機動画報日誌 Mk-Ⅱ

英 浩史の日々徒然を記すブログ

強敵来襲

2008年12月14日 | チルドレン
どうもです。

 「絶対可憐チルドレン」第37話。ついに姿を現した全エスパーの“天敵”
エスパーを洗脳して暗殺者に仕立てる「ブラックファントム」。その尖兵
として某国の大統領サルモネラ(・・・・・・苦笑)暗殺をもくろむ「バレット」
と大統領を警護するチルドレン。バレットの洗脳を解くことができず、彼
を救うには彼を殺すしかないと思い至った兵部京介と、なんとか洗脳を
解いて助けたいと願う薫。薫の想いと葵&紫穂のパワー、そして皆本が
開発したリミッターの解除によるトリプルブーストが発動した時、薫の
新しい能力が・・・・・という話。

 原作では薫が、兵部が呼ぶ通り「全てのエスパーを開放する救世主」、
敵となったエスパーを傷つけることなく救う“女王”としての能力に
目覚め、それ故に皆本との決定的な訣別をせざるを得ない第一歩となる
(かも知れない)かなり重要なターニングポイントに当たるエピソードの
はずなんですが、作画をGONZOに丸投げする意味が(スケジュールの
調整以外に)あったのか、非常に疑問ではあります。
 (マンパワー的な物量面とか予算とか、いろいろと制限された作画枚数
の中で)インパクトのある動画を、という意味合いも解りますし、動きの
あるアクションシーンとか、心理状態のビジュアル化という場合の、意図
的な荒い描写とかが効果を生む場合もあるとは思います(*1)が、それが
今回、奏功したかというと・・・・・・。
 基本的な舞台やキャラのセリフ回しとか、原作通りのシーンでも、原作
とは違ったカット割りだったりカメラアングルだったりで、原作を読んでる
人間としては展開への没入を妨げられる、というかむしろ突き放されてる
ような感覚を覚えます。

 画の部分だけでなく脚本の面でも、バレットがこれまで標的を警護の
エスパーもろとも全滅させてきた手練の暗殺者で、チルドレンの“強制
開放”が、初めて全滅しなかったケースであったという部分が丸っきり
すっ飛ばされてる、というかなかったことにされたうえ、“初陣(*2)”で
ケンとメアリーはともかく(笑)グリシャム大佐まで苦もなく退けたにも
かかわらずブラックファントムの指令を受けたからトドメをささずに撤収
したり(遊び感覚?)、ぶっちゃけ「改悪」が目立ちます。
 心を閉ざしていて大佐の話術が効かないとしても、相手の超能力を
コピーできる大佐がバレットにそうそう負けるようには思えないんです
けど。

 サルモネラ大統領の警護も、いつの間にやらパンドラの連中に入れ
替わっていて(*3)死者は一人も出てないし。結局、一人も殺せてない
ヒットマンに凄味を感じることはできない訳で、彼の洗脳を解いた薫の
新しい能力も、ただ単に、解くことができなかった兵部のそれよりも強い
っていうだけでしかないんじゃないかと。
 とにかく、バレットの実力も薫の“強制解放”も、ブラックファントム
の黒い意図(*4)も、それほど凄いもののようには見えなかったし、むしろ
兵部がヘタレ(相対評価として、大したことないんじゃないかという印象)
に見えたし。
 何というか、二話に分けてもいいくらいの内容を一話に詰め込んだ
のに、全体的にすごく「うす味」に思えました。残りの話数を考えると、
仕方のないことなのかも知れないですけど、すごくもったいないという
印象があったり。

 正直、先週のアニメオリジナルをやるくらいなら今回前後編でやる
べきだったんじゃないかとさえ思います。


 今回、薫が無断で買った(領収書は皆本名儀(笑))勝負下着を皆本が
返品に行った店のマヌカン(って呼び方は今はしない?)が「GS美神」
の犬塚シロだったのは、何だったんでしょうかね。
 いや、椎名作品ファンとしては、シロが動く絵が観れただけでも結構
ニヤッとできるんですが、声をゆかなが演る(確認はできないけれど多分
そうだと思う)のであれば、シロではなくタマモが出てくるべきではないか
と思うんですけど(*5)。

