恩師の御著書「真理を求める愚か者の独り言」より
第二章 必要なのは正しい生命観の確立
◆仏壇とお墓――誤やまった生命観からの迷い◆
先の続き・・・
先祖供養の本来の目的というのは、
亡くなった方々にこの現象界から思いを離して、
魂のふるさと、天上界に帰っていただくことにほかなりません。
供物やお経や線香や燈明を献じても、
それで成仏できるわけはありません。
それどころか、「ここにおれば安心だ。ここにおれば、
お経も線香供えてくれる。
ああ、長いこと放ったらかしにされていたけれど、
ここにいたら安心だ」と、
かえって霊をその場所にとどめてしまって、
その結果成仏できなくしてしまいます。
執着を与える結果となります。
先祖供養は先ず己が成仏することからと心得て下さい。
私たち自身の生活態度が大切です。
何時間も念仏を唱えて拝んでいても、
一家が喧嘩ばかりで不調和な生活をしていれば、
ご先祖様はちっとも救われません。
ご先祖様に成仏していただこうとすれば、
まず己れが成仏し、救われて、
その幸せな姿を見てもらうことです。
それが物質のお供えなどより、何よりの供養となります。
「ご先祖様のお陰で本当に幸せに暮らさせていただいております。
お金はたくさんありませんけれど、貧乏はしておりません。
身体もお陰様で健康でございます。
いつも感謝に満たされております」
というようにご先祖様の前で報告させていただきますと、
ああよかったと喜んでくださいます。
お墓というものに意義があるとすれば、自分がこの世に生きた、
ささやかな記念碑であればよいと思っています。
自己という一個の肉体をいただいた人間が、
自らの使命に目覚め、どれだけ多くの人々に喜んでいただいたか、
どれだけ多くの人々のために尽くせたか、
どれだけ多くの人々に神の愛を捧げたか。
昭和六年七月二十五日にこの世に生をいただき、
この世を去ってあの光の世界に帰るまでの間に、
どれだけの行いができたか、
この地球の上にどれだけの善き行いを積めたか、
それらに関しての自己への讃美の碑としたいと思っています。
お仏壇も、ご先祖様に心を向けて、そのご恩に感謝し、
今の幸福を「ご先祖様のお陰です」
と報告させていただく天上界への窓口と
思わさせていただいております。
※ ご報告
ブログ名:垂訓 URL:http://blog.goo.ne.jp/hanatenzen
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沢山の皆様の当ブログへの訪問ならびに閲覧ありがとうございました。
恩師「長尾弘」先生も天上界で大変喜んでおられることとご推察致します。
微力ながら、小生も皆さまのご健康とご多幸をお祈りさせていただきながら、
日々当ブログの更新・管理をさせて頂いております。
今後とも宜しくお願い致します。
ありがとうございました。