殺人の罪で少年院に入り、そこを出た少年が被害者の母親に殺された。それは「目には目を」事件として世間で注目を集める。少年を殺した女性はSNSで当時の事件の加害者の情報を賞金付きで募っていた。そして殺された少年と同時期に少年院で同じグループにいた誰かが彼女に招待や居場所を密告したらしい。その時期グループに居たのは殺された少年も含め6名。「目には目を」事件の真実を読み解くため、ある女性が当事者たちに取材をそれぞれの罪を犯した経緯から少年院での生活までをまとめて記録し、その中から自分の見解を導き出していく・・・・とかそんなでしょうか?
罪犯した少年たちも、それ以外の登場人物もそれぞれ欠落を持ちながらもがいてる様が描かれてます。プチどんでん返し的なフックが、タイミングよく何カ所かにちりばめられててミステリィとしてきっちり成立。一方で特定の人物に徐々に絞りつつ心の変化を小出しに見せつけ感情移入に持ち込もうとする手管も見事で憎らしいですねw しっかりした、丁寧に組み立てられた小説を読んだなと言う感じです。楽しめました。
面白かったです。非常に・・・でも良かったかも・・・
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