ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

Music from the MOVIESのLotRサントラ特集号その2

2004年09月22日 | 指輪物語&トールキン

今日はビルボとフロドの誕生日ですね。おめでとう!
そして、もうじきロンドンではロンドンフィルによるLotRコンサートが・・・行きたかったよ~!
という訳で、今日の写真は、数時間後にLotRコンサートが行われるロイヤルアルバートホールです。あうう、本当に行きたかったよ~(涙)

さてコンサートがらみということでまたサントラの話です。(っていつもサントラの話じゃん(汗))
昨日、やっとMusic from the MOVIESのLotRサントラ特集号のTTTのショアのインタビューの部分を読み終わりました。まだまだ先は長いんですが、これ読み終わるまでラジオドラマも聴かないと誓ったので頑張ります(汗)
RotKに比べて短いインタビューなので、そんなに期待はしていなかったのですが、色々新事実が分かって面白かったです。
まず、ショアはTTTの作曲にあたり、PJに頼んでRotKを見せてもらったのだとか。もちろんまだまだラフカット状態だったはずですが。二作目を作るにあたり、着地点の三作目を見たいというのは、なるほどなあと思いました。RotKで明るくなることが分かっていての、あの重苦しいTTTのサントラだったのかな、と思うとなんだか納得します。
TTTでまず着手したのは、新しい文化になるファンゴルンとローハンの音楽で、特に最初にメリーとピピンのシーンから始めたそうです。
ローハンの音楽についてはPJとも充分にディスカッションしたもよう。DVDでもPJが「ローハンのテーマは『旅の仲間のテーマ』のように口ずさみやすいものがいい」などの注文を出していたと言っていましたよね。
コーラスがトールキンの言語(エルフ語やローハン語にあたる古英語)で歌われることについても熱く語っていて(笑)FotRのインタビューで読んだ、コーラスにトールキンの言語と原作にある詩を使うことを言い出したのはショアだというのはやはり本当なのかな、と思えて来ました(笑)
面白かったのは、ショアがLotRのサントラを作るに当たって、オペラのような作り方を目指したと言っていたことです。オペラは音楽がまずあって、音楽に合わせて全てが進むのですが、LotRでもまるで音楽に合わせて人物が動いたり場面が変わったりするような印象になるように音楽を作ったというのです。なるほど、確かに音楽が画面の動きとぴったり沿っていますよね。さすがに「音楽に画面が合わせている」とまでは思いませんが(汗)
特に印象的なのは、RotKになっちゃいますけど、サムの「帰りの分です」の言葉に表情を和ませるフロドの場面のクラリネットなんですが・・・本当にフロドの表情と気持ちに音楽がぴったり寄り添っているんですよ!
それから、ショアの指揮法の話も出ました。LotRシンフォニーのコンサートではタクトを持たずに素手で指揮していたショアですが、TTTのレコーディングまでは一応右手にタクトを持っていたそうです。ただ、タクトを持っていない左手もとても精力的に動いていて(笑)そのユニークな動きが印象的だったとインタビュアーが聞くと、ショアは「指揮法のメソッドとは全く違うし、コンサートでの指揮とも違う、レコーディングスタジオで生まれた指揮法だ」というようなことを言っていました。
最近のインタビューでは、ショアはタクトを持たずに振ることについて、「左右両方の手を同じくらいの比率で使って指揮をするから」というようなことを言っていました。そんな訳でついにRotKの時にはタクトやめちゃったんですね(笑)
しかし、「スタジオでの指揮法だ」とか言っておきながら、しっかりコンサートでも燕尾服でそのスタイルで振ってしまうのですから、すごいなあと思いました(笑)
あと、これは私の英語力不足のせいで誤解かもしれないのですが、ちょっとすごい?話が・・・ショアはTTTのラストシーンの編集の順番を変えるようにPJに頼んだというのです。
もしかしたら読み違いしているかもしれないのですが、私にはショアが頼んだのでフロド、サム、ゴラムのシーンがラストになった、と読み取れました。ということは、もしかしたらTTTのラストは最初は「中つ国の戦いはこれからだ」で終わっていたのでしょうか・・・それはちょっと~(大汗)いやー、もし本当なら「ショアありがとう!」と言いたいです(汗)
確かに、「ゴラムの歌」につなげるにはフロドたちのシーンが最後に来る方が合っているわけで、これはあり得る話かもしれません。オーディオコメンタリーではショーン・アスティンに「交響曲がフルートで終わるようなものだ」と言われてしまったTTTのあのラストですが(汗)、私はあの静けさと「ゴラムの歌」に繋がる流れが好きなんですが・・・ホビット庄のテーマがだんだん暗く変化して「ゴラムの歌」に繋がる流れが素晴らしいです。
それにしても、もし本当なら、音楽のために編集を変えてしまうなんて結構すごいことのような気がするんですが・・・(映画音楽よく知らないのでなんとも言えませんが)
(*この話はやっぱり勘違いでした(汗)詳しくは23日の日記をご覧下さい(汗))
そう言えば、オスギリアスのサムの台詞のあたりの音楽も、かなりPJの意見が入っている様子がDVDの特典映像にも入っていましたよね。まさにPJとショアのコラボレーションで音楽を作っているんだなあと感じました。
あと、ひとつ「うっ」と思ったのが、SEEでアラゴルンが母親の墓参りをするシーン(汗)で流れる女声のアカペラのメロディ、TTTでアルウェンのシーンでまた出てくるのですが、これが「ギルライン」と呼ばれていたということでした(汗)
私、サントラ考察でかなーり恥ずかしい名前つけてたんですよね、この曲・・・(汗)早速直しておきましたが(汗)
という訳で、やっぱり面白いです、LotRサントラ特集号。頑張って読み進みたいと思います・・・
コメント
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