この日私は、当直明けで非番の日だったが、帰って睡眠を摂るなんて勿体ない事はしない、暇と時間が有れば探索だ。
と言う事で、某所の林をガサガサ進んでいた。
「深い藪の中に埋もれる様に建物があるっぽいな。」
笹が混じった密集する細い窒~き分けながら進む
この緑、窒フ匂いがたまらなく良い。
藪の間からようやく建物が見えた。
「いいもん在った!」
玄関があったので、藪を掻き分け少しづつ進む。
「うヮ~、こんな深い貞Mの中に一件屋がある。廃屋だ。これはいい雰囲気だ、もう何十年も野晒しなんだろう。」
「かなりこの家は古いな。星の形のプレートが貼ってある。富士山信仰の方が住んでいたのかな?」
「いちよ、声をかけてみよう。」
「こんにちわー、誰かいますかー!?...って、いるわけないか」
玄関が開いていないので、横へ回る。
またガサガサと獣の様に行く。
「やっぱり大分壊れているな」
裏口の扉が無くなっていたので、そこから入った。
古い廃民家独特の臭いと埃の臭いが混じる。
時々蜂が飛んで来るので、鬱陶しいが、探検の方が勝っていて、浮ウを感じない。
夕方の探検は、直ぐ暗くなるので、そっちも気になる。(どうせ中は暗いが
物は残っていないが、どうやら台所だった様だ。
奥へ行ってみよう。
「真っ暗だ。窒ェ生えてる。ちょっと薄気味悪いな。」
「そう言えば、お化け屋敷の廃墟があると教えてくれた人がいるな、お化け屋敷自体浮「のにその廃墟って、もっと浮「な。」
左側は、玄関だ。
「うーん、何とも言えない、不気味差だ。」
「障子戸がまた雰囲気あるなぁ」
床がギシギシ言う。抜けない様にそっと歩く。
「奥にテーブルが立ってるな。え?横にあるのは仏壇じゃないよね?」
「あ~良かった。棚か。座敷があるみたいだが、先に奥を見てこよう。」
暗い中だと窒ェ浮「んですよ
ここは、たぶん風呂場の脱衣所だったのだろう。
「さて座敷を見てみよう。」
「うヮw」
「12畳位の座敷部屋だ。床の間、押入れが確認出来る。襖で仕切られると二部屋になるみたいが、たぶん襖を取って、広間にしていたのだろう。」
続く>>