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  *1:兵部の洗脳解除攻撃(?)を受けたバレットの回想シーンとか、過去の話になり
    ますが、電磁波義兄弟の毒電波攻撃を受けた皆本が(一時的に)人格崩壊する
    シーンとか。
  *2:ブラックファントムの認識としては“運用テスト”に当たる?
  *3:原作ではバレットに殺されたバベルの警護担当エスパーも、アニメでは九具津の
    人形になっていて、とにかく死者が出ない。これも「日曜朝のテレ東規制」って
    ヤツなんでしょうか? 
    まあ、死人がバンバン出る場面を見せることが教育にいいとは、決して思わない
    ですけど。
  *4:“中の人”が立木文彦氏で、それ自体はいいと思うんですが、口調(というか芝居
    というか)が思ってたよりも軽いのがどうにも・・・・。正体不明の難敵(もしかする
    とラスボス?)なんだから、もう少し重々しい口調であって欲しかったんですが。
  *5:スンマセン、アニメ「我が家のお稲荷さま。」のことが分からないと意味不明なネタ
    です。


男子禁制

2008年12月07日 | チルドレン
どうもです。

 「絶対可憐チルドレン」第36話。ナオミと、彼女が通っている高校の
美術教師、真珠ルリ子との妖しい関係を疑った谷崎の要請で、彼女たち
の行動を監視するチルドレンたち。休日の「デート」から学校の美術室
まで、あらゆる場面での“思わせ振り”な言動のあげく鍵をかけた部屋で
やっていたことは実は・・・という話。初の完全アニメオリジナル(*1)。

 先生が美術教師であることとか、前回の予告とかでは判らなかった
部分が判った時点である程度ストーリーは先が読めて、実際ほぼその
通りだったんですが、先生の“スランプ”の原因を探るのが目的なら、
サイコキノのナオミがやるより、サイコメトラーとかテレパスがやるべき
なのでは?と思ってしまうんですが。
 「ナオミと学校の女性教師との妖しい関係を匂わせる(でも実は違う)」
という、書きたいストーリーの骨格部分が根底にあったにせよ、そこに
絡んでくるエスパー犯罪(?)とかその結末(*2)とか、“肉付け”の部分が
ちょっと弱い気がします。いつだったか、薫の母&姉にストーキング
して、拉致したあげく撮影会を開いて薫の私刑を喰らったエスパー並み
の「つけ足し感」が。
 あといくら事件がなくて暇だからって、局長やら直属の実行部隊やら、
メガネのオペレータやらが出張ってきていて、大袈裟すぎるような気が。
B.A.B.E.L.が全面協力するような事件でもないだろうに、とか思うん
ですが。

 事件が解決してナオミをモデルにした絵も完成した後、友達と帰ろうと
するナオミに向けたルリ子のモノローグを聞くと、ルリ子の方は“本物”
だったみたいで。それを解かったうえで観返してみると、あちらこちらに
それっぽい描写が散りばめられてるのが判って、それはそれでけっこう
面白かったですが。
 それにしてもナオミ&谷崎の関係って、ものすごくパターン化されて
しまっていて、少々もったいない気がしますな。今回も、先生に谷崎主任
のことを聞かれて「すごくいい人ですよ 私が小さい頃からきちんと躾て
育ててくれたし・・・・云々」と返したりしているのに。
 一度くらい、そうじゃないナオミ&谷崎の日常って見てみたい気が
します。原作でもその辺りはきちんと描いてないと思う(*3)ので、それこそ
アニメオリジナルとかで。


 ところで。今回登場した井上喜久子さんのアフレコ現場の話が、原作
者ブログで掲げられていたのが11月7日で、「先日のこと」としている
のでそこから数日前の話とすると、まあざっくり計算してアフレコから
放映までがちょうど一ヶ月(+α)ぐらいってことなんですな。
 ということは今ごろはもう、第40話ぐらいまではアフレコが進んでいる
ということになるんでしょうかね。
 次回はいよいよブラックファントムが登場。てっきり第4四半期に
入ってからと思ってたんですが、ちょっと前倒し気味というところで。
 薫の新しい能力がどうアニメートされるのかとか、ブラックファントム
やバレットの声が誰かとか気になるところです。「強制開放」は再来週
くらいかも知れんけど。
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  *1:ダブルフェイスとチルドレンの会話とか、原作4コマ(もしくは単行本オマケ)漫画
    ネタが一部に含まれてはいますが、まあ、根幹部分を含め大部分がってことで。
  *2:「他人に自動書記をさせる能力を持つレベル5のエスパー」ってベース能力は
    サイコキノ? それにしてもこのエスパー、どういう根拠で逮捕されるんですかね。
    「超能力不正使用」は当然として、「ストーカー防止法違反」とか?
  *3:単行本オマケマンガで、ナオミのことを真剣に考えている谷崎とか出てくるのが
    あるにはあるし、個人的には完全に単行本でしか読まない人間なので、未単行本
    化の雑誌連載分で既に描かれている可能性もなくはないが。



