浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「ブッダのことば」より。

2017-05-31 23:35:39 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

      ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

     
            第四、 八つの詩句の章 

             16、サーリプッタ

964、しっかり気を付け分限を守る聡明な修行者は、
         五種の恐怖におじけてはならない。
         すなわち襲いかかる虻と蚊と爬虫類と四足獣と人間(盗賊など)
         に触れることである。

965、異った他の教えを奉ずる輩をも恐れてはならない。
         ―――たといかれらが多くの怖ろしい危害を加えるのを見ても
         ―――また善を追求して、他の諸々の危難に打ち勝て。

966、病にかかり、飢えに襲われても、
         また寒冷や酷暑をも耐え忍ぶきである。
         かの(家なき人)は、たといそれらに襲われることが
         いろいろ多くても、勇気をたもって、堅固に努力をなすべきである。


               ~ 感謝・合掌 ~




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「ブッダのことば」より。

2017-05-30 23:22:02 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

      ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

     
            第四、 八つの詩句の章 

             16、サーリプッタ

961、熱心につとめる修行者には、
       いかなることばを発すべきか?
       ここでかれのふるまう範囲はいかにあるべきか?
       かれのまもる戒律や誓いはどのようなものなのですか?

962、心を安定させ気を落ちつけている賢者は、
       どのような学修を身に受けて、自分の汚れを吹き去るのですか?
       ―――譬えば鍛冶工が銀の垢を吹き去るように。」

963、師(ブッダ)は答えた、
      「サーリプッタよ。世を厭い、人なき所に坐臥し、
      さとりを欲する人が楽しむ境地および法にしたがって実践する次第を、
      わたくしの知り究めたところによって、そなたに説き示そう。


             ~ 感謝・合掌 ~





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「ブッダのことば」より。

2017-05-29 23:29:12 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

    ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

   
            第四、 八つの詩句の章 

            16、サーリップッタ

958、修行者は世を厭うて、人のいない座所や樹下や墓地を愛し、
      山間の洞窟の中におり、

959、または種種の座所のうちにいるのであるが、
      そこにはどんなに恐ろしいことがあるのだろう。
      ―――修行者は音のしないところに坐臥していても、
      それらを恐れて震えてはならないのだが、

960、未到の地におもむく人にとっては、
      この世にどれだけの危難があることだろう。
      ―――修行者は辺鄙(へんぴ)なところに坐臥していても、
      それらの危難にうち克たなければならないのだが。


             ~ 感謝・合掌 ~







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「ブッダのことば」より。

2017-05-28 23:49:20 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

     ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

     
            第四、 八つの詩句の章 

             16、サーリプッタ

955、サーリプッタさんが言った、―――
       「わたくしは未だ見たこともなく、また誰からも聞いたこともない。
       ―――このようにことば美(うる)わしき師(ブッダ)、
       衆の主がトゥシタ天から来たりたもうたことを。

956、眼ある人(ブッダ)は、神々及び世人が見るように、
       一切の暗黒を除去して、独りで(法)楽をうけられた。

957、こだわりなく、偽りなく、
       このような範たる人として来たりたもうた師・目覚めた人(ブッダ)
       であるあなたのもとに、これらの束縛ある多くの者どものために
       問おうとして、ここに参りました。


              ~ 感謝・合掌 ~




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「ブッダのことば」より。

2017-05-27 23:18:19 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

   ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

     
            第四、 八つの詩句の章 

             15、武器を執ること

953、動揺して煩悩に悩まされることなく、
        叡智ある人にとっては、いかなる作為も存在しない。
        かれはあくせくした営みから離れて、至るところに安穏を見る。

954、聖者は自分が等しい者どものうちにいるとも言わないし、
        劣った者のうちにいるとも、勝れた者のうちにいるとも言わない。
        かれは安らいに帰し、慳(ものおし)みを離れ、取ることもなく、
        捨てることもない。
        ―――と師は説かれた。


