浅田次郎「兵諫」を読んでいる。
昨年の出版のようだが「天子蒙塵」4巻を
読み終えて「兵諫」の出版を見落としていた。
「蒼穹の昴」「珍妃の井戸」「中原の虹」
「マンチュリアン・リポート」「天子蒙塵」
に次ぐ第6部になる。
浅田作品は最初「「地下鉄に乗って」や
「勇気凛々ルリの色」「プリズンホテル」
を読んだときはあまり好きではなかった。
「蒼穹の昴」シリーズを読み始めて
「壬生義士伝」「お腹召しませ」など
も読むようになった。
わたくしの読書はどうも偏りがちである。
若いときは三島作品をすべて読んだ。
宮城谷昌光氏の膨大な数の作品も多分
すべて読んでいる。
内田康夫氏の「浅見光彦」シリーズは多分
全作品読んだ。
最初の「死者の木霊」がなかなか面白かった
ので。
また旅をするときその地に関わる本を
持っていくことが多い。
修善寺には3度行ったけれどその都度
岡本綺堂の「修善寺物語」を読んだ.
この本を執筆したという新井旅館に
泊りはしなかったけれど。
遠野では「遠野物語」、山口湯田温泉に
泊ったときは2度とも中也の詩集を。
下北下風呂では井上靖が執筆した部屋の
隣の部屋で「海峡」を読んだ。
ナイル川遊覧をしたときは豪華客船の
デッキでアガサ・クリスティーの
「ナイルに死す」を楽しんだ。
ただ伊豆土肥の玉樟園に泊まった時は
そこで作品が書かれたことを知らなかった。
花登という作家を読んだことがなかった。
本を購入するときあらすじや評論を
あまり読まない。本の帯、新聞広告の
簡単な言葉だけで購入することが多い。
だから失敗もする。
新聞の書評欄はかなり良く読むほうだと
思うけれどもう読んだ気分になったしまう
のだ。
「国家の品格」「バカの壁」などは書評で
購入したが。
すぐ近くにあった本や(文房具も売っていた)
が閉店した時は
とうとう文化果つる地になったとかなり
落ち込んだ。
週に2回ほど立ち寄っていたのだ。
文房具も好きで新しいものが出ると
うれしかった。
今は何でもネット注文で味気ない。