機動画報日誌 Mk-Ⅱ

英 浩史の日々徒然を記すブログ

シロッコMS

2008年05月31日 | ガンダム
どうもです。

   
 夏の新刊用カットの3枚目(5体目)完成しました。もう何の捻りもない
前方パースからのメッサーラでございます。

 シロッコがある種の天才であるという点と、メッサーラをはじめとする
シロッコMSの完成が彼個人の能力に拠るところが大きい点に異論を
さし挟むつもりはないんですが、シロッコ一人でそれらすべてを作り上げ
たのかというと、それもどうかと思う訳でして。

 「大阪城を作ったのはだァれだ?」
 「豊臣秀吉!」
 「残念! 大工さんでした」

・・・・ではないですが(*1)、MSを製作する実作業にはシロッコ以外の
スタッフも居たんだろうな、とは思う訳で。
 そうしたスタッフが、シロッコの死後に〈タイタニア〉とか何とかいうMS
を作るかどうかは別にして(苦笑)、彼らが100%シロッコの部下であり、
ジュピトリスの戦没と共に全滅したというのも短絡的に過ぎるんではない
かと。

 そもそもヘリウム船団自体はその名の通り木星まで遠征してヘリウム
の採集/運搬を行なうのが主目的の組織であり、地球~木星の航路上
でのジオン残党勢力の“海賊”行為に対する自衛の必要性があったと
しても、また船団の責任者がMSの設計に優れた人物だったとしても、
そうしたスタッフを専属で乗船させるのも、不自然だと思うんですよね。

 じゃあ、彼ら(居たと仮定して)はどういう者達だったのかというと、木星
圏にあるであろうステーションの人員だったのではないかと。
 ジュピトリス級の船が直接ヘリウムの採集を行なうとは考えられない
ですし、ベースとなるステーションが衛星軌道上に定置されていたとする
と、そこに常駐している駐在スタッフもいただろう、と。
 地球圏とは隔絶された世界ですから(ある程度は船団による“輸入”
もあっただろうけれど)基本は自給自足を旨とする、独立した生活圏と
考えた方が自然だし、人員もある程度の期間を過ぎれば、交代で帰還
できた人もいただろうけど、グリプス紛争時の一時期と、その後あった
かも知れない船団派遣計画の停滞による没交渉で、木星圏で生まれ、
育ち、そして死んでいった・・・・(By 永井一郎)な人も居たんではないか
と思ったり。

 まあ何が言いたいかというと、木星圏にあった木星エネルギー公社の
現地駐在ステーションが、やがて発展して後々の“木星帝国”の基礎と
なったのではないかということで。
 物理的な距離によって、連邦政府の直接介入を受けにくい(受けたく
とも受けられない)状況の中で、大小さまざまな問題の解決のために
国としての形を整えていかざるを得ず、連邦も黙認せざるを得ない(*2)。
そんな経緯があったんではないかと。


 シロッコと木星、そこからさらにザンスカール帝国へと繋がる、色々な
モノの流れを説明するのに、変に陰謀論的なものを持ち出す必要は
ないように思えるんですけど、どうですかね。


0528 M○ 4-5    .667 ① -4.5
0529 M● 8-4    .673 ① -5.5
0531 F○ 1-2    .660 ① -4.5
////////////////////////////////////////////////////////////
  *1:厳密にいえば、大阪城の縄張り(設計)をやったのが加藤清正だという話です
    から、ここでシロッコに比定されるべきは秀吉ではないような気もしますが。
  *2:“木星帝国”それ自体を承認するのではなく、エネルギー公社の現地ステーション
    が事実上の独立国家として機能することを追認するということではないかと。
    地球連邦政府の公式見解としては、クラックス=ドゥガチの肩書きも、あくまで
    エネルギー公社の総裁か何かだったりして。