            ~ 感謝・合掌 ~


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「ブッダのことば」より。

2017-05-27 00:05:13 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

     ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

    
            第四、 八つの詩句の章 

             15、武器を執ること

950、名称と形態について、〈我がものと言う思い〉の
        まったく存在しない人、また(何ものかが)ないからと言って
        悲しむことのない人、
        ―――かれは実に世の中にあっても老いることがない。

951、「これは我がものである」また「これは他人のものである」
        というような思いが何も存在しない人、
        ―――かれは(このような)〈我がものという観念〉が存しないから、
        「われになし」といって悲しむことはない。

952、苛酷なることなく、貪欲なることなく、
        動揺にして煩悩に悩まされることなく、万物に対して平等である。
        ―――動じない人について問う人があれば、その美点をわたくしには
        説くであろう。


                ~ 感謝・合掌 ~


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「ブッダのことば」より。

2017-05-25 23:10:38 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

    ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

    
            第四、 八つの詩句の章 

             15、武器を執ること

947、かれは智者であり、ヴェーダの達人である。
      かれは理法を知りおわって、依りかかることがない。
      かれは世間において正しくふるまい、世の中で何びとをも
      羨むことはない。
 
948、世間における諸々の欲望を超え、
      また克服しがたい執着を超えた人は、流されず、
      束縛されず、悲しむことなく、思いこがれることもない。

949、過去にあったもの(煩悩〉を枯渇せしめよ。
      未来には汝に何ものも有らぬようにせよ。
      中間においても汝が何ものをも執しないならば、
      汝は「安らかな人」としてふるまうことであろう。


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「ブッダのことば」より。

2017-05-24 23:22:52 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

    ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

     
            第四、 八つの詩句の章 

             15、武器を執ること

944、古いものを喜んではならない。
       また新しものに魅惑されてはならない。
       滅びゆくものを悲しんではならない。
       牽引する者(妄執)にとらわれてはならない。
 

945、わたくしは、(牽引する者のことを)貪欲、
       ものすごい激流と呼び、吸い込む欲求と呼び、
       はからい、捕捉と呼び、超えがたい欲望の汚泥であるともいう。

946、バラモンである聖者は、
       真実から離れることなく、陸地(安らぎ)に立っている。
       かれは一切を捨て去って、「安らかになった人」と呼ばれる。
       粗暴になることなく、ふるまえ。


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「ブッダのことば」より。

2017-05-23 23:26:53 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

      ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~ 

    
            第四、 八つの詩句の章 

             15、武器を執ること

941、聖者は誠実であれ。
       傲慢でなく、詐りなく、悪口を言わず、怒ることなく、
       邪な貪りと慳(ものおし)みとを超えよ。

 
942、安らぎを心がける人は、
       眠りとものぐさとふさぎこむ心とに打ち勝て。
       怠惰を宿らせてはならぬ。
       高慢な態度をとるな。

943、虚言をつくように誘(ひ)き込まれるな。
       美しいすがたに愛着を起こすな。
       また慢心を知りつくしてなくすようにせよ。
       粗暴になることなく、ふるまえ。


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「ブッダのことば」より。

2017-05-22 23:10:31 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

     ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

    
               第四、 八つの詩句の章 

                15、武器を執ること

938、(生きとし生けるものは)終極においては違逆に会うのを見て、
        わたくしは不快になった。
        またわたくしはその(生けるものどもの)心の中に
        見がたき煩悩の矢が潜んでいるのを見た。

 
939、この(煩悩の)矢に貫かれた者は、
        あらゆる方角をかけめぐる。
        この矢を引き抜いたならば、
        (あちこちを)かけめぐることもなく、沈むこともない。

940、そこで次に実践のしかたが順次の述べられる。
        ―――世間における諸々の束縛の絆にほだされてはならない。
        諸々の欲望を究めつくして、自己の安らぎを学べ。


