ルマンクラシック②

さて、時計もお昼を回った頃、ようやくお待ちかねの「近代ルマンカーデモラン」の時間です。
メインスタンドに移動し、金網にしがみついて見つめるのはあの７８７Ｂ。
オレンジと緑のチャージカラー（カメムシにしか見えないケド）がひときわ映えます。

７８７Ｂがメインストレートに入ってくると、地鳴りのようなマシンの重低音と甲高いロータリーサウンドが、空気を引き裂いて鼓膜を突き抜けます。
ああ、エクスタシー・・・鳥肌立っちゃいました。
他のルマンカーの音とは全然違います。申し訳ないけど、あれを聞いた後では普通の車の音にしか聞こえない。
これを見て聴けただけでも、美祢までの高速代とガソリン代と入場料を出した甲斐がありました（笑）

でも、もう１台、すごいのがいましたヨ。
最後の混合レースで走ってたやつなんですけど、黒いポルシェ。
明らかに他の車とはスピードが違う。どう見ても一緒に走ったら危険。
音がまるでジェット機なんです。
先に第一コーナー入る車を追い掛けて突っ込んで行く時は、周りの人も思わず立ち上がって見てしまうほど、恐ろしいものがありました。

しかし、あんなのが高速道路で後ろから走ってきたら、怖いな～。
近代ルマンカーや戦前戦後のルマンカーに比べたら、何となく現実味のある形なので、そんなことを考えてしまいました（笑）

最後は、一般のヒストリックカー達によるパレードランで終了。
1978年以前に製造された車が、こんなにたくさん現役で走ってるのかと思うと、本当に頼もしいです。
乗ってる皆さんもノリノリで、楽しそうに旗を振ったり手を振ったりしてました。
こういう歴史ある車には、やっぱり年季の入った人がよく似合いますね。

一緒に行ったロドのお友達と、こんな話をしました。
「何十年後かには、ロドもヒストリックカーで参加できるようになるんかね」
「いやいや、台数が多すぎて希少価値がないよ」
「ＮＢの方が珍しいから参加できるかも」
何処までも今のロドに乗るつもりな私達なのでした（笑）

ああ、楽しかった。
次の日本開催は２年後、とアナウンスで言ってたような気がします。
何処でやるのかは分かりませんが、また行きたいなぁ。

今度は絶対、パドックウォーク券買うぞ！（これだけが心残り・・・）

（オフィシャルサイト）http://www.lemansclassic.jp/ticket/index.html