ミュー ・ 百花春至為誰開

月山・葉山・野菜つくり・短歌・スケッチ   初夏の朝日連峰&果樹園 (寒河江市)

2011-06-02 | Weblog
六月の雨/小椋 佳


六月・・・・・・・・・・

今年も又 雨の季節がやって来た

雨の日は身体も心も萎え

何故か遠い日の

懐かしい少年の頃の

ありふれた記憶の底に

呼び戻される時がある


透明なビニール傘の上に

止むことなく降り続く

白く冷たい雨


傘を持つ右手が

寒さに凍えて

小刻みに震えていた


雨音は

一人哀しく弾け

終のない ショパンの

ピアノのメロディー


六月は 雨の季節

雨は

乾いた大地を しっとり濡らす

深い山々を 青く煙らす


そして 歩みを急いだ生命が

誰も皆 振り向いて立ち止まる


心の傷みは

雨音に癒され

少年の頃の あの頃の我に

再び帰って行けるに違いない



小椋桂「六月の雨」の歌が

良く似合う季節になった


昨日・今日と二日続けての雨

1年の中で

諸々の行動や欲望が

雨に邪魔され

ことごとく何事も叶わぬ

六月 ・・・・・・


そんな時は 

しばし先を急がず

己の過去と記憶だけを

じっと見つめ直してもよさそうだ


六月の雨/究極(1980年)


究極「六月の雨」

同じ題名の歌がもうひとつあった


この歌も我々の世代にとって

何処かで1度は出会ったような気のする

懐かしい匂いのする歌だ

※ (小椋桂の歌が終わってから聞いて下さい)