浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「ブッダのことば」より。

2016-12-31 00:06:52 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

       ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

   
               第三 大なる章 

                七、セーラ

551、あなたは見るも美しい修行者(比丘)で、
      その膚は黄金のようです。
      このように容色が優れているのに、
      どうして〈道の人〉となる必要がありましょうか。

552、あなたは転輪王(世界を支配する帝王)となって、
      戦車兵の主となり、四方を征服し、ジャンプ州(全インド)の
      支配者となるべきです。

553、クシャトリヤ(王族たち)や地方の主どもは、
      あなたに忠誠を誓うでしょう。
      ゴータマ(ブッダ)よ。
      王の中の王として、人類の帝王として、
      統治をなさってください。」


              ~ 感謝・合掌 ~


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「ブッダのことば」より。

2016-12-30 00:49:06 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

      ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

  
               第三 大なる章 

                七、セーラ

548、「先生!あなたは身体が完全であり、
       よく輝き、生まれも良く、見た目も美しい。
       黄金の色があり、歯は極めて白い。
       あなたは精力のある人です。

549、実に、生まれの良い人の具えるすがた・かたちは、
       すべて、偉人の相として、あなたの身体のうちにあります。

550、あなたは、眼が清らかに、容貌も美しく、(身体は)大きく、
       真っ直ぐで、光輝あり、〈道の人〉の群れの中にあって、
       太陽のように輝いています。


                ~ 感謝・合掌 ~


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「ブッダのことば」より。

2016-12-29 00:24:01 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

        ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

  
               第三 大なる章 

                七、セーラ

先の続き・・・

そのとき師は思った、
「このセーラ・バラモンはわが身に三十二の偉人の相を殆ど見つけているが、
ただ二つの相を見ていない。
ただ体の膜の中におさめられた場所と広長舌相という二つの偉人の相に関しては、
(それらがはたしてわたくしの身にあるかどうかを)かれは疑い惑い、
(目覚めた人(ブッダ)であるということを)信用せず、信仰していない」と。
そこで師は、セーラ・バラモンが師の体の膜の中におさめられた隠所を見得るような
神通を示現した。
次に師は舌を出し、舌で両耳孔を上下になめまわし、両鼻孔を上下になめまわし、
前の額を一面に舌で撫でた。

そこでセーラ・バラモンは思った、―――
「道の人ゴータマは三十二の偉人の相を完全に身に具えていて、不完全ではない。
しかしわたしは、『かれがブッダであるか否か』ということをまだ知らない。
ただわたしは、年老い齢高く師またはその師であるバラモンたちが
『諸々の〈尊敬さるべき人、完全な覚りを開いた人〉は自分が讃嘆されるときには、
自身を示現する』と語るのを聞いたことがある。
さあ、わたしは、適当な詩を以って、〈道の人〉ゴータマ(ブッダ)をその面前において
讃嘆しましょう」と。
そこでセーラ・バラモンはふさわしい詩を以って尊き師をその面前において讃嘆した。


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「ブッダのことば」より。

2016-12-28 00:18:43 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

        ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~


               第三 大なる章 

                七、セーラ

先の続き・・・

そこでセーラ・バラモンは三百人の少年とともに師のおられるところに赴いた。
そのときセーラ・バラモンはそれらの少年たちに告げていった、
「きみたちは(急がずに)古俣に歩いて、響きを立てないで来なさい。
諸々の尊き師は獅子のように独り歩む者であり、近づきがたいからです。
そうしてわたしが〈道の人〉ゴータマと話しているときに、きみたちは途中でことばを
挿(さしはさ)んではならない。
きみたちはわたしの話が終わるのを待って。」
さてセーラ・バラモンは尊き師のおられるところに赴いた。
そこで、師に挨拶した。

喜ばしい、思い出の挨拶のことばを交わしたのち、かれは傍らに坐した。
それから、セーラ・バラモンは師の身に三十二の〈偉人の相〉があるかどうかを探した。
セーラ・バラモンは、師の身体に、ただ二つの相を除いて、三十二の偉人の相が殆ど具わっているのを見た。
ただ二つの〈偉人の相〉に関しては、〈それらがはたして師にあるかどうかを〉かれは
疑い惑い、(〈目覚めた人(ブッダ)〉であるということを)信用せず、信仰しなかった。
その二つとは体の膜の中におさめられた隠所と広長舌相とである。


