廃異不思議探検隊/(SEASON2)

Wast different wonder expedition.(SEASON2)

元祖巻○焼 終

2012-06-17 13:35:00 | 廃墟B
続き>>
 机があったので、引き出しの中を確認してみたところ、請求書の束があった。



 それには”元祖 巻○焼”と明記してあった。
 ドライブインか食事処だったのか!?

 住所を見ると現在の「○○市」ではなく「駿東郡○○町」と記載されている、当地がこう呼ばれていたのは、1970年頃までなので、41年前頃の請求書だ。相当古い廃墟だ!

 請求書をめくって行くと、ペーパー上に黒い小さなナメクジみたいな虫達がくっ付いている、よく見てみようと思ったら、ササッ!と素早く動いた「きもちわるっw!」






 明細を見てみると、メニューは、頼朝に因んだ名前が多い。

 ファンタが70円、ビールが250円だった時代だ。

 ここは、炉端焼屋だ!






 日付を見ると、なんと昭和49年!今から(訪問時)37年前だ!
 店舗系で、よくこんな古い廃墟が残っていたものだ。早く部屋を見てみたい!

 受付を乗り越え、側のドアを開ける「ガッ、ギギィ~」






 私「ぅゎぁ」
 B「ぅゎぁ」

 このドアを開けたのは、何年ぶりなのか、何十年ぶりなのか?
 湿気た黴臭い空気が出て来た。

 小ぶりな囲炉裏がある。
 出入り口からいきなり床が抜けていた、かなり傷んでいる。
 この客室は6畳ほどで狭い。もう部屋はぼろぼろだ。






 炭を掴むトングが沢山ある。
 そんなに錆びていない、あまり使う機会がなかったのか(苦)






 便所があった、外観は水洗の様だが”ボットン”だった。
 上に大きなスパイダーがいる。






 ここはなんだろう、おそらく炭を熾す場所だろう。






 この座敷は、少し広い。
 メインの団体客用だろう。

 B「この座敷もかなりの傷みようだね~。昔はそれでもお客さんが入ったんだら。しかしさっきから雨が強くなって来たね、凄い雰囲気。。」

 私「ここはバブル以前の物件で、おそらくバブル前に廃業してるんじゃないですかね..古過ぎて分かりませんが、さっき水道関係の部品やホースがありましたよね、廃業後、水道屋の倉庫になっていたのかもしれません。 雨が本降りになって来ましたよねー。」

 抜けた天井から、雨漏りが”ャc ャc ャcャcッ”と畳に落ちる音がしている。
 かなりの雰囲気だ。






 風呂場があった。

 廃屋系で、風呂場と便所は、何だかやな感じがする。






 B「こっちは、あ、この廊下は、土間から入って来る正規の通路だね。」






 囲炉裏は、そんなに大きくない。
 何だか古井戸みたいだ。






 ャbトが落ちている。






 天井が抜けているところから、風が吹き下ろして来る、その度にだらりと剥がれた天井板が”パタパタパタパタ”と音をさせながら揺れる。

 B「ぅゎぁ」
 私「ぅゎぁ..そろそろ撤収した方がいいですね。」






 外へ出ると雨がサーーっと降っており、植物がひらひら揺れていた。

 B「ぅゎぁ」
 私「ぅゎぁ」

 私達は足早にこの廃墟を立ち去った。


*立地は、元々避暑地なので、辺鄙な場所にある、更に40年以上前となると尚更である。

 当該敷地は、採石場だった様で、その現場事務所だった可能性が濃厚、採石が終わり、炉端焼屋に転用され、そして閉業、最後は水道屋?の倉庫となったと推察する。

 物件としては、B級だが、40年物の廃店舗は珍しいし、相当な雰囲気がにじゅうまるだった。
2011/04/03
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元祖巻○焼

2012-06-15 01:06:00 | 廃墟B


 富士山麓、炉端焼店の廃墟

 我々は、他所で廃墟探訪を済ませた帰りで、夜十時頃になっていた。

 当集落に差し鰍ゥったところ、闇夜に浮かび上がる当該廃墟を視認した。

 ”ぽつぽつ”と小雨の降る夜、民家も殆どない場所で、辺りはかなり薄気味悪い雰囲気だ。

 こんな日にどうかとは思ったが、次回来るのはいつになるか分からないので、隊員と話し合い、探検する事になった。

 そしていざ特攻しようと、向かい出したところ、なんと珍走団のバイクが8台やって来たので、直ぐ車に避難、しばらく様子を伺っていたが、廃屋へ行く様子はない様だ。

 私達は、特攻再開した。




 門まで来た。

 中は真っ暗で何も見えない。

 脇に人一人通れる間があったので、そこから失礼させてもらった。






 建物の前へ来た。

 私「ぅゎぁ」
 B「ぅゎぁ、夜の廃墟って不気味だねw、私は、夜はめったに行かないので、こわすぎるw」

 そうとうな雰囲気で、作り物とは違うリアル感がある。やはり廃墟は昼間も夜も面白い。
 私も最近は、夜廃墟はしなくなってしまったので、久し振りだ。






 敷地内には、何かの作業で使った材料やユンボが放置されていた。






 店の出入り口に来た。

 現場事務所か倉庫の様で、ハズレな感があるが、とりあえず屋内を見てみることにする。






 出入り口の戸は、何年も人が来ていなかったらしく、かなり重たく「ガ、ガガガッ」と言った感じに開いた。

 広い土間になっており、いきなりキッチンがあった。
 
 私「出入り口入っていきなりキッチンて、変だな。何だかやっぱり建設会社の現場事務所の様な..」






 B「何かの部品が残ってる、設備系の会社だったのかな、ハズレ物件ぽいね..」

 真中の扉は施錠されていた。






 受付があった。

 私「受付がありますね、いちよ屋内の確認もしておきましょう、受付台を乗り越えて、右側のドアから入って行きましょう。その前にデスクなどがあるので、残留物確認をしましょう。」






 額があった。
 題名は、その名も”巻狩”モチーフは頼朝の家来、曽我兄弟の十郎、五郎だろうか






 古い内線電話機がある。メーカーはNEC。

 




 レジスターがあった。横に、手で回す凸手が付いている、かなりの年代物だ。
 メーカーは、JAGUAR。

 会社事務所ではないのか?
 続く>>