昨日近くに住んでいる中学の同級生
がやってきた。
時々ふらっとやってくる。
特別用があるわけではない。
連れ合いが認知症になって精神科の病院
が経営する施設に入ったのは1昨年の
大晦日だったそうだ。
そこには1年しかいられずその病院の経営
する他の施設に昨年12月に移動した。
もともと同じ敷地内に住んでいる息子の
妻(嫁)が冷たく口を利くのも嫌なそぶり
を見せるとかで連れ合いがいない現実が
寂しいのだと思う。
男性はいざとなると弱い。
愚痴を述べて帰っていった。
白いクリスマスローズが1輪咲いた。
玄関は寒いので電気ストーブをもってきて
温めたのだがもともとトイレの近い彼が
トイレが借りたいと言う。
便座を上げるのに分からなくてスイッチを
押し、出るときは何もしないでそのまま
出てきてと言ったらしばらくして
「うちのは古いけれど新しいトイレだなあ」
といい、入口のドアも自動で開くのかと
ちょっと待ってて自分で開けたって。
アラウーノなので自動で流し蓋も締まる
けれどさすがにドアまでは自動になって
いない。
思わず笑ったけれどそのうち家じゅうの
ドアが前に立つと自動で開く世の中になる
かもしれない。
何もかもしてくれていた妻のありがたみを
今頃になって悟った幼馴染の現実である。