機動画報日誌 Mk-Ⅱ

英 浩史の日々徒然を記すブログ

絶チル第21巻

2010年04月19日 | チルドレン
どうもです。

 前回はOVA予告のDVDの話だけで終わってしまっていた(というか
DVDの内容にすら言及してないけどな(苦笑))ので、本編の方の話を。

 前巻ラストからの続きの、葵に紫穂、ちさとや悠理が、薫の誕生日祝い
にオリジナルの歌(*1)を作って楽器も自分たちで演奏して薫自身も一緒
に歌って・・・というところから始まって、夏休みの旅行とか、夏休み明け
の学校とかが主たる舞台設定で話が進んでいく訳ですが。

 パンドラ側に少々動き(*2)があるにはありますが、大きな事件がある
訳でもなく、ブラックファントム側も“ドーター”の第4人格の出現で〈計画〉
は停滞しているようで、次巻以降の大きな展開に向けた“溜め”というか
“助走期間”というか、全体的にそんな感じでした。

 個人的には、このまま「超能力の存在が社会システムの中で確立され
ている世界で繰り広げられる学園ラブコメ(笑)」でも一向に構わないん
ですけどね(笑)。本編中でも言及されてますけど〈超能力者と普通人との
共生〉という「明るい未来」のためにも悪い事じゃないし。

 蕾見監理官のセリフにもありますけど、兵部の雰囲気も変わってきた
ようで、“額の傷が消える”日が近いということでしょうか。


 ところで。今回の巻末おまけマンガ、最後のコマの「ありがとうござい
ました」は、“中の人つながり”で散々ネタにしてきたことを許してくれて
ありがとうなのか、知k・・・もとい、矢吹健太郎氏本人が一部執筆して
くれてありがとうなのか、どっちなんでしょうかね。気になります。
 件のキャラは、一緒に出てくる紫穂とはちょっとタッチが違うような気も
するけれど、椎名高志氏なら、それくらいの模写は何でもないことだろう
し。

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  *1:アニメ版の音楽にもかかわってた人たちが作詞作曲したもののようで、多分これが
    OVA版の主題歌(もしくは挿入歌)になるんではないかと思われ。
  *2:サルモネラ大統領というキャラ自体は原作に既にいて、特にどこの国の、という設定
    はなかった訳ですが、今巻でロビエト(アニメで出てきた架空の(笑)国)の大統領
    ということになったようで。
    アニメ版設定だとコメリカ情報部のエスパーとの絡みで、コメリカの大統領だと
    思わせる部分がなくもないんですが、明言されてた訳でもないし、まあいいんじゃ
    ないかと。個人的にはこういう設定のリンケージは大好物です。
    しかし。マッスル大鎌を筆頭に、パンドラ構成員全員が大使館職員なんですかね?


蕾見山荘

2009年01月11日 | チルドレン
どうもです。

 「絶対可憐チルドレン」第40話。いよいよ終幕(あくまでも第一部の、
と思いたい)へ向けての最終クールがスタート。蕾見管理官の別荘で
開かれたB.A.B.E.L.の新年会。吹雪に閉ざされた古い洋館で起きる
サスペンススリラー・・・・・・・・・・風に展開する訳ですが。

 原作コミックからして2週で終っていて“犠牲者”は紫穂一人で終わって
るんですが、サスペンス風にするなら“犠牲者”はもう何人かいても
よかったんじゃないかと思ったり。例えば原作では出てきてない小鹿
主任とか、原作でも後半はほとんど動きのなかったナオミとか。
 連載2週分の話なら、アニメにしたらけっこう尺が余るんじゃないか
とも思うし、

 次々と“犠牲者”が出る中、追い詰められるチルドレンたち。真実に
迫ろうとする皆本。そしてついに判明した真実は・・・・!