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「ブッダのことば」より。

2017-05-22 00:27:02 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

      ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

    
               第四 八つの詩句の章 

                15、武器を執ること

935、殺そうと争闘する人々を見よ、
       武器を執って打とうとしたことから恐怖が生じたのである。
       わたくしがぞっとしてそれを厭い離れたその衝撃を述べよう。

 
936、水の少ないところにいる魚のように、
       人々が慄(ふる)えているのを見て、
       また人々が相互に抗争しているのを見て、
       わたくしに恐怖が起こった。

937、世界はどこも堅実ではない。
       どの方角でもすべて動揺している。
       わたくしは自分のよるべき住所を求めたのであるが、
       すでに(死や苦しみなどに)とりつかれていないところを
        見つけなかった。


               ~ 感謝・合掌 ~





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「ブッダのことば」より。

2017-05-20 23:40:54 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

     ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

   
               第四 八つの詩句の章 

                  14、迅速

933、修行者はこの道理を知って、
       よく弁(わきま)えて、つねに気をつけて学べ。
       諸々の煩悩の消滅した状態が「安らぎ」であると知って、
       ゴータマ(ブッダ)の教えにおいて怠ってはならない。
 
934、かれは、みずから勝ち、他に打ち勝たれることはない。
       他人から伝え聞いたのではなくて、自ら証する理法を見た。
       それ故に、かの師(ブッダ)の教えに従って、
       怠ることなく、つねに礼拝して、従い学べ。
       ―――このように師(ブッダ)はいわれた。


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「ブッダのことば」より。

2017-05-19 23:54:11 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

       ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

    
               第四 八つの詩句の章 

                  14、迅速

930、また修行者は高慢であってはならない。
       また(自分の利益を得るために)遠まわしに策したことばを
       語ってはならない。
       傲慢であってはならない。
       不和をもたらす言辞を語ってはならない。
 
931、虚言をなすことなかれ。
       知りながら詐(いつわ)りをしないようにせよ。
       また生活に関しても、知識に関しても、
       戒律や道徳に関しても、自分が他人よりもすぐれていると
       思ってはならない。

932、諸々の出家修行者やいろいろ言いたてる世俗人に辱(はずかし)められ、
       その(不快な)ことばを多く聞いても、
       あらあらしいことばを以って答えてはならない。
       立派な人々は敵対的な返答をしないからである。


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「ブッダのことば」より。

2017-05-18 23:39:32 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

     ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

     
               第四 八つの詩句の章 

                  14、迅速

927、わが徒は、アタルヴァ・ヴェーダの呪法と
        夢占いと星占いとを行ってはならない。
        鳥獣の声を占ったり、懐妊術や医術を
        おこなったりしてはならぬ。
 
928、修行者は、非難されても、くよくよしてはならない。
        称賛されても、高ぶってはならない。
        貪欲と慳(ものおし)みと怒りと悪口とを除き去れ。

929、修行者は、売買に従事してはならない。
        決して誹謗をしてはならない。
        また村の人々と親しく交わってはならない。
        利益を求めて人々に話しかけてはならない。


             ~ 感謝・合掌 ~



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「ブッダのことば」より。

2017-05-18 00:09:21 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

     ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

    
               第四 八つの詩句の章 

                  14、迅速

924、食物や飲料や硬い食べ物や衣服を得ても、
       貯蔵してはならない。
       またそれらが得られないからとて心配してはならない。

 
925、心を安定させよ。
      うろついてはならない。
      あとで後悔するようなことをやめよ。
      怠けてはならぬ。
      そうして修行者は閑静な座所・臥所に住まうべきである。

926、多く眠ってはならぬ。
      熱心に努め、目ざめているべきである。
      ものぐさと偽りと談笑と遊戯と婬欲の交わりと装飾とを捨てよ。


               ~ 感謝・合掌 ~



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