パソコンは家電

最近、幼子がネット絡みで犯罪に巻き込まれるニュースが増えました。
チャットで知り合った男に監禁されてた、っていう事件もあったし、
どうしてそんなヤバい相手に身元を明かしちゃったのかな？
オフったりしたら、いよいよ危ないって思わなかったのかな？
そんな話を同世代の友達としていました。

いやいや、今のコはそれが「危ない」ってことを知らないのよ。
私たちの時とは環境が違うんだもの。
ポケベルに始まり、携帯電話、インターネット・・・
通信機器の発展と共に遊び、働いてきた世代なのよね、私たち。
顔の見えないコミュニケーションの楽しみや、その裏にある怖さも、
実体験なり、新聞なりニュースなりで見聞きして知っています。

でも、今のコは生まれたときからパソコンや携帯電話が家にあって、
誰に教えられるでもなく、家電のようにそれを使って生活してるんでしょう。
使い方を誤ると危険だという注意書きもなければ、安全に使うための説明書もない。
大人が使ってるものなんだもの、大丈夫だと思って同じように使うわよ～。

だから「危ない」なんて想像ができない、きっと。

出会い系にはこんな危険があるとか、チャットで住所を晒したりしちゃダメ、
なんてことを、誰も教えてくれやしないでしょう。
そもそも、そんな所にアクセスしてるなんて思いもしないだろうし。

「入るな危険」の看板があっても、柵を越えて中に入って大怪我しちゃう子供。
親が「入ったら怒るよ！」とか「怪我するからダメ！」というように教え込む方が、
柵よりもよっぽど抑止力になるのです。
大人がちゃんと教えてあげないといけないのよね・・・。

「寝た子を起こすな」という言葉がありますが、「寝る子は育つ」もの。
布団をはぐってでも、起こして教えないといけないことがあるかも知れません。