最初に北海道地震で亡くなられた方々お悔やみ申し上げます。
以前住んでいた地域にある温泉。
近くで用事があったので、お風呂に入って帰ることにした。
ドライヤーで髪を乾かしていると、知らない女性が声をかけてきた。
「おねえさん、おねえさん」
「これよかったら食べない?」
差し出されたものは、サランラップに包まれた栗おこわ。
「栗をたくさんもらったから、少しだけどおすそ分け」
私は知らない女性にも関わらず、不信感を抱くこともなく「有難うございます」と言って
笑顔で栗おこわを受け取った。
ちょっと落ち込むことがあった私は、その行為が嬉しかった。
暫く髪を乾かしていると、その女性はあとから入ってきた女性にも栗おこわを渡していた。
車を運転しながら栗おこわを食べる私。
小さいおにぎりサイズなのに、栗がゴロゴロ入っていて、少し甘い味付け。
美味しいのはいうまでもないけれど、心がほっこりして暖かい気持ちになる。
2018年9月9日時点で、熊本地震での直接死は50人。
震災関連死は213人にものぼる。
北海道地震で、この震災関連死をどれだけ減らせるか。
栗おこわをみんなに配って下さいといっているわけではない。
栗おこわを配ってくれた女性のような気持ちをもった人達が、
弱い立場の人達や、心が弱った人達に少しだけ寄り添ってくれたらと思う。
私も自分が出来る範囲で、熊本の地で出来ることをします。
大雨が降らないように、竜神にお願いします。