                ~ 感謝・合掌 ~




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「ブッダのことば」より。

2016-12-26 00:13:44 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

        ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

    
               第三 大なる章 

                七、セーラ

先の続き・・・

「ケーニヤさん。あなたはかれを〈目覚めた人〉(ブッダ)と呼ぶのか?」
「セーラさん。わたしはかれを〈目覚めた人〉と呼びます。」
「ケーニヤさん。あなたはかれを〈目覚めた人〉と呼ぶのか?」
「セーラさん。わたくしはかれを〈目覚めた人〉と呼びます。」
その時セーラ・バラモンは心に思った。
「〈目覚めた人〉という話を聞くことは、世間においてはむずかしいのである。
ところでわれわれの聖典の中に偉人の相が三十二伝えられている。

それを具えている偉人にはただ二つの途があるのみで、その他の途はありえない。
〔第一に〕もしもかれが在家の生活を営むならば、かれは転輪王となり、正義を守る
正義の王として四方を征服して、国土人民を安定させ、七宝を具有するに至る。
すなわちかれには輪という宝・象という宝・馬という宝・珠という宝・女という宝・
資産者という宝・及び第七に指揮者という宝が現れるのである。
またかれには千人以上の子があり、みな勇敢で雄々しく、外敵をうち砕く。

かれは、四海の果てに至るまで、この大地を武力によらず刀剣を用いずに、
正義によって征服して支配する。
〔第二に〕しかしながら、もしかれが家から出て出家となるならば、
真の人・覚りを開いた人となり、世間における諸々の煩悩の覆いをとり除く」と。
「ケーニヤさん。では真の人・覚りを開いた人であられるゴータマさまは、
いまどこにおられるのですか?」
かれがこのように言ったときに、結髪の行者ケーニヤは、右腕を差し伸ばして、
セーラ・バラモンに告げていった、
「セーラさん。この方角に当たって一帯の青い林があります。
(そこにゴータマさまはおられるのです)。」


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「ブッダのことば」より。

2016-12-25 00:08:43 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

         ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

    
               第三 大なる章 

                七、セーラ

先の続き・・・

「セーラよ。わたくしには息子の嫁取りがあるのでもなく、
息女の嫁入りがあるのでもなく、
マガダ王セーニヤ・ビンビサーラが軍隊とともに明日食事に招かれているのでも
ありません。
そうではなくて、わたくしは近く大きな祭祀を行うことになっています。
シャカ族の子・道の人ゴータマ(ブッダ)は、シャカ族の家から出家して、
アンダッタラーパを遊歩して、大勢の修行僧千二百五十人とともにアーパナに
達しました。
そのゴータマさまには次のような好い名声がおとずれている。
―――すなわち、かの師は、真の人・さとりを開いた人・明知と行いを具えた人・
幸せな人・世間を知った人・無上の人・人々を調える御者・神々と人間との師・
目覚めた人(ブッダ)・尊き師であるといわれる。
わたくしはあの方を修行僧たちとともに明日の食事に招きました。


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「ブッダのことば」より。

2016-12-24 00:15:10 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

         ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

   
               第三 大なる章 

                七、セーラ

先の続き・・・

ところでそのときセーラ・バラモンはアーパナに住んでいたが、
かれは三ヴェーダの奥義に達し、語彙論・活用論・語源論・
(第四のアタルヴァ・ヴェーダと)第五としての史詩に達し、語句と文法に通じ、
順世論や偉人の観相に通達し、三百人の少年に取り巻かれていたが、
(長く坐っていたために生じた疲労を除くために)膝を伸ばす散歩をし、
あちこち歩んでいたが、結髪の行者ケーニヤの庵に近づいた。

そこでセーラ・バラモンは、ケーニヤの庵に属する結髪の行者たちが、或る者は
竈の坑を掘り、或る者は薪を割り、或る者は器を洗い、或る者は水瓶を備えつけ、
或る者は座席を設け、また結髪の行者ケーニヤはみずから円い集会場をしつらえて
いるのを見た。
見てから結髪の行者ケーニヤに問うた、「ケーニヤさんには息子の嫁取りがあるのでしょうか?
あるいは息女の嫁入りがあるのでしょうか?
大きな祭祀が近く行われるのですか?
あるいはマガダ王セーニヤ・ピンピサーラが軍隊とともに明日食事に招待されたのですか?」


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「ブッダのことば」より。

2016-12-23 02:56:29 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

     ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

   
               第三 大なる章 

                七、セーラ

そこで結髪の行者ケーニヤは師のおられるところに赴いた。
そうして、師に挨拶した。
喜ばしい、思い出の挨拶のことばを交わしたのち、かれは傍らに坐した。
そこで傍らに坐した結髪の行者ケーニヤに対して師は法に関する話を説いて、
指導し、元気づけ、喜ばされた。
結髪の行者ケーニヤは、師に法に関する話を説かれ、指導され、元気づけられ、
喜ばされて、師にこのように言った、「ゴータマさまは修行僧の方々とともに、明日
わたくしのささげる食物をお受けください。」