みたいな展開に持って行けたんじゃなかろうかとも思うんですが。実際
にはサスペンスでもなんでもなく、「蕾見家のメイド」として参加している
末摘花枝の名前の由来とか知ってれば、すぐ判る「オチ」な訳で、そこへ
向かうにしても、ちょっとあっさり過ぎる印象が(原作の時点で)あります。

 今回のエピソード、というか「オチ」って、原作コミックの時点で担当
編集者から「このオチは止めましょう」みたいな反対意見が出たそうです
が、女性の目から見たらどういう評価になるんでしょうかね。末摘さんの
気持ちがよく判るのか、女性をバカにしてると思うのか。


 前回の予告で、OP曲を歌ってる可憐Girlsが今回ゲストで出演すると
いうことで、この話にどう絡ませんるんだろうとか思ってたんですが、
まあああいう形でなら、よろしいんじゃないでしょうか。彼女らに「芝居」
を求めるのは酷な話だし、もし気に入らなければ(HDDレコーダー限定に
なるけど)自分で編集して、そのシーンだけカットすることも可能だし。

 ただまあ、タクシーの運ちゃんがまた(声も含めて?)ナベシンっぽ
かったのだけは、いい加減にしてくれとは思ったけどな(苦笑)。というか、
宴会ネタがある回をナベシンに担当させるのは、正直ご勘弁願いたい
です(スタッフの作業スケジュールの配分上、難しい面があるかも、とは
思いますけど)。

大盤振舞

2009年01月04日 | チルドレン
どうもです。

 どうしてJR東海は、禁煙車両の乗降口付近に喫煙スペースを設置する
んでしょうかね? いや、通常編成で30ヵ所以上ある乗降口ごとに設置
されてる訳ではないだろうから、たまたま運悪く当たってしまっただけ
なんでしょうけど、わざわざ禁煙指定席を取ったってのに煙草の匂いを
嗅がされるのはちょっと不愉快。
 ちなみに、私は(友人・知人を含む)マナーをきっちり守って吸ってる人
にどうこう言うつもりはないんですけど、ポイ捨てしたりとか、中野や
新宿、秋葉原などの禁煙区域で吸ってる奴(*1)には、追っかけてって
後ろから飛び蹴りを食らわせたくなるほど煙草が嫌いです。ホントに
やったら犯罪者ですから実行はしませんけど。


 まあ、それはともかくとして。「絶対可憐チルドレン」第39話、ザ・ダブル
フェイスの案内で進行する総集編です。幼年誌の付録で付いてくる
ような、ライダーや戦隊もの、ウルトラシリーズ辺りでよくある作品内容
を紹介するビデオに、ダブルフェイスの二人がコメンタリを付けている
みたいな内容で、良くも悪くも純然たる「アニメの総集編」で、それ以上
でもそれ以下でもありませんでしたね。

 原作者ブログによると、本来は年末年始の特番が入って1回休みに
なるはずだったのが、局側の都合で枠が埋まらず、急遽1本捻り出さ
ざるを得ない状況になったとのこと。新規作画は殆どなかったとはいえ、
製作陣にとっては余計な仕事を増やされて、いい迷惑だったんではない
でしょうか。

 各キャラの紹介シーンで、アイキャッチ画面(各キャラがピンで大写し)
を流用してたり、キャラソンがあるキャラはそれがかかってたりと、それ
自体はいいんですが、元シーンの音声の上にコメンタリとキャラソンを
被せるもんだから、聴き辛くてかなりな“台無し感”が。せめて元音声を
カットしてもよかったんじゃないかと思うんですが。

 歌といえば、今回は皆本らが歌う第3期EDではなく第2期EDがかかって
ました。それも作画作業の遅延で1回しか流れなかった「完成版」が。
 スタッフサイドとしては(本来なかったはずの枠ということで)サービス
精神の現れだったでしょうが、「総集編だったら録画しなくてもいいか」と
思ってた人とか、けっこう居たんじゃないかと思うんですが。
 それも前回放映分も録り逃してたりしてたら、悔しさ倍増になるんじゃ
ないかと。

 ところで番組の間に流れるCMなんですが、アニメ放映開始前に作られ
た「サンデーCM劇場」のがずっとそのまま流れてるのは、そろそろ
どうにかなりませんかね。いや流すなっていうことではなく、原作単行本
が現在15巻まで出ているのにCMだと3巻までしか映ってなくて、それで
「コミックも絶好調!」とか言われても(*2)・・・・、ということでして。
 常にセットで流されている「MAJOR」のCMが最新刊が出るたびに更新
されているようなので、余計にそう感じてしまったり。コミック紹介の
カットだけでも差し替えできないものなのかと。

