それぞれの人達がそれぞれの立場で、この原発事故についての本を出している。国民としては、東京電力福島原発事故の本当の真実を知りたいと思う。
だからこの本だけではなく、「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日」という本も読んでみるつもりだ。
ただし、原発事故後 東電の吉田昌郎元所長とフクシマフィフティと原発事故処理に大勢の人が関わり、この人達が原発から撤退せずに命がけで事故の収束作業にあたったから今の日本があるけれど、この人達をヒーローにした映画は製作してほしくない。
なぜなら、これから先 原発事故で被曝した人達が病気になるかもしれないから。
国民の選択という項目が本に載せてあった。
野田政権では2030年代原発ゼロをめざすことを明確にしていた。
しかし去年の選挙では、原発を推進してきた自民党が大勝してしまった。
原発ゼロにイエスかノーかを決める選挙というよりは、国民が民主党に失望して自民党に1票を投じたから、自民党が勝ったといった方が正しいかもしれない。
2013年 今年 参議院での国政選挙が行なわれる。
今度は原発ゼロにイエスかノーかを決める選挙になるだろうか?
国民の感情は移ろいやすい。
もしかしたら国民は、原発よりも経済面で良くなったかどうかで判断してしまうかもしれない。
しかし本当は、菅元首相が言うように原発ゼロにイエスかノーかを決める選挙にしなくてはいけないのだ。
本の最後の箇所にこうある。
決めるのは、政治家でも経営者でもない。
国民自らの生き方の選択だ。
そして、子や孫へ何を残すのか、国民一人ひとりの覚悟が問われる選挙にしなくてはならない。
強い日本を目指すよりも先に、考えなければいけないことがある。