恩師のご著書「思いの中に生きる」より
喜びの体験記
美しい心、優し心を教えられ K.O.
突然私のような者が偉大なる先生にこのような未熟なお手紙を書かせていただくこと、
本当にはずかしくおこがましいことと思いながらもペンを走らせています。
私は先日二月二十日姉にさそわれ、徳丸区民センターの会場に行き、初めて
先生にお目にかかりました。
先生のお顔、そして治療されるお姿に接し、講演を聴かせていただき、又、
今、こうして先生のテープ、御本を拝見させていただき、本当に心安まる思いでございます。
今までの自分を振り返り、何と私の心は汚れていたのだろうかと知らされました。
この世に私がこんなにも心安まる思いになったことがあるだろうかと思い、
先生にただただ感謝する思いでございます。
文章も字もとても汚い私ですが、
何かの形で先生にこの私の感謝の気持ちをお伝えしたくて書かせていただいております。
私はある病院で看護婦として働いております。
ほとんどが癌の患者さんです。
身体と共に心が病んでいる方がたくさんおられます。
そんな中で死を迎える方も何人もいらっしゃいます。
そのような時、私は今まで御苦労さまでしたと思う気持ちと、
この方は思い残すことなくこの世を去っていかれたのだろうかと思いながら、
お見送りをさせていただいています。
又、看護させていただいている中で、数々の問題にぶつかり、心の病など、
この未熟な私に問いかけられたこともあります。
そんな時、未熟なる私はその方に何の心安まることも言ってあげることができず、
困ってしまい悩んでしまう日々でございます。
しかし今日こうして何かのご縁で先生にお目にかかり、先生のお話を通して
心の美しさ、本当の優しい心を持つにはどうあるべきかを教えていただき、
今までの私の心がいかに未熟で汚れたものであったかを知ることができました。
ですから、心の病んだ方のお話を聴かせていただいても、自分の心が汚れていただけに、
その方に心安まる思いなどできるわけがなかったと思って反省しています。