機動画報日誌 Mk-Ⅱ

英 浩史の日々徒然を記すブログ

◎天気の子

2019年08月01日 | 映画
 新海誠監督って、《古い伝承》と《SF的な作劇》とのバランス
良い調律に優れた作家ということなんでしょうかね。

 今の世だとトンデモな雑誌(実名で出てくるのかよ(笑))のネタ
にしかならなそうな古伝と、それをSF的に解釈したものと、現実
とのグラデーションな融合(*1)は、SFも《日本の国史的な何か》
も大好物な自分としてはかなり心に刺さってきていますよ。

 前作「君の名は。」でもありましたが、過去の新海作品の登場
人物が客演していたり。花澤香菜さんは「言の葉の庭」から3作
連続での出演ですな(*2)。あと、先のトンデモ雑誌とかもそうです
けど、舞台になっている新宿近辺の背景とか、けっこう見つけて
ニヤリとできる小ネタが満載で、気付けなかった部分も含めて
そういうのを確認するためにBD/DVDを買うのもアリかな、とも
思ったり。


 ひとつの作品として非常に面白かったし、感動もしました(*3)。
それを踏まえて、敢えて言わせてもらえるなら、

 《世界を変える》ってそういうことか―――い!!

帆高と陽菜以外の人にとって、ハタ迷惑な世界改編だなァ(苦笑)。

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  *1:《初盆のおばあちゃん》の「あの辺は昔、200年くらい前まで海だったのよ。
    それが元に戻っただけ」という意味の台詞(注:一回観ただけだから、一字
    一句同じものではないです)を聞いた瞬間、その前にあった古い神社の天井
    絵について語る神主さんの台詞も相俟って、軽い感動を覚えました。
    ・・・・・いや理解してもらえないかも、ということは承知した上で言ってます
    けど・・・・・。
  *2:エンディングクレジットやプログラムにも出てきてないんだけど、花澤さん
    演じる小学生の名字は「佐倉」なんだろうなァ。
  *3:要所々々でかかるRADWINPSの楽曲が、かなりズルいと思わせられるん
    だけど、手の平で踊りまくりですよ。
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