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  *1:関東(というか都内)の状況に慣れてると、関西って路上喫煙禁止の区域が
    全然ないしビックリするくらい喫煙者に対して“優しい”ですね。
  *2:アニメ放映開始以前でキャラを掴めてないからなのか、平野綾が演じている薫の
    声が、あらためて聴いてみると、かなり涼宮ハルヒっぽかったり。



夢幻泡影

2008年12月28日 | チルドレン
どうもです。

 「絶対可憐チルドレン」第39話。薫の涙に根負けした兵部の手助けで
皆本と同じ悪夢の中に入った薫と、外から指示を出す葵たちとで皆本を
救い出す(夢から覚まさせる)話。それプラス、ブラックファントムが
パンドラに“宣戦布告”するエピソードがアニメオリジナルで挿入されて
ます。

 アバンで眠り続けている不二子が見ている夢が出てきますが、姉弟の
ように暮らしていた過去の中で兵部と言い争いをしているってのは、どう
なってんでしょうかね。不二子を眠らせるのはあくまでその場しのぎの
イレギュラーだし、それ用に用意する余裕もないだろうし、単に催眠で
眠って自分自身の夢を見てるだけで、黒巻が(またはパンドラが)組んだ
シミュレーションではないってことなんでしょうか。
 あと、皆本や薫が夢に引き込まれたピンボケ写真(未来の薫)を見た
桐壺や朧がハッとするのには、何か意味があったんでしょうか。
 B.A.B.E.L.のトップ(とその秘書)である以上、あの“最悪の未来”に
ついて概要レベルででも把握している可能性はありますけど、あの写真
を見てそこに写っているのが未来の薫だと判るはずはないように思うん
ですけど。

 海外への勢力拡張を図ろうとするパンドラに、ブラックファントムが
“宣戦布告”する訳ですが、メッセンジャー役がユーリ(*1)ってのは
どうかと思ったり。まあ首領(?)も含めてブラックファントム側のキャラ
ってまだ5人ぐらいしか出てきてないし、他に適当なキャラがいなかった
ということなんでしょうが、ブラックファントムの傍についている彼女が、
多分バレットや、今後出てくる(であろう)ティン・トイやパティ・クールを
洗脳した“ウィザード級のヒュプノ”だと思うんですが。
 「チルドレン」世界だと、複数の能力を併せ持つエスパーは総じて超度
が低くなる傾向があるらしい(不二子や兵部は例外)ので、高レベルの
ヒュプノがテレポートできるのはおかしくね?とか思ったり。
 単に(葵がやる(*2)ように)仲間のテレポーターが手助けしてるとか、
実は彼女自身がブラックファントムの切り札で、兵部や不二子なみの
“総合能力者(*3)”という可能性もなくはないですが。


 前回観てる時は気づかなかったんですが、落ち込んだ薫が座ってる
場所って、原作では国会議事堂だったのにアニメはB.A.B.E.L.の屋上
のようですな。葵が自動車を降らせて壊してしまったり、桐壺局長が銃を
向けたりするのは拙いと判断されたんでしょうか?
 それならそれで、兵部を銃で撃とうとする桐壺に警備員が「何やってん
だ、お前!」と取り押さえにかかる部分も、シナリオを変えて欲しかった
ですね。
 仮にも上司に当たる人間にお前呼ばわりはないと思うんですが。


 次回は年末年始恒例の総集編だそうで。製作スタッフにとってみれば
ちょっとした骨休めにもなるので全否定するつもりはないですが、全編
ダブルフェイスによる解説がつくらしいこともあって、個人的にはあまり
期待して待つ必要はないかな、と。