そのように告げられて、師は結髪の行者ケーニヤに向かって言われた、
「ケーニヤよ。修行僧のつどいは大勢で、千二百五十人もいます。
またあなたはバラモンがたを信奉しています。」
結髪の行者ケーニヤは再び師に言った、「ゴータマさま。修行僧の方々は大勢で、
千二百五十人もいるし、またわたくしはバラモンがたを信奉していますが、しかし
ゴータマさまは修行僧の方々とともに、明日わたくしのささげる食物をお受け下さい。」
師は結髪の行者ケーニヤに再び言われた、「ケーニヤよ。修行僧のつどいは大勢で、
千二百五十人もいます。
またあなたはバラモンがたを信奉しています。」
結髪の行者ケーニヤは三度師に言った、「ゴータマさま。修行僧のつどいは大勢で、
千二百五十人もいるし、またわたくしはバラモンがたを信奉していますが、しかし
ゴータマさまは修行僧の方々とともに、明日わたくしのささげる食物をお受けください。」
師は沈黙によって承諾された。


              ~ 感謝・合掌 ~



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「ブッダのことば」より。

2016-12-22 06:35:37 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

        ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

    
                第三 大なる章 

                 七、セーラ

わたくしが聞いたところによると、
―――或るとき師は大勢の修行僧千二百五十人とともにアングッタラーバ〔という地方〕を遍歴して、
アーパナと名付けるアングッタラーバの或る町に入られた結髪の行者ケーニヤはこういうことを聞いた、
「シャカ族の子である〈道の人〉ゴータマ(ブッダ)は、シャカ族の家から出家して、
修行僧千二百五十人の大きなつどいとともに、アングッタラーバを遍歴して、アーパナに達した。
そのゴータマさまには、次のような好い名声がおとずれている。

―――すなわち、かの師は、真の人・さとりを開いた人・明知と行い具えた人・幸せな人・世間を知った人
・無上の人・人々を調える御者・神々と人間との師・目覚めた人(ブッダ)・尊い師であるといわれる。
かれは、みずからさとり、体得して、神々・悪魔・梵天を含むこの世界や〈道の人〉・バラモン・神々・
人間を含む生けるものどもに教えを説く。
かれは、初めも善く、中ほども善く、終わりも善く、意義も文字もよく具わっている教えを説き、
完全円満で清らかな行いを説き明かす、と。
ではそのような立派な尊敬さるべき人に具えるは幸せ、みごとな善いことだ。」


                  ~ 感謝・合掌 ~


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「ブッダのことば」より。

2016-12-21 00:06:31 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

        ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~ 

   
               第三 大なる章 

                六、サビヤ

(師はいわれた)、「サビヤよ。かつて異説の徒であった者が、
この教えと戒律とに
おいて出家しようと望み、完全な戒律を受けようと望むならば、
かれは四カ月の間別に住む。
四カ月たってから、もういいな、と思ったならば、
諸々の修行僧はかれを出家させ、
完全な戒律を受けさせて、修行僧となるようにさせる。
しかしこの場合は、人によって(期間の)差異のあることが認められる。」

「尊いお方さま。もしもかつて異説の徒であった者が、
この教えと戒律とにおいて出家しようと望み、
完全な戒律を受けようと望むならば、かれは四カ月の間別に住み、
四カ月たってから、もういいな、と思ったならば、
諸々の修行僧がかれを出家させ、完全な戒律を受けさせて、
修行僧となるようにさせるのであるならば、
わたくしは(四カ月間ではなくて)、四年たってから、
もういいな、と思ったならば、諸々の修行僧はわたくしを出家させ、
完全な戒律を受けさせて、修行僧となるようにさせてください。」

さて遍歴の行者サビヤは独りで他人から遠ざかり、
怠ることなく精励し専心していたが、やがて無上の清らかな行いの究極―――
諸々の立派な人々はそれを得るために正しく家に出て家なき状態に赴いたのであるが
―――を現世においてみずからさとり、証し、具現して日を送った。
「生まれることは尽きた。
清らかな行いはすでに完成した。なすべきことをなしおえた。
もはや再びこのよう生存を受けることはない」とさとった。
そしてサビヤ長老は聖者の一人となった。