ヤクトの続き

2008年05月27日 | ガンダム
どうもです。

 GW中に、もう1~2体ぐらいは描けるものと踏んでいたんですが、
思った通りにはいかないもので…。本文用カット2枚目(MSの数で
数えれば4体目)が、ようやく形になりました。先日、新しく買った
ペンタブレットのテストも兼ねて、ざっくり色を載せてみたり。

   
 わざわざ見えるアングルを選んで描いたのに、肩バインダー裏の
ディテールを描き忘れていて(色を塗り始めるまで気付かなかった)、
ちょっと・・・・orz だったりしますが。

 休日の間に進められなかった以上、平日に少しずつでも時間を
捻り出していくしかない訳で、一昨日は頭と胴体、昨日は下半身、
今日は右腕、明日は右肩と左腕、明後日は左肩・・・・みたいな感じ
で、各パーツごとに描き進めていってはスキャンしてPhotoshop上
で微調整&合成の毎日(*1)。大体1日1時間弱ほどで、うまい具合
に興に乗れれば作業もそれなりに進むんですが、時間の方も
それなりに掛かって、寝るのが深夜27時とかになって次の日の仕事
がエラいことになったり(苦笑)。

 今回、作画参考用の立体見本にしたのが、NEWSに不法投棄(笑)
されていたGFFのキュベレイMk-2でした。そういえば・・・、と思って
HGUCのヤクト・ドーガとちょっと比較してみることに。

   (詳しくは【こちら】を参照)
 ・・・・一方がGFFなので、厳密には同スケールではない面もあります
けど、まあ概ね同スケールということで考えると、やはり、キュベレイ
に納まっているサイコミュ機材がヤクト・ドーガには納まらない、という
のは無理がある論のような気がするんですが。
 “ヤクト・ドーガにサイコフレームが実装されている”ということに
しなきゃならない理由って何なんでしょうかね? 本編映像で、そう
解釈できる描写もなかったように思うんですが。


 ついでに。先週末に新宿で買ってきた物ども。こんなことをしている
から休日に作業が進まんのでは?というツッコミは無しの方向で
ヨロシク。

    
   
 リガードを買う以上は、やはりバルキリーと絡ませたい、という訳
で、今まですべてスルーしてきたバルキリーの中から、同じ店にあった
最後のVF-1Jを。VF-1シリーズの中で一番好きなのは“スカルイレブン”
なんですが(*2)、クァドラン・ロー辺りとならともかく、相手はリガード
ですし。

 この先の展開として、グラージやモンスターは無理としても、
デストロイド系という線はないんでしょうかね? 下半身は(ほぼ)
全機種同一なんだし、バリエーション展開もしやすいのではないか
と(素人考えでは)思えるし。

 全部は無理でも、せめてスパルタンとファランクスだけでも何とか
お願いしたい(←超・個人的願望)。

0526 L● 2x-1    .681 ① -4.5(*3)
////////////////////////////////////////////////////////////
  *1:万が一のためのバックアップも兼ねて日ごとに別ファイル化して保存している
    と、フォルダ内のサムネイルで「徐々に組み上がっていく過程」が一望できて、
    ちょっと幸せな(笑)気分に(←莫迦)。
  *2:あくまでも映画版VF-1A [一条輝機]であって、TV版1Aは(色設定のせいで?)
    あまり好きじゃなかったりする。
  *3:今のところ、2勝1敗ペースで、シーズン中の勢いを落とさずに来れてますなぁ。
    パ・リーグ首位の西武に2連勝というのも大きいし。
    とはいえ、西武戦は2試合とも“チャンスにあと1本が出ない病”の兆候が
    見られるし、何だかんだと中日もつかず離れずで迫ってるし、見ていて胃が
    痛くなる状況ではあるんですが。


兵部京介

2008年05月25日 | チルドレン
どうもです。

 「絶対可憐チルドレン」第8話。B.A.B.E.L.とは対極の位置
にある組織「パンドラ」のリーダー、兵部京介が本格的に登場
する回です。ちょうどいい四文字熟語が見つけられなかったの
かも知れませんが、そのまんまなサブタイトルに、苦笑を禁じえ
ませんが、まあそれはいいとして。
 ウラタロスそのまんまな兵部もアレですけど(笑)、脱獄を図る
元・軍人が小山剛志だったのが、あまりにイメージに合い過ぎてて
ちょっと笑えたり。

