このリゾートホテルは、今から25年程前、火災を起こし、旧館が全焼、25名もの焼死者を出し、その後、新館だけで営業を再開したが、軌道に乗らず廃業、そして廃墟となった。
廃業後、地元では有名な心霊スャbトとなり、やがて2005年夏、Jホラー「親指さがし」の撮影で使用された。
DVDジャケットの裏面に上記写真の様な感じに当ホテルの写真が見られる。
私も以前仕事の関係で、エントランスにだけ入った事があるが、夜間だったので、かなり不気味だった事を覚えている。
いつか探索してみたいとずっと思っていて、ようやく訪問出来た。
意外と大変な場所から潜入、煤がズボンに着き、床は「ズボッ」と言った具合の暗い場所である。
厨房
意外と物がなくスッキリしてしまっている。
真っ暗な連絡通路に出た。
かなり不気味な場所だ。
惨事の時は、遺体搬送でこの通路も使ったと近隣住人は言う。
最初、LEDの明かりだけで撮ってみたが、暗くてだめだったので、フラッシュで撮った。
実際の暗さ。
真夏の30度以上はある屋内、汗がタラタラと落ち、マスクで顔が暑苦しい。
防火扉だが、開ける際、ギギッと凄い音がする。
旧(本)館への通路は、大石と土砂で塞がれていた。
何れにせよ解体されてしまっている。
当時のホテル名は「○東館」
途中、石と箱型の何かが暗闇に浮かびあがり、照らして観ると、農村風景を模した展示物があった。
ホテルの前は、三千坪の大庭園があり、色々な亜熱帯植物が植えてあった。
今はジャングルになってしまった。
「おー、ほんとにジャングルだ!」
外からジャングルを観たところ
右手側が建物
「植物園が生態系が出来てるんじゃないかってぐらいジャングル化だ!探検してみたいが、前へ進めないだろう。プールが埋もれているらしい。」
通路は先でぶった切られていた。
戻ろう。
行き止まりまで来る途中には、倉庫や機械室等の小部屋がいくつかあったが、どれも扉が錆び着いており、少し開く程度、隙間から少し覗いてみたところ、完全に異世界だった。
大野天風呂や25mプールがある方向へ行ってみると
出入り口が施錠されており、開かなかった。
外では、何か工事をやっていたので、どのみち出られない。
野天風呂がだめなので、大浴場へ行こうとしたが、どうも見当らない、知り合いの廃墟系に聞いたところ、風呂と屋上は残念ながら行かれないとの事だった。
ホテルのメインである大浴場と屋上が観られないのは残念だが、しょうがないな。
二階、正面入り口
エントランスホール
一階の広い吹き抜けレストランが望める。
フロント内
相変わらずの様子。
伝票
客室
この状況を見ると、これからの部屋の探検を期待させる。
床の間にダイヤル式の電話が一つ枯れ葉に埋もれていた。
チリリリリ~ン!と鳴って欲しかった。
この画像を見た地元の50代の方々は「あ、思い出した、火災があった○東館だ!」となるだろう。
カレンダーは、1993年11月で止まっていた。
続く>>