廃異不思議探検隊/(SEASON2)

Wast different wonder expedition.(SEASON2)

おまけ(石切場・採石場跡)

2016-08-26 08:16:00 | 廃墟B
 ”沼津技研”を調査していた時に、小さい石切り場、採石場跡もあったのですが、ちょっと面白くて不思議な場所だったので、何枚か撮影して置きました、その現場を紹介します。




 この祠は、穴を探している時に、ひっそりと山の斜面に建っていました。
 小さな祠が祀ってあり、近くまで行って観て見たら、その辺の伊豆石と同じ石質なので、この山の石で作ってある様です。
 鳥居が老朽化して来ている様です。
 この山を見守る山の神さんでしょう。




 山中をさまよっていると、小規模の採石場がありました。

 何だかいい感じの場所です。




 何と石を切り出した空間に小屋が建っています。

 秘密基地の様です。




 ! マッシュルームを栽狽オていた場所の様です。

 そう言えば、この辺りの穴はマッシュルームを栽狽オた材料が放置されています。
 地元で出会った渡辺さんや萩原さんに聴くと”1960年代から70年代頃に石切り場の跡を利用して、マッシュルーム栽狽ンんなやったんだよ。”と言う話しでした。
 暗くて湿度も安定しているので、栽狽ノ適しているそうで、ここもそうなのでしょう。




 前は広場になっていますが、木が伸び放題です、おそらく畑だったのでしょう。

 誰も来ない秘密基地です。
 こんな所でキャンプしたら楽しいだろうな(笑)

 この辺りは、放置された蜜柑畑が多数見受けられました。
 農業は色々大変ですからね。
2015/08/18




 偶然通りがかった大きな切り通しですが、江戸か明治時代の村道で、村人が多比と長岡を往来した様です。
 そして険しい危険な峠道を通るより、石切場跡のトンネルを通った方が早いと言うことで、例の石切場隧道が出来たり、色々あった様です。
2016/05/02




 山中をさまよっていると穴が開いていたので、入ってみると、何とホームレスさんが住んでいました。しかしすげえなア、色々な生活用品があります。サバイバル生活です。

 写真を撮らせてもらいました。

 ブルーシートで穴の奥が見えないので、どうなっているのか聴いたところ

 「やめといた方がいい、私は一度奥へ行ったことがあるが、迷路になっていて、川が流れていたり、あぶねえ、それと仲間が寝ている、白骨化しているよ。」

 !( ;∀;)で、ではそろそろ、お邪魔しましたー!
2016/02/28

日本飛行機株式会社長岡地下工廠跡

2016-08-10 01:58:00 | 廃墟A


 日本飛行機長岡地下工場跡

 当企業は、1934年創業、戦時中は、練習機や偵察機、特攻機の部分部品を製造していた軍需工場だった。
 九三式中間練習機生産、日飛12試水上初歩練習機試作、水陸両用小型飛行艇、日飛13試小型輸送機試作、九四式水上偵察機、特殊輸送機、秋水局地戦闘機等生産、九六式陸上攻撃機、零式小型水上偵察機の尾翼や燃料タンク、九九式艦上爆撃機、桜花の主翼等部分品を生産したとのことです。

 戦争末期、本土空襲が激しくなって来た頃、各軍需工場も地下へ疎開した。

 当該現場は、飛体等に使う鉄板、シートメタルの製造工場を建設していた様だ。

 ちなみに、有名な中島飛行機とは、別会社である。




 門が重厚で歴史を感じさせるが、当時の物か?

 右側の鉄柵扉は、通用口だろう。




 かなり立派な門だ。
 軍関係の施設と言った雰囲気が出ている。




 地下工場への出入り口

 元々は、石丁場跡だった場所を開削しているので、周辺に採石した痕跡が残っている。




 結構立派なトンネルだ。

 岩の隙間に小屋が建っている風景が不思議だ。

 流石に使用されているので綺麗な通路だ。




 戦争末期の資材、人員不足からか、工事が中々進まなかった様だ。




 通路の両側が倉庫になっている様だ、空間や横穴があるのだろう。

 メインの通路から両側にムカデの足の様にトンネルが掘られていた様だ。

 この通路は短く、入ってしばらく進むと直ぐに外に出て、現在の会社の出入り口がある。




 隣にも出入り口があり、こちらの方が地下施設と言った雰囲気がある。




 鉄柵があり、施錠されている、物々しい雰囲気があるが、ここも会社のボイラーや物置きとされている様だ。




 先を観ると、通路がしっかりしていそうなので、意外と続いていそうだ。




 ・建設が中々進まないまま、倉庫に転用となり、終戦になった、未完成の工場跡の様だが、穴の現状から察すると、意外と掘り進んでいて、広いのかもしれない。
 以前、外回りの仕事をしていた時、仕事で来たことがあり、この穴が気になり、関係者に聞いたところ、従業員用の出入り通路だとのことで、入口付近を少し見させてもらったが、これは地下壕ではないかと思い、興奮したことを覚えている。(笑)
 通りがかった地元の方(85才位男性)の話しでは、陸軍が掘った穴と言っていたので、掘削は陸軍が行ったのかもしれない。
(注.会社の敷地内であり、従業員通路になっており、警備、カメラが入っています。)
2016/02/17