 原作だと3週費やすエピソードを1話で済ませてしまうのは
原作つきアニメではよくある話で、省かれたり改編されたりする
シチュエーションがある(*1)のは仕方がないことなんですが、
せっかくマッスル大鎌を出すのなら、最後まで絡ませてやれよ
とか思うんですけど。
 いや、最後の最後で出てくるには出てくるんですが、オチにも
ならないオチに使われていて、いくら「パンドラ」メンバーの中
でもギャグ担当のキャラとは言え、不憫で不憫で(苦笑)。
 前回のもそうでしたけど、シリアスな部分とコメディ(もしくは
ギャグ)の部分が、どうにもアンバランスな印象が拭い切れない
です。原作よりも若干シリアス寄りな演出主体で進めるという
ことらしいんですが、時たま入るコメディシーンが中途半端で、
“清涼剤”になり得てないんじゃないかと。
 伊号や桃太郎のような動物実験ネタや兵部の過去といった
ホントにシリアス(というかダーク)な部分にどこまで踏み込める
のか、という疑問もあるし(*2)。

 正直な感想として、シリアス主体の回とコメディ主体の回を、
ハッキリ分けていった方がいいんじゃないだろうかとも思ったり。


0520 Bu○ 0-3    .667 ① -3.5
0521 Bu● 7-3    .674 ① -3.5
0523 H○ 2-7    .659 ① -3.5
0524 H● 5-2    .667 ① -4.5(*3)
0525 L● 5-1    .674 ① -4.5
////////////////////////////////////////////////////////////
  *1:今回、《改悪》と呼ばなくてもいいんじゃないか?と思ったのが、薫(たち)を
    自分の花嫁にすると言った兵部に憤慨する桐壷局長に、


     兵「まあまあ、お父さん」
     桐「誰がお父さんだ!」

    というやり取りが加えられたところ。シチュエーションとしては王道と言うか
    ありがちと言うか・・・、なものだけど、素直に笑うことができたし、単行本を
    確認するまで原作にないアニメオリジナルであるという確信が持てなかった
    し。
  *2:そもそも予知能力者による「チルドレンたちが起こすカタストロフィと、皆本たちが
    いかにそれを回避しようと努力するか」というネタをすっ飛ばしてる時点で既に、
    かなり厳しい気がするんですが。
  *3:なんとか、過去の交流戦のジンクスを踏襲しないで済んでいるみたいですが、
    1カード2試合しかないので(貯金があるチームは)全勝しないとトータル
    では勝率が地味に、地味ぃ~に下がっていくのが・・・・orz



平々凡々

2008年05月18日 | チルドレン
 どうもです。

 「絶対可憐チルドレン」第7話。エスパー能力を無効化する機械とか、
エスパーという存在そのものを排除しようとする過激派組織とか
“エスパーが普遍的に存在する社会”の負の部分を扱ったエピソード
です(*1)。
 内容が内容だけに、基本的にはシリアスな重い話で、チルドレンたち
の将来に深く関わってくる兵部京介とか、エスパーに悪意を持つ(文字
通り)「普通の人々」に対する薫の言動とか、後々のエピソードへの
前振りっぽい描写はあるんですが、ところどころで中途半端に入る(いや
原作にもちゃんとある台詞とかシチュエーションとかなんですが)コメディ
シーンが微妙に興を削ぐというか何というか。
 とりあえず、「復讐っちゅう料理は冷めたてからが美味しいんや・・・」
辺りはともかく、忘れられていたヘリのパイロットに「・・・・助けて」と
言わせる必要はなかっただろう、と。
 正直あれで、薫の涙のインパクトがかなり削がれた(というか台無し
になった)気がするんですが。

