9年間の闘い・・・夫として父親として

2008-10-05 12:51:20 | 日々思うこと
「なぜ君は絶望と闘えたのか」(門田隆将)を読んだ。
本村洋さん。18歳の男に妻と娘を理不尽にもに殺された。
時折、TVに映るこの裁判の成り行きを見るたびに、この青年は何と凛々しく、冷静で強いのだろうと感心していた。

突然、旅先のホテルで倒れ、そのままその地の病院で手術を受けて、半年余り後に逝ってしまった夫をわたしは長く引きづって、なかなか立ち直れなかった。
体が動かなくなってしまったのだ。
病気で身内を亡くしてもこの有様なのに、この青年はどのようにして立ち直れたのかと、厳しい表情ながらさわやかさも漂わせているすがすがしさに敬服の念を抱いていた。

やはり、彼も何度も落ち込み、生きる意欲を失い、時に死すら考えていたのだ。
それを支えた担当刑事、検察そして会社の同僚、とりわけ上司。
家族はもちろんだけれど、こうした多くの人たちの支えや励ましがあったことが彼を強くしたことがよく分かって、彼の人柄があってのことだと思うけれど、よい人たちに囲まれて本当に幸せな若者だと思う。

涙をぽろぽろ流してようやく読み終えた。
コメント
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