同じ千日前に、ぜんざい屋が二軒あったとします。
同じぜんざいをやっているんだから、同じように場所がら繁栄しなくちゃならんと思いますけれども、一軒の
ぜんざい屋は常にお客さんが満員である。一軒のぜんざい屋は、そのあおりだけをもらっているというようなことも実際にあります。どういうわけかというと、いま申しましたようなことに、私はなっていると思うんですね。
だから、ぜんざい屋さんにいたしましても、どうすれば客が喜ぶようなぜんざいをつくることができるかというような
(ことを考える)熱心な店主であるならば、私はやはり、多数の人に喜ばれるようなぜんざい、その味というものが、発見できると思うんです。で、そういう店は必ず発展すると思うんです。
成功のために大切なこと 松下幸之助