2016-08-05 00:08:00 | 廃墟B
Continuation>>


 本部の中央の辺りから海を眺めてみる。

 展望がとても良い。

 口野は、江ノ浦湾の大体中央付近に位置する。

 左側に見える島は、淡島、右側は、西江ノ浦大久保、奥は西浦と大瀬崎だ。

 江ノ浦湾、内浦湾は、入り組んでおり、特攻基地を配置するのに適していた様だ。




 石垣に何かを塞いである様な四角い大きなコンクリートが打ってある。

 ここだけであり、違和感がある。

 もしかしたら、回天の発射口だったのかもしれない。(まぁ単なる下水溝かもしれないが。。)




 排水管が出ている。
 相当年季が入っている、当時の物だろうか。

 コンクリートが劣化すると中々渋い。




 ここにもある。
 中々味がある。




 愛嬌のあるやつがいた、正に土管だ。




 反対側にも本部への出入り口階段が残っている。

 波に当たり、大分損壊している。

 手前には、新しい石垣が作られている。

 何か歩き易いなと感じたのだが、作業する範囲は、磯をコンクリートで平らにしてある。




 現在は、会社が建っており、入ることは出来ない。

 W・T氏(78)「そこに地下壕の出入り口があったが、崖の落石防止の為、コンクリートで塗り固められてしまった。狩野川放水路のある場所に宿舎が建っていて、将校達が生活していた。近くにも将校用の別荘があり、偉い人達がしょっちゅう出入りしていた。敷地内には壕が二つあった、寒いぐらい冷える穴だった。戦後、別荘に弁護士が住んでいた、亡くなった後は、一般人が家を建てて、住んでいる。」




 この跡何だ?!




 回天等の特殊潜航艇の斜路か!?




 W・T氏「岩が幾つも切られているが、回天の斜路かどうかは定かではないなあ、戦前、船揚げ場だったから、漁船を揚げた斜路もあるんだ。回天の基地があったのは間違いないよ。」

 T・N氏「あちこち穴があったが、落石防止工事で塞がれてしまった。そう言えば、私の所有する山にエライ穴があったよ、30~40年前に一度入ったことがあるが、縦横に広い、地下三階建ての工場だったと言う話だ、何を製造していたかは分からないが、先祖からそう聞いている、崩れてなきゃまだ残ってると思う、ベニヤ板で塞いであるだけだ。行くなら行ってもいいけど、遭難しても知らんぞ?」


*江ノ浦本部跡は、とても特攻基地の本部があった場所とは思えない様な風光明媚な所だった。
 まだまだ埋もれている関連施設が存在する様だ。大規模なのは承知しているものの、沼津市だけで想像以上に城築されているので、中々伊豆半島方面へ調査しに行かせてくれない。
2015/06/20
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江ノ浦本部2

2016-08-02 17:17:00 | 廃墟B
Continuation>>


 回天の穴から先へ進むと岩礁海岸がある。

 山が迫り、岬になっている風景が美しい。

 岩石が露出していて、磯になっており、色々な生物が動めいている。

 この入り江は、潮間帯で、満潮時は沈水している様だ。




 先端まで行くと古い係留具が一つ残っていた。




 本部跡の方へ行ってみる。

 昔の入り江の雰囲気が感じられる。
 戦前は、船揚げ場だったそうだ。

 本部は、正面の石垣がある上に在った様だ。
 現在は、会社が建っている。

 私は、この石垣をバックに写真に収まる兵隊の写真を見たことがあるので、石垣は当時の物だろう。




 もう何も残っていないと思っていたが、よく観ると、小さい痕跡が色々と残っている。

 セメントで作った台に木の棒が二本挿してある。




 本部への出入り口階段が残っている!




 かなり劣化したコンクリートの杭がある。

 静岡県と表示されている。




 四角と円い凹みがある。

 何があったのだろう。




 階段の上に上がってみる。

 出入り口だけあり、円柱がある。
 短く切れている様だが、もっと高かったのだろうか。

 兎に角立ち入り禁止が功を奏し、残った貴重な物だ。




 石垣の上に四角いコンクリートの台座が等間隔に並んでいる。

 台の真ん中に錆びて木の様になっている鉄が残っている。

 柵や壁が設置されていたのだろう。




 石垣の下は、重圧なコンクリートブロックが並んでいる。
 相当古い物だ。
 その周りには、砕けた石が沢山捨てられている。
 本部を建設する際に出た物だろう。

 錨!?
 小さいものだ。
 鎖が海へ入っている、漁船でも沈んでいるのか?



 
 もう一つある。

 満潮時に岩礁に接触して沈没でもしたのか?
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