社会人になって数年後、私よりも10歳以上離れていたと思うけれど一人の女性が入ってきた。
その頃事務職をしていた私は、その人に仕事を教えることになった。
その頃は今のように、自分の仕事を手順化するという概念がなかった為、マニュアルもなく口頭で教えていく。
すると「○○さんがメモを取って下さいよ」と、その女性から言われたことがあった。
社会人経験があまりなかった私だったけれど、「教えている私がメモをとるってなんか変じゃない?」って思ったものだった。
その女性は暫くして辞めていった。
仕事をする時にメモをとる。
今はそれが当たり前だけど、仕事によってはメモをとれない仕事も存在している。
昔同人誌を作る時に、ある人に話を聞く機会があった。
私は器用な方ではないので、メモをとっているとその人の話が中途半端になるので、話を聞く方に集中していたら
その人に「なんでメモを取らないんですか?人の記憶は時間が経つと忘れていくものですよ」と言われたことがあった。
若い頃はその人が何を話したかを、ずっと記憶しておくことができたけれど、歳をとるごとにさっき何をしていたかさえ忘れてしまうようになってしまった。
仕事の時に、メモをとっていないとメモをとるように指導されるけれど、ある職場では「メモをとらないように」と指導されることもあった。
その言葉に一瞬頭が?状態になったけれど、星の数ほどいる大勢の人間の中で、自分と同じような考え方をする人ってどの位いるんだろう?と今は思ってしまう。
私は自分の記憶力に自信がないから、メモを取る方。
だから考え方の違うこの人から指導されることに対して、当時はストレスを感じていて精神的には疲れていた。
そして、最近気づいた言葉があった。
それはエナジーバンパイアという言葉。
その人が傍にいたり、一緒に仕事をしているとなんだか疲れてしまう。
仕事で残業が続いたり、遅くまで仕事をしていて疲れるのとは違う。
その人が傍にいることで、違ったエネルギー喪失を感じてしまう。
そういう人の事をエナジーバンパイアというらしい。
エナジーバンパイヤに私から関わらなくても、他の人と関わっているのを見たり話を聞いたりしていると
、関わった人のリズムを崩していることに気付いてしまう。
関わった人は、「○○さんの相手をすると疲れる」と私に何度も話すようになった。
私は最初○○さんを見る前から、この人が書いた封筒を見て、変わった人かもしれないと思っていた。
そして仕事で関わっていくうちに、周りに気を使ってくれる人から自己主張の強い人に変わっていってしまった。
〇〇さんが仕事を教えてもらっている。
だけどメモを全然取らない。
私はその人が記憶力がよくて、仕事ができるタイプなのかと思っていた。
だけど・・・
仕事を教わっている時に、「○○さんが書いたメモを見せてくださいよ」という言葉が聞こえてきた。
今でいう所の、仕事の手順書かマニュアルを見たかったのかもしれない。
でもこの会社には、仕事のマニュアルが書かれたものが存在していない。
すべて口頭で教えていくのに、その人は相変わらずメモをとっていない。
メモをとっていないから忘れるし、教えられたことをしないで自分勝手に仕事をしようとする。
昔、私に「○○さんがメモを取って下さいよ」といった女性の事を思い出す。
教えている人はその人に関わることで、仕事のペースが崩されているように見える。
私もその人が傍にいることで、自分の仕事でのペースや日常のペースが、崩されていることにふと気付いてしまった。
自分のやり方を通そうとするその人に対して、エネルギー喪失を感じた私は自己防衛をすることに。
ネットに書いてあったエナジーバンパイアへの対応策を一部取り入れることに。
私は自分が我慢して病気になるのが嫌なので、物理的な境界線をつくる。
その人を傷つけたらどうしようとか考えないで、仕事に集中できる環境を作る。
私が嫌がることをしたら、言葉に出したり態度で示す。
エナジーバンパイアの場合は、態度や言葉に出しても自分の都合のいいように受け取るから距離をおく。
仕事とあいさつ以外は話をしないように、会わないようにする。
自分を守るのは自分。
余裕が出てきたら、うまく切り返しが出来るようになる!
私は強運の持ち主。
私は守護されている。