でMEET HOWARD SHOREのイベントやってたのでした。
さすがにロンドンのコンサートになるとあちこちでレポートもたくさん出てくるんだろうなあ。またしばらく英文と格闘する日々になるのかな~。
さて、今日もMusic from the MOVIESのLotRサントラ特集号の話です。今日はTTTのPJのインタビューを読みました。
早速ですが、昨日書いた話の訂正を(汗)なんか読み違えてるような気はしたんですが・・・(汗)
昨日の日記で、TTTのラストの編集の順番をショアの要請で変えた、という話、私はシーンの順番を入れ替えてフロドとサムがラストに来るようにした、と勝手に解釈してしまったのですが、やっぱり違いました(汗)そんな訳ないですよねえ、やっぱり・・・(大汗)
TTTのレコーディングの時にまだ編集が終わっていなくて、PJはロンドンで編集をつづけていた、という話はご存知の方も多いと思いますが、実態として、レコーディングが始まった時点で編集は半分しか終わっていなかったんだそうです。
で、編集が終わったらすぐにショアに見せて、というパターンでやっていたそうなのですが、ショアがラストシーンの音楽を先に作ってから真ん中あたりの音楽を作りたいと要請したため、先にラストシーンの編集をやった、という話だったようです。
これはショアがTTTの作曲をするにあたってRotKも観たいと言ったことと同じような気がしますね。ラストでどのような着地をするのかを知ってからラストに向けて中間の曲を作りたいという気持ちはわかるような気がします。
ちなみにショアがRotKを観たのは、TTTのラフカットを見るためにニュージーランドに行った時だったそうです。TTTを観た後、「RotKの映像もあるのならみたい」とショアがPJに聞いたので、その後RotKのラッシュを見たのだとか。これ同じ日に観たんでしょうか・・・ラフカットだから両方4時間くらいあったんじゃないんでしょーか(汗)
この、ショアの作曲のために編集する順番を変えたことを、インタビュアーは「すごいことだ」と言ってましたが、そもそも編集が終わって最後まで見られる状態になってればそんな必要もなかったわけで、当然のことのように思えたのは映画に詳しくない私だけでしょうか・・・(汗)
編集が遅れたのは、様々なアワードにノミネートされて出席していたせいだそうで、おかげでショアもPJもとても大変だったそうで、PJはかなり反省していたようです(笑)
ただ、この編集の順番を変えた話や、そもそも編集をロンドンでやってまでレコーディングに立ち会っていたことを考えても、PJのサントラに対する意識の高さがうかがえるように思います。音楽について、常にショアとディスカッションを重ねていたそうですし。
TTTの音楽で印象的なことの一つに、戦闘シーンの音楽がとても静かなことが挙げられると思いますが、(聖火ランナーのあたりとかは別ですが(汗))これはPJの発案というかリクエストなのだそうです。画面と全く違った印象の音楽にしたかったのだと。
これはなかなかいいセンスだなあと思います。RotKのファラミアの突撃の場面もきっとPJの案なんだろうなあと思います。(あそこは個人的にはあまりにも狙いすぎで今イチ好きでないんですが(汗))もしかしたら「黒門開く」のあの画面とあまりにも違う明るいメロディもPJの発案だったりして!?
これはショアのインタビューで書いてあったのですが、角笛城の戦いが始まる場面がとてもいいとショアは絶賛していました。遠くから松明の大軍が迫り、城壁で待っている兵士たちの上に雨が降り始める・・・。雨が降り出す場面は音楽がなく、雨音が際立っていいですよね。
思えば、角笛城の戦いは結構戦闘シーンとして面白かったなあと・・・。ペレンノール野の戦いは角笛城に比べたら「もっと迫力がある」というよりはもっと散漫な印象になってしまっていたのが残念だったなあとか思い出してしまいました。RotKがなんだか「軽くて安っぽい」印象になってしまった原因のひとつがペレンノール野にあるかなあと思うんですよね・・・
話が逸れましたが(汗)とにかく、PJが監督としてLotRの音楽を作る上で最大限の努力をしていたことがうかがえます。ショアがPJのことを映画監督として絶賛しているのも当然のことと言えるかもしれませんね。