北海道で事故死した叔父の残した小さな無人島をリゾート施設にしたいと言ってきた不動産屋。父と一緒に里英は不動屋たちと一緒にその島を訪れることに。叔父の友人だったと言う者達も参加して9名。その無人島は数年誰も訪れてなかったはずなのに、人が利用した痕跡が。そして、バンガローの中には大量の爆弾が見つかる?? 無人島とはいえ電波状態は良く警察への即通報を・・・とならずそれを躊躇する父や他のメンバーたち、まあ明日でいいだろうとその日はそのまま皆床に就く。しかし翌朝にメンバーの一人が死体となって発見され、犯人が遺した書置きが。そこには10個の禁止事項が書かれ、それを守らないと島を爆発すると。しかしその"十戒"を守り3日間島で過ごせば全員が無事に帰れるという・・・犯人の書置きに従い、迎えの船をキャンセルしそこで過ごすことにしたメンバーたち。そして翌朝戒めを破ったとしてもう一人殺されて・・・と言う感じですかね。
物理ではなく精神で縛るクローズドサークル。そして期待に応える裏切り?ミステリィの定番なわけですが、この直前に読んでた同じ作者の前作
「方舟」
ともかぶるテイストです。思えば方舟も、こちらは普通に物理的ですがクローズドサークルものだった。人が死んだ時の登場人物たちの意外と冷めた感じもなんか同じテイストかも。彼らのパニック度はこちらの方がより低い?で、方舟も悪くなかったですが、好みとしては本作の方が少しより好きかなと思います。サクサクした読み易さもこちらの方が上か。ちょうど小説ストック尽きたので、他の作品も読んでみようか。
面白かったです。
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