姪の結婚式

2008-05-18 21:54:40 | 日々思うこと
今日、姪(S)の結婚式で、名古屋まで出かけたので、ちょっと疲れた。
会社が忙しいので新婚旅行は1ヶ月後だそうだ。
これから先、いろいろあるだろうけれど、幸せになってもらいたい。

前にも書いたと思うけれど、わたしたちが結婚するとき、わたしはひどく痩せていて、着物の下にタオルを何枚も挟み、顔がふっくらするように頬に綿を含んで、お式に出たので何も食べられなかった。
その前年、十二指腸潰瘍で入院していたから、太れなかったのね。
母が「かわいそうだから言わなかったけれど、後姿を見ていると鉛筆が洋服着ているような感じだったのよ」と言っていたほどだったから。

あなたにも「彼女はいかにも弱そうだから結婚はよしたほうがよいのではないか」と忠告した人がいたって、結婚後しばらくしてあなたはわたしに告白したっけね。
でも、あなたはわたしを選び、わたしより先に逝ってしまった。
痩せっぽちだったわたしはその後10キロも太ってしまったっていうのに。

ひとりでお式に出るのは寂しかった。隣のお席にあなたがいないなんて。
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エジプト  重慶

2008-05-12 23:31:30 | 日々思うこと
昨夕、食事をしながら、TVをつけたら「世界遺産 エジプト」をうつしていた。
あなたと行ったエジプト。懐かしかった。
途中からだったので、朝、番組を確認すればよかったととても残念だった。
少し贅沢なゆとりのある旅だったので、ナイルを船で上りながら、いろいろ見たり、
船の生活を楽しんだりしたわね。
デッキでエスプレッソを飲みながら、アガサの「ナイルに死す」を読み直したりしたわ。
なぜだか現地の人は日本人の顔を見ると「バザールでござる」と言ってたっけ。
あの時買って帰ったパピルスの画、今も玄関に飾ってあるのよ。

あなたはお腹を壊してカイロのエジプト考古学博物館へ行かないでシェラトンホテルで半日休んでいたよね。
もうエジプトへ行くことはないだろうからTVでうつされる風景が本当に心にじんとしみたの。
二人とも満足した楽しい旅だった。あなたとの思い出が一杯詰まっている懐かしい旅。

中国四川省で大きな地震があったようで重慶の学校が倒壊したらしい。
ここもあなたといった土地。
重慶から船に乗って三峡下りをしたでしょう?
二人とも長江下りはやや期待はずれって思ったけれど、その後登った黄山はなかなかのものだったね。
歩くのが苦手なあなたとわたしはもうここはこれが最後ってお互い言ってたけれど本当に最後になってしまった。

かなりたくさん二人で旅したせいで、ニュースに出てくる土地など「ああ、ここも行ったなあ」って
懐かしく思うことがよくある。
「旅行でお金を使い果たして、今は貧乏」って言ったら、ある外国人に「心に思い出や豊かさを残したのだからそのほうがいい」なんて慰められたけれど、どうだったかしら。

あなたが今もいて、「ここ行ったよね。懐かしいなあ」と語り合えたらどんなにうれしいことか。
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「堂島ロール」と「おにぎり」

2008-05-11 10:25:45 | 日々思うこと
何気なくTVを見ていたら相変わらず後期高齢者問題を取り上げていて、いろいろな問題点が語られていた。
年金からの徴収がひどいとか、名前が気に入らないとか、扶養家族から切り離されて、
新たに自分個人として払わねばならないのが厳しいとか。
将来、どんどん徴収される金額が上がっていく恐れが大きいとか。

それよりも何より問題なのは、痴呆とか、寝たきりになったとき、治っていないのに一定の期間で
病院を追い出されるということだ。
また、終末治療を受けるかどうか、医者から問診を受けて、その紙を提出すると2000円の報酬が
医者のほうに行くことになっているらしい。

自分の命は自分で決める、自己責任だということも当の高齢者と評論家との間に
いくらか認識の違いがあるように見受けられた。

評論家は、若い者に負んぶしていることを知り、自分は自分でやっていくと言う気概を持っている
老人が少なくなったと嘆いた。将来のことは分かっているのだから、それなりの覚悟をしておくべきだったと。

それについて思い出すことがある。
今はシャッター通りになっている商店街の店主、事業者、その家族が景気のよかったときは
肩で風切る勢いで贅沢していたのに、今になって「仕事がなくて生活が苦しい」なんて言うのは
虫が良すぎるとの友人の言葉。

わたしの暮らしは平凡で、よかったときもなかったけれど、貧しくて食べるものに
事欠くということもなかった。
贅沢しなければ、そこそこ生活していかれた。
これはトータルで見れば幸せなほうだろうか。
これから先のことは分からないけれど。

先日、わざわざ川崎のラゾーナまで息子たちと「堂島ロール」を買いに出かけた。
予約しておいたそうですぐに買えたけれど、すごい行列で、これほどまでして手に入れたい
お客がこんなにたくさんいるということだ。
人気の「ロール」に行列までして買う人、歌舞伎座にあふれる人々。
「おにぎり食べたい」と言い残して餓死した人。
やはり格差は厳しい。
これも自己責任の結果なんだろうか。
寂しくなってきた。

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衣類の入れ替え

2008-05-08 22:22:03 | 日々思うこと
急に暑くなって、衣類の入れ替えやら片づけやらに追われた一日だった。
毎年、二人分の入れ替えをしていたので楽になったけれど、やはり寂しい思いがする。
あなたはどちらかと言えば手のかかる人だったから。

衣類や季節の家具などの片付けはほぼわたしがしてきたものね。
わたしが自分でしないと気がすまない性格だったのかもしれない。

一度も着なかった衣類は本当は捨てなければいけないのだけれど、なかなか捨てられないでいる。
そのくせ新たにどうしても買ってしまうから、衣装たんすはあふれるばかり。
そういえば「捨てる技術」なんて本も読んだっけ。

あなたの衣類は大体もらっていただいたり、捨てたりした。
スーツは銀座英国屋で作ったものなのでまだ未練がましく残しているけれど、いずれは始末しなければね。

すっきりした暮らしがしたいと思いながら、ものに囲まれて暮らしているのが現状だ。
「整理術」なんて本がよく売れるのは、わたしのような人が多いせいだろうなあ。
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あなた いったい どうして・・・

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