数日前、「百年先が見えた男」(江上剛)を読んだ。
この5月初めに出た作品である。内容は大原総一郎氏のクラレにかけた
不屈の闘志物語でる。
実は大原氏より作者の江上剛氏の名前で買ったのであった。
この作家の作品は割にたくさん読んでいる。
高杉良「金融腐蝕列島」を読んで銀行マンから作家になった江上氏の
作品に興味を持ったのがきっかけであった。
江上氏は一勧時代、総会屋利益供与事件に際し、広報部次長として混乱の
収拾に尽くした人である。その後、支店長として異動し作家になった。
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読み終わって大原美術館に行きたくなった。
まだ息子が小学生のころ確か児島あたりに海水浴に行った。
4日ほどいて帰途岡山と倉敷に立ち寄り、山陰に向かって出雲大社、玉造温泉
島根松江などに泊まりながら帰宅したがそれが一回目の倉敷であった。
まだ美観地区なんていっていなかったと思う。
2度目は徳島に出張した時、倉敷に回って美術館に立ち寄った。
もうずいぶん昔になった。本も買ってきたはずだけれど見当たらない。
もう一度ゆっくり観てきたい気持ちになっている。
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3月の末に5キロ買ったお米の米櫃の底がやっと見えてきた。
3か月で5キロ。注文したら夏だから勝手に3キロに減らしてきたと
農家の奥さんが持ってきてくれた。1,500円。有機栽培コシヒカリ。
申し訳ないほど安い。これでもお米屋さんで買うより高いと近所の人は言う。
3年前まではお米やさんで買っていたけれど偶然立ち寄った近くの道の駅で
一番高いのはどのお米かと売っている人に聞いて買ってきたのがこの
農家のお米を買い始めたきっかけである。
わたくしは食べてまずいお米はすぐわかるがおいしいと言われるお米の
区別ができる舌がない。
嘗てはおいしいと言われてゆめぴりかなどいろいろ食べてみたが
結局魚沼産コシヒカリが中心であった。
お米を作るのは手間がかかるというのにこの値段は申しわけない
思いがする。
この農家のご主人は昨夏熱中症で田んぼで倒れて亡くなった。