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  *1:原作でも常にブラックファントムの傍にいて出番があまりない彼女ですが、名前は
    原作者のつけたものがあったようで。原作者ブログによると元ネタがあるらしい
    のですが、ぼかされ過ぎててよく判りません orz
    超能力モノなのか「赤毛のアン」なのか・・・・・?
  *2:パンドラの紅葉もテレポーターだから、仲間を「運ぶ」ことも可能かも知れません
    が、一度に運べる量とかは当然、超度に比例するだろうに、38話冒頭のシーン
    とか、ちょっと人数多すぎないか?とか思ったり。
    まあこれも、他にもテレポーターが居てそいつと共同で、という解釈も可能ですが。
  *3:今適当に作ったもので、原作・アニメには出てこない造語です。念のため。




胡蝶之夢

2008年12月21日 | チルドレン
どうもです。

 「絶対可憐チルドレン」第38話。写真をトリガーにして相手を夢の世界
に閉じ込める合成能力者の仕業で、皆本が悪夢(未来のエスパー対
ノーマルの戦争を回避するためのシミュレーション)を見続ける。犯人が
“ドリームメイカー”というコードネームを持った元B.A.B.E.L.の特務
エスパー候補生で、今はパンドラに属している黒巻節子だと判明して、
彼女の確保と皆本の回復を図ろうとするが・・・・という話。

 前回がバレットを“解放”して、皆本が薫を“女王”にし、予知された
カタストロフィを引き起こす手助けを(結果的に)していると兵部に指摘
される時点までという、非常に中途半端なところで終っていて「???」
だったんですが、今回アバンでその続きが描かれてたり、パンドラの
面々が大統領の“警護”を終えて引き揚げる際のひとネタとか黒巻の
逃亡を手助けするとか、黒巻を捕まえるためにヒュプノを使った囮作戦
を展開するB.A.B.E.L.とか、原作にはない部分がかなり盛り込まれて
ます。
 その所為なのか何なのか、今回も中途半端なところで「引き」になって
ます。いや原作連載でも一応、回と回の区切りの部分ではあるんです
けどね。

 ところで、囮作戦に引っ掛かって桐壷局長たちに追い詰められた黒巻
(後々、仲間の援護で逃げるけど)が、ふて腐れて「・・・で? カラクリ
は?」と聞くのに対して、不二子がそれを素直に教える必要はないと思う
んですけど、どうなんでしょうかね。
 というか、黒巻が聞くことがどうにも変な気がします。桐壷たちに
捕まってしまって動揺している黒巻に、不二子が得意気に(?)種明かし
をする。それに対してふてくされる黒巻、という方が、まだ自然な感じ
がするんですが。

 あといくらテレパスとヒュプノの、二人がかりでの複合技とはいえ、
同じ精神感応系の黒巻が簡単に引っ掛かるのはどうかとも思ったり。
特に紫穂が、今回のエピソード(*1)で黒巻の技は「同じ精神感応系
だから効きにくい」って言ってるので尚更に。

 原作とのエピソードの順列の違いから、本来出てこないはずの不二子
がいたりするため、黒巻の技を喰らって残りの尺の殆んどを寝て過ごす
はめに遭ってる辺りは、展開に関与しないように動きを封じる、作劇上の
必要があったんだろうな(*2)と思いつつも、不二子もそれなりに高超度の
はずなのに、あっさりとやられてるのには納得いかなかったり。
 事前情報で不二子の実力は知っていたから、いきなり最大深度で催眠
をかけたとか? でもそれだったら超度7のチルドレンも同様だと思うん
ですが、子供ってことで甘く見たとか?


  
「絶対可憐チルドレン」原作コミック第15巻。この巻で“小学生編”も
終了。
 前巻の【パティ編】の続きから始まる訳ですが、パンドラがコピーした
ブースターを付けて、パンドラの面々のパワーを上乗せして“強制解放”
をすると、出てくる翼は天使のじゃなくて悪魔のになるんですな。
 天使の翼で感じたことですが、コミックだとそんなに気にならないのに、
動きのあるアニメになると途端に陳腐な感じになってしまうのは何なん
でしょうかね?

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  *1:アニメでは次回「夢幻泡影」にならないと出てこないシチュエーションですが。
  *2:「歴代最強」とか「いろいろな謎を知ってる」という設定が邪魔で(笑)、物語序盤
    で石化させられた シズル=ヴィオーラ&ミユ@舞-乙HiME Zwei を思い出して
    しまったり。