昨日は5時にお寿司屋さんに行ってきた。生ビールを前にした人が
カウンター席に1人、テーブルに1組の先客がいた。
おしぼりとお茶が出たところで、更に2組のお客が入ってきた。
ここはおいしいのだけれど大将の手が遅い。混んでくるとなかなか出てこなくなる。
一度門前払いを食らってから電話して行くようにしている。
宴会が入ったり、出前が多くなったりすると手が回らなくて「ごめんなさい」と
言われるからだ。夫婦と母親で営業している。
パートのおばさんがいたことも何度もあったけれど、大将のお気に召さなくて
首になったらしい。母親は自分の負担が大きいので「少しは我慢して使わなければ」と
文句を言うのだけれど、人を使うのはなかなか難しいようだ。
この家には息子が2人いる。高校を出て近くに住んでいるようなので、
「息子さんを少し仕込んだら・・?」と言ったこともあったけれど「この仕事は
外で何年か修業しなければならないから無理だ」ということだった。
ところが最近、TVで「すし職人学校(?)」とかいうものができて3か月で
一人前のすし職人になるという。
3か月でうまく握れなかった人がうまく握り、ネタの魚をさっと切れ味よくさばく
ようになれるらしい。ミシュランに選ばれるお寿司屋さんになった人もいると
レポートしていた。ちょっと信じられない気もする。
とは言え、昔とはずいぶん変わってきたんだ。
なんでも簡単になってこれはいいことなのか?おいしければ文句はないか?
数年前札幌薄野のお寿司屋さんで(口コミサイトに出ていたと思う)わたくしに
とっては目が飛び出るようなお寿司を食べたことがある。
わたくし持ちの家族旅行だった。
お勘定をした時「鮭とば」をお土産にくれた。しょっぱくて辛い。お酒のみの友人に提供。
どうしてこんなものが手に入ったのかと大喜びしてくれたが、なんでも大間のまぐろ
が1度築地に行き、そこから札幌に取り寄せているのだという。
高いわけだ。わたくしはそこまで口が肥えていないので別に「大間のまぐろ」で
無くてもよかったのだけれど。
お寿司の値段は七不思議。