多情多恨

2008年12月06日 | チルドレン
どうもです。

 原稿作業の方が一段落したので、ほぼ一週間遅れになりますが今の
ところHDDレコーダーも平穏無事に動いてますし(苦笑)。

 「絶対可憐チルドレン」第35話。ザ・ハウンドを辞める宣言&家出した
初音と、その原因となった新任の小鹿圭子一曹(ハウンドの担当主任)
との関係を局長や皆本、チルドレンたちが何とか修復しようと図る話。
 まずこじれた関係のまま任務に就いて失敗するアバンから始まって、
本編部分はほぼ原作どおり、新しい絆が生まれたところに新しい任務が
下ってさあ出動!で結んでいるのは凄く(いい意味で)王道な展開で、
追加されたアニメオリジナルも含めたストーリー全体はよくできた話と
思うんですけど、肝心の(?)本編部分でココがこう、アソコがそうと
はっきりとは言えないくらい瑣末な部分々々で「う~ん、なんか(原作
と)違くね?」と言いたくなるような、モヤモヤした違和感がずっと残る
ような展開が。
 絵コンテ担当がまたナベシンだった割りには(笑)、大して「余計な遊び」
もなかったんですがねぇ・・・(*1)。

 明確に「おいおい・・・・(苦笑)」となったのは「極限状態!サバイバルで
信頼度アップ作戦」で、吹雪いてる南極の100kmを2時間で歩いて踏破
するところ。それと作戦コードとはいえ柏木一尉に「こちらお婆ちゃん」
と言わせたところ。あと、なんと言っても「フィギュアは趣味じゃない!
生き様だ!」とか言ってるくせに、転売目的で盗んだ限定版フィギュアを
アタッシュケースに乱雑に詰め込んでる九具津ですな。
 もっとも前二つは、原作者の日記ブログによると、シナリオの段階で
原作者からツッコミが入っていたんだけど、連絡の不備とかで変更が
間に合わなかったらしいんですけどね(*2)。

 それはともかく、限定品とはいえブリスターケースから取り出した(?)
フィギュアが未開封品と比べてどれほど価値が下がるやら(*3)。
 それでもネットオークションではとんでもない価格がついていたりして、
九具津が仕様書きに未開封品と書いていたとしても、あといくら現物が
確認できないにしても写真を見れば開封品であろうことは判りそうなもの
なのに、とか思うんですが。
 もしかして、同じ限定フィギュアを全て九具津が盗み出していて、全く
市場には出回ってないから、そんな“ハンパ品”でもマニアは買うしか
ないとか? それはそれで、ネットの通信記録を調べるまでもなく足が
つきそうな気もしますが。

 次回(つーかもう明日ですが)は初の完全アニメオリジナルだとか。
予告を見るに、某・17歳教の教祖さまがナオミ相手にあんなことやこんな
ことしてそうな、谷崎主任がそれを指くわえて見てるしかなさそうな。

 一体どうなりますことやら。 

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  *1:「もっとツンデレ風に言ってくれ」という九具津に「た・・・助けにきたわけじゃない
    んだからね! ってか?」と、澪に返させたのは原作者からのリクエストだとか。
    原作者の釘宮病も相当なもののようです(笑)。
  *2:原作だと皆本が連絡役だったのが、アニメでは朧さんに変更された為コードネーム
    も「狩人さん」に変えては?という要請をしたそうで。
  *3:個人的には、玩具は出して遊んで(もしくは飾って)ナンボという考えだし、儲け目的
    で転売したこともない(余分に買ったものを友人に定価(?)で売ったことはある
    けど)人間なので、開封/未開封でどれほど価値の差があるのか、実感的に想像
    できないんですが、まん○らけのショーケースとかを覗く限り、ポップに「未開封品」
    と大きく書かれた商品があったりして、それなりに相場の差はあるようで。


