恩師のご著書「講演集」より
講演集、 二
我が子を救いたい親の愛
先の続き・・・
親の愛というのは、自分を地獄に落としでも子を救おうとします。
自分を犠牲にしてでも子を救いたいという親の愛ですね。
お母さんの大きい愛を頂いて、現在の私たちの存在があります。
親はどのような親であっても、
その親から戴いた恩を忘れないようにしていきたいと思います。
すべての始まりは親孝行からです。
親に安心していただかなくて、親に喜んでいただかなくて、
自分の幸せは絶対に訪れません。
そう言いながら私は、おばあちゃんに心配をかけております。
お客さんがこられて夜の十時十一時になると、
「お前、もう早う寝な、そんなことをしていたら、
身体が悪うなってしまうで」と言われ、
又土曜から日曜にかけて留守にしますと、
帰って顔を見せるまで心配をかけます。
この歳になってもまだ親に心配をかけ続けているのですけど、
ほんとうに申し訳ない親不孝者でございます。
心の中では少しでも母親に心安らいで頂きたいと、常に思っております。
親に心配をかけないように生きること、これが人生の基礎ですね。
その道が分からないから、自分が勝手に生まれて、
勝手に生きてきたような顔をして、気に入らなかったら、
「誰が私を生んでくれたと言ったんや。
お前ら勝手にいいことをして」と、
親に向かってこんなことを言う人がいますが、
これほどの罰当たりはありません。
しかし、平気でこれを言う人が案外多いのです。
ほんとうの親の有難さを知らないからですね。
~ 感謝・合掌 ~