恩師のご著書「講演集」より
講演、四
初めての東京講演、まさに天上界のお計らい
先の続き・・・
私たちがこの地上に生命を頂き、
生まれさせていただきましたその志とは、
「調和を目的として人々と互いに手を取り合って助け合い、
補い合うこと」です。
その志を果たして、私たちはいつの日にか体験しなければならない
死の世界へ帰っていくのです。
山は青く水は清きふるさとへ迷うことなしに帰りたいと思います。
門松は冥途の旅の一里塚 めでたくもありめでたくもなし
これは一休様がお詠みになった歌ですね。
「おめでとうございます」「おめでとうございます」と言って、
新年を祝いますけれども、
これは確実にあの世に帰る旅路に一里塚を越えていくということですね。
そして、いよいよあの世へ帰る時が来ました時、
私たちはほんとうのふるさとへ迷うことなしに帰らなくてはいけません。
東京の皆様は、
もう十何年前お亡くなりになりました高橋信次先生にご縁の方が多いと思います。
信次先生は「心行」という心の行いを説かれたものを書き残して下さいました。
私のお話会の前には、必ず、「心行」を朗読させていただいております。
お慕い申し上げた偉大な先生をお偲びしながら、今回も、いつものように
「心行」を朗読させていただきますので、よろしくお願いいたします。
―――「心行」の朗読―――
ありがとうございました。