朝蝿暮蚊

2008年11月23日 | チルドレン
どうもです。

 「絶対可憐チルドレン」第34話。予知課の情報により、ある研究所で
起きるバイオハザード事故を阻止するためチルドレンたちが出動。実験
動物として飼われていたハエとシンクロしてしまったエスパーを確保
しようとするが、逆に皆本が(精神的に)乗っ取られてしまって・・・・
という話。今回のキモは、なんと言っても「黒紫穂」なんじゃないで
しょうかね。戸松遥の芝居も悪くなかった(*1)し。

 アバンが全編ダブルフェイスだけしか出てこない展開に、いきなり
打ちのめされてしまいましたが、本編部分だけでいえば比較的原作に
忠実だったんじゃないでしょうかね。演出スタッフにナベシンが
居なかったから(*2)、余計で無意味な遊び(苦笑)もなかったし。

 ナオミ&谷崎は原作では登場してないですが、適度に尺稼ぎができる
キャラとして(いい意味で)巧く使われてるな、と思ったり。谷崎が自分
の趣味を暴走させてナオミに恥ずかしい目に遭わせて、怒ったナオミに
折檻されるというお約束な展開ですが。
 今回のなんて、シースルー防護服だけならまだしも、下にビキニを
着させられる時点で文句を言えばいいじゃないかと。まあ、ホントに
そうしたら尺稼ぎにはならん訳ですが。
 一旦は谷崎の希望通りにして恥ずかしい思いをしたうえで谷崎を折檻
しないと、ナオミの中の何かが納得(?)しないとか????

 今回のエピソード、原作ではどちらかといえば最近のものだったと
思うんですが、エスパーとノーマルの戦争という未来に対する兵部と
皆本の考え方が出ているため第1期(と敢えて言う)後半に挿入されて
然るべき重要なエピソード(*3)ではあります。
 中でも、薫たちに悲しい思いをさせたくない兵部が、その結果を
導き出す役割を、心のどこかで皆本に期待していたり、ノーマルと本心
から敵対しているというか滅ぼしたいとは考えてないのが垣間見えたり、
本作のシリアスな部分がかなり盛り込まれているエピソードではあるん
じゃないかと。

 思うに、原作者はシリアス一辺倒な話を描くのが苦手というか、照れて
しまうんじゃないでしょうかね。シリアスなシーンの直後(や、場合に
よっては途中)にコメディやギャグを入れて「混ぜっ返し」てしまう(*4)
のも照れ隠しの一環とか?
 そう考えると、エピソードの基本部分が(笑える方向に)トンデモな回
ほど、本質部分には作者の真の目的(笑)が隠されているのかも。


 【朝蝿暮蚊】って「秋之行楽」みたいに無理繰りに造った四文字熟語
かと思ってましたが、一発変換するし、ちゃんと存在している言葉なん
ですな。
 ネットのデータバンク系サイトで調べてみると、意味は「つまらない
人間が集まってきて困ることのたとえ」だとか。
 熟語の意味自体は凄く納得できる内容だし「蝿」の字があるから採用
したんだろうけど、今回のエピソード内容を指し示す言葉としては
ちょっと不適当なんじゃないかな、と。
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  *1:蝿に(わざと)乗っ取られてる時でも、もう少し高い声というか普段通りの高さで
    喋った方が良かったとは思うけど。
    でももし「かんなぎ」が何かの間違いで(笑)長期(何シーズンも)アニメ化されたら、
    例のエピソードのナギはこんな感じなんですかね? いや、原作は読んでないので
    内容は知らないんですが、ナギが黒キャラ化すると小耳にはさんだもので。
  *2:前も言ったかも知れなくて繰り返しになるかも知れませんが、ワタナベシンイチ氏
    を全否定する心算は全くないですよ? 個人的に、氏が監督を務めた『へっぽこ
    実験アニメーション エクセル・サーガ』は原作と同等レベルに好きですし。
  *3:基本ストーリーの方は、蝿が人間の人格を乗っ取ったり(乗っ取られた)キャラ達
    が「ウンチ」を連呼したりする、どちらかといえば「トンデモ」な色合いが強い回
    なんですがね。
  *4:確か『GS美神』で横島忠夫が、シリアスな心情を吐露する自分にツッコミを入れる
    美神令子(だったかな?)に「混ぜっ返さんでくれ!」と返すのがあったと思うんです
    が、あれは作者本人の照れ隠しの、さらにセルフツッコミ?




