ウィルス研究に勤しむ仲沢葉月。夫啓介は外科医。最近どうも冷えた夫婦関係、なんか怪しい夫の行動。そんな折誘拐された前妻と夫の間の子。緊急事態にも夫は捕まらず、その子は遺骨で帰還・・・そして小児心臓移植の関わり?放火で死んだもう一人の少女は・・・そんなお話。
「感染」と言うタイトルからしてネタが上がってる通りのウィルス物。かと言って洋物映画にありがちなパニック物ではなく、陰謀やらなにやらひっそり進行な医療ミステリィ系。
この人の作品読むの2作目(もう2冊購入済みストックがだいぶ前から・・・)。前回読んだ「逆転ペスカトーレ」はゆるさが気持ちよかったけど、こっちはもっと緊迫感。と言うか重量感?多分主人公の気分がガッツリネガティブな所から入って頑張る系だからか・・・タイトルからしてネタは上がってるので、謎解きがどうのと言うより、さてどうなるハラハラな「サスペンス」的な楽しみ方が正しいようで。医療系の感じが専門家さんらしくなかなか緻密な感じで臨場感あり。どうしても医療ミステリィって言うと比べちゃう・・・・海堂 尊とか見たいな派手なエンターテイメントな仕掛けや楽しみは無いけど、これはこれで・・・ちゃんと面白かったです。