 あと、薫が怒りのあまり暴走するシーンで、“レベル7の定義”を持って
来ても良かったのではないかと。原作ではもっと後のエピソードで出て
くるモノではあるんですが、今回ここで出してもよかったんではないかと
思ったり。少なくとも、千里と将の関係修復ネタを早急に片付けてしまう
よりもこちらの説明の方に尺を割り振った方が良かったんではないかと。


 ところで。

 ゼロを「夫」呼ばわりしたり、自分を新妻と言っておきながら、C.C.や
カレンの手を取って「私たち三人官女みたいですね」ってのは、いかが
なものか思うのですが >神楽耶さま
 お内裏さま(=ゼロ)のお雛さまになる気はないのですか、と。

0514 C● 4-2    .676 ① -2.5
0515 C● 5-2    .684 ① -3.5
0516 S● 8-5    .692 ① -3.5
0517 S● 3-0    .700 ① -4.5
0518 S○ 2-3    .683 ① -3.5
////////////////////////////////////////////////////////////
  *1:「ゴーストスイーパー」という存在が国家資格士として社会的に認知されている
    世界観に基づいた、ちょっとした日常の中に顕わされる小ネタとか、椎名高志
    氏の世界観描写には、“モビルスーツが存在する宇宙世紀”で(事実上の)二次
    創作をやっている自分としては、勉強になることが非常に多かったり。それ以前
    に、そういう理屈抜きで氏の作品は面白くて好きで、個人的にはハズレだった
    ことがないんですけどね。


東京ウォーカー

2008年05月14日 | 水曜どうでしょう
どうもです。

 例によって一日早くローソン屋敷に打ち入ってまいりました。

     
 『水曜どうでしょう』DVD全集 第10弾の「東京2泊3日 70Km
&マレーシア ジャングル探検」です。さすがに角川書店の許可は
取れなかったようで。

 で、さっそく視聴開始。安d ・・・・もとい、onちゃんの魅力
たっぷりな(笑)オープニングCGの後、いきなり「東京2泊3日」
のメニュー画面に移行して「???」となる。
 今回はスケジュールが押さえられなかったんでしょうか。鈴井
&大泉によるDVD用前枠・後枠はないようです。これ、今回だけ
のイレギュラーなら仕方がないとも思えるんですが、今後ずっと
このスタイルってことはないですよね?

 本編スタートさせて、またまた違和感。今まで『ガメラ』など
の流用だったBGMが、今回からオリジナルのものに変わった
ようです。副音声のコメンタリーによると、ポルノグラフティの
プロデューサー(*1)が作曲を担当したとか。フジD側は今までの
曲のアレンジもの程度に考えていたのを、プロデューサー氏側
の提案で、ファンからの反発も覚悟の上で全く違うものにしよう
ということになったとか。
 確かに初めて聞いた時は違和感しかなかったんですが、そう
した意図があるならそれはそれでアリなんじゃないかと。こちら
はこれが、今後のスタンダードになっていくんでしょうね。
 『機動戦士ガンダム 特別編』のような例(苦笑)もあるので、
何度も何度も繰り返し観聴きして、完全に刷り込まれた「音」
とのギャップを、ファン・サイドがどの程度受け入れられるかは
ちょっと想像し辛いですけど。

 あとこれまでだと(大まかにでも)次の発売スケジュールの
告知チラシが同梱されていたんですが、それもありませんでした。

 今まで以上に発売ペースが落ちるのかなぁ・・・?


 いやぁホント何度も何度も観ていて、部分的には大泉さんたち
の台詞を諳んじられるほどに繰り返し聴いているはずなのに、
なんで観る度に笑ってしまうんでしょうかね。


0513 C● 3-9    .667 ① -2.5 
////////////////////////////////////////////////////////////
  *1:当然ながら本人も「どうラー」とのこと。そういえば、先述のonちゃんCGの
    オープニング・アニメーション、演出を高坂希太郎氏(『茄子』シリーズの監督)
    が担当しているそうで。なんか、どんどん“安っぽく”なくなってきてるんです
    けど(笑)。