秋之行楽

2008年11月16日 | チルドレン
どうもです。

 「絶対可憐チルドレン」第33話。生まれて初めての遠足にテンション
上がりすぎな薫が、皆本に作ってもらった(これまた生まれて初めての)
手作り弁当を「不幸な事故」から無くしてしまう。薫の、弁当への
執着っぷりが可愛い話。原作のままでは尺が足りなさ過ぎるってこと
なんでしょうか、パンドラの澪&桃太郎(&マッスル大鎌)が絡んで
きます。

 ちさとや東野、葵や紫穂に桐壺など「事件」関係者の証言(目線隠し
の黒棒つき)からスタートするのは原作の通りなんですが、いきなり
ディレクター(?)の「じゃ本番入りマース!」が入るのはどうなん
だろう?
 オチへの前振りだったにしても、そのオチ自体が弱々ではどうしよう
もなく。B.A.B.E.L.での事情聴取じゃなくてTV番組(?)だから、澪や
マッスルも証言してても問題ないのかも知れませんけど、正直なハナシ、
そんなことに尺を使うくらいなら皆本が三千院家に執事(のヘルプで)
出張しているネタ(*1)で膨らました方が面白かったと思うんですが。
 原作(というか原作者のブログ)を読んでないと分からないネタでは
ありますが、今回の「ハヤテ・・・」キャラの絡み方の薄さでは、観てる
側は「ああいつものお遊びね・・・(嘆息)」にしかならないのではなかろう
かと。いや、基本的にモブシーンはスタッフの遊び心を出しやすい場
ではありますが、今回のに関しては、せっかく原作の楽屋落ち的ネタを
持ち出して来る(*2)のであれば、もっと突っ込んだ話にしてもいいん
ではないかと思う訳で。

 B.A.B.E.L.が秘密裏に作った施設を偵察に来て、遠足でそばを通る
チルドレンたちを見つけた澪は、薫が自慢する(ために無くしてしまう)
皆本の手作り弁当を羨ましがる訳ですが、ここで澪初登場のエピソード
の回想シーンが入っていて、実にいい感じです。結果、見つかった薫の
お弁当を横取りしたり、後半の“戦闘シーン(*3)”へも巧く繋がってるし。

 相変わらず、バンク(+α)の解禁~名乗りシーンが唐突で、蛇足感
いっぱいではありますが。

 澪とマッスルがB.A.B.E.L.を偵察するため、ピザ宅配に変装(全然
変装できてなくて怪しさ満点だが)してダブルフェイスにちょっかいを
出すシーンが挿入されていて、この辺りでも、巧く原作の4コマネタが
活かされてます。

 まさかこのネタを使うために澪とマッスルが出てくることになった訳
ではないと思いますが(苦笑)。

 原稿作業で後回しにしていたため(*4)昨日ようやく買って読んだ
『Newtype』によると、原作で見たことのないあらすじのエピソードが
36話に予定されてたりして、単に単行本化されてないごく最近のネタ
なのかも知れませんが、もしかすると完全アニメオリジナルの可能性も
ある訳で、怖いような楽しみなような、果たして・・・?

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  *1:この原作エピソードの雑誌掲載時、同じサンデーで連載中の「ハヤテのごとく!」
    とネタが重複したため「ハヤテ・・・」の方が話を変えてネタ被りを回避したとか。
    これに対するお詫び(笑)として「・・・チルドレン」の4コマコーナーで、三千院家の
    執事(というかナギの使いっ走り まあこれは綾先ハヤテも変わらんが(笑)ハヤテ
    に対するような感情がない分、使いっ走り感はひとしおだったり)をしている皆本
    が登場している。
  *2:原作者ブログより。製作サイドも今回の「ハヤテ・・・」キャラの客演(笑)は上記 *1
    のネタに絡めてのことであると言っているようで。
  *3:今回のは単なる「お弁当の争奪戦」ですが。
  *4:またぞろHDDレコーダー内に未編集ファイルが溜まり始めてますよ・・・・orz まあ
    前回飛んでから(涙)まだ日が浅いので前駆症状も出てきてないし、記憶容量的
    にもまだまだ余裕があリますけど。