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「ブッダのことば」より。

2016-12-20 01:14:46 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

     ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~ 

   
               第三 大なる章 

                六、サビヤ

547、麗しい百蓮華が泥水に染まらないように、
      あなたは善悪の両者に汚されません、
      雄々しき人よ、両足をお伸ばしなさい。
      サビヤは師を礼拝します。

そこで、遍歴の行者サビヤは尊き師’(ブッダ)の両足に顔をつけて礼して、言った。
―――「すばらしいことです、尊いお方さま、すばらしいことです、
譬えれば倒れた者を起こすように、覆われたものを開くように、方角に迷った者に
道を示すように、あるいは『眼ある人々は色やかたちを見るであろう」といって暗闇の
中で灯火をかかげるように、ゴータマ(ブッダ)さまに帰依したてまつる。
また真理と修行僧のつどいとに帰依したてまつる。
わたくしは師のもとで出家したいのです。
完全な戒律を受けたいのです。」


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「ブッダのことば」より。

2016-12-19 00:06:47 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

       ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

     
               第三 大なる章 

                六、サビヤ

544、貴い方よ。あなたに敬礼します。
      最上の人よ。あなたに敬礼します。
      神々を含めた全世界のうちで、
      あなたに比べられる人はおりません。

545、あなたは覚った方です。
      あなたは師です。
      あなたは悪魔の征服者です。賢者です。
      あなたは煩悩の潜在的な可能性を断って、
      みずから〔彼岸に〕渡りおわり、
      またこの人々を渡すのです。

546、あなたは生存の素因を超越し、
      諸々の煩悩の汚れを滅ぼしておられます。
      あなたは獅子です。
      何ものにもとらわれず、
      恐れおののきを捨てておられます。


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「ブッダのことば」より。

2016-12-18 01:43:35 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

       ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

    
               第三 大なる章 

                六、サビヤ

541、わたくしが昔いだいていた疑問を、
      あなたははっきりと説き明かしてくださいました。
      眼ある方よ。聖者よ。まことにあなたは〈さとりを開いた人〉です。
      あなたには、妨げの覆いがありません。

542、あなたの悩み悶えは、すべて破られ断たれています。
      あなたは清涼となり、身を制し、堅固で、誠実に行動する方です。

543、象の中の象王であり偉大な英雄であるあなたが説くときには、
      すべての神々は、ナーラダ、パッバタの両〔神群〕とともに隋喜します。


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「ブッダのことば」より。

2016-12-17 02:17:26 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

       ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

   
               第三 大なる章 

                六、サビヤ

538、「智慧ゆたかな方よ。
       諸々の〈道の人〉の論争にとらわれた、名称と文字と表象とにもとづいて
       起こった六十三種の異説を伏して、激流を渡り給うた。

539、あなたたちは苦しみを滅ぼし、彼岸に達せられた方です。
       あなたは真の人(拝まれる人)です。
       あなたは完全にさとりを開かれた方です。
       あなたは煩悩の汚れを滅ぼされた方だと思います。
       あなたは光輝あり、理解あり、智慧ゆたかな方です。
       苦しみを滅ぼした方よ。
       あなたはわたくしを救ってくださいました。

540、あなたはわたくしに疑念のあるのを知って、
       わたくしの疑いをはらしてくださいました。
       わたくしはあなたに敬礼します。
       聖者よ。
       聖者の道の奥をきわめた人よ。
       心に荒みなき、太陽の末裔よ。
       あなたはやさしい方です。


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「ブッダのことば」より。

2016-12-16 00:09:10 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

       ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

     
               第三 大なる章 

                六、サビヤ

536、この世において諸々の実践を実行し、
      有能であって、常に理法を知り、いかなることがらにも執着せず、
      解脱していて、害しようとする心の存在しない人、
      ―――かれは〈行いの具わった人〉である。

537、上にも下にも横にも中央にも、
      およそ苦しみの報いを受ける行為を回避して、
      よく知りつくして行い、偽りと慢心と貪欲と怒りと〈名称と形態〉
      (個体のもと)とを滅ぼしつくし、得(う)べきものを得た人、
      ―――かれを〈遍歴の行者〉と呼ぶ。」

そこで、遍歴の行者サビヤは師の所説をよろこび隋喜し、こころ喜び、
楽しく、欣快の心を生じて、座から起ち上がって、上衣を一方に肩にかけ
(右肩をあらわし)、師に向かって合掌して、
ふさわしい詩を以って目のあたりに師を讃嘆した。


            ~ 感謝・合掌 ~




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