岩国哲人さんの訃報が新聞に載った。
娘さんのいるシカゴで87歳だったそうだ。
成功者だったけれど波乱の人生だったとも思う。
「日本新聞協会の新聞配達エッセイコンテスト」
で平成26年度最優秀作品として新聞に掲載された
のを読んだときとても驚いてブログに書いた。
当時”親の財産や学歴で進路がきまる”
というような話がよく語られていた。
よい大学へは貧しい家庭の子供はなかなか
入れないというような。
小学校1年生で父親を亡くして大阪から母の故郷で
ある島根へ引っ越した少年は母を助けて高校3年
まで畑を耕し、新聞配達をした。
その新聞配達の時に「恩を受けた」話である。
東大法学部に入学しメリルリンチや出雲市長、
国会議員なども歴任した。
輝かしい経歴で名前だけ知っていたこの人に
このような「時」があったのかと驚くとともに
新聞も購読できなかった貧しい少年のために
文字の読めないおばあさんが新聞を購読して
くれていたという逸話を功成り名遂げた岩国氏
が投稿したことに感動した。
このブログは知りあいの兄弟が父親が保証人に
なってすべての財産をなくした中で兄弟そろって
現役で東大に入学し兄は有名企業に弟は財務省に
入省した話しを付け加えたせいか数年後もわりに
よく読まれた。
こころからご冥福をお祈りする。