機動画報日誌 Mk-Ⅱ

英 浩史の日々徒然を記すブログ

○ GOZILLA ゴジラ

2014年09月13日 | 映画
 一か月以上経って漸く謝罪すること自体が《遅きに失している》し、
典型的な《トカゲのしっぽ切り》で自分の進退はぼかすし、東電関係
は「読者と東電社員」なのに対して、慰安婦関係は「読者のみ」な辺り
も含めて、誠実さを全く感じないんですが。その夜の「報ステ」も
吉田証言が虚偽であっても慰安婦問題は存在するという論調だし。
 問題の官房長官談話の作成過程や発表後の《向こうさん》の姿勢
とか方針とか、《被害者》の聞き取り内容の矛盾点とか、そういった
ものを全部すっ飛ばして何が徹底検証かと。どうせなら社民党前党首
にでも直撃ロングインタビューでも掛けてからにしろ、と言いたい。

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今回観た三本のうちの二本目。

 事前情報で渡辺謙演じる芹沢博士(*1)が登場するのは知っていた
ので、単純に1954年版のリメイクかと思っていたんですが、今作
では人類にとって味方寄りの立ち位置というか、人類によって
歪められた自然の調和が生み出した災厄を鎮める存在だとすると
平成三部作のガメラに近い立ち位置(*2)ですかね。ムートーを倒した
後は人間たち(が築き上げ、自分たちが今回破壊した文明)には
目もくれず、何処へとも知れず去っていきますし。

 アメリカ映画らしく物語の主軸になるキャラクターは軍人だったり、
陸海空軍が前面に出て(*3)怪獣の進行を阻止しようとして全く歯が
立たなかったり、主人公の軍人が妻子とは生き別れになってしまって
ようやく通じた電話口で励ましあってたり、ラストで事が解決して
涙の再会を果たしたりしていますので、尺の問題で怪獣同士の戦闘
シーンはどうしても短め&淡泊にならざるを得ないですかね。

 個人的には、決して悪い出来ではないとは思うんですが、一度観て
それで終了、ということになりそうな感じ。DVD&BDソフトを買おう
という気にはならないし、TV放映されるのを知っても録画しないかも。

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  *1:姓は芹沢、名は猪四郎(それも「いのしろう」ではなく「いしろう」)って・・・。
    世代的には先代(?)芹沢博士の息子とかでも通用するかもとは思ってたんです
    が、父親はヒロシマの原爆で死亡しているらしいし。
    まあ、先代(?)は子供を遺す前にオキシジェン・デストロイヤーでゴジラ共々
    死んじゃってましたっけかね? 劇中でヤることやってたようにも思うけど(笑)。
  *2:とはいえ
   「地球の敵を倒すのがガメラなら、人類そのものが地球の敵となったら・・・?」
   「そうはなりたくないよね」
    で綺麗に締めた『ガメラ対レギオン』のような満足感もないし。
  *3:日本版のように、スーパーXだの機龍三式だの、M.O.G.E.R.A.だのは出て来ず
    戦車や戦闘機や陸戦隊(降下兵)が相手してはやられていくばかりなので、
    多少なりともワクワクできる部分が少なく、人類の無力感ばかりが強まって
    いく辺り、良くも悪くも《ハリウッド映画と日本特撮が融合した「ハリウッド・
    ゴジラ」》なんだなという印象。