浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

恩師の歌集「愛」より

我が道は易し過ぎなり
幼稚なり人は言えども
行いもせで

「御垂訓」

2022-03-17 09:21:58 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

※ 昨夕停電がありシステム回復のため当ブログの投稿が
     遅れましたことをお詫びします。

 
~ 恩師の御著書「愚か者の独り言」より ~


                講演集 一

          「心のスモッグを払う方法」

だから、できるだけスモッグを作らないように、
以前に出してしまったスモッグは消さなくてはいけません。
これが私達の修行です。
これは初歩の話ですが、
ピカピカに磨いたコップに奇麗な水を汲んで来ますと、
これは透明で綺麗なものです。
これが赤ちゃんとしてこの世に生まれさせてもらった時の私達の心です。

ところが怒り、愚痴、貪欲に足ることを忘れた欲望によって、
ちょうどインクをスポイドでもってポトンポトンと綺麗なコップの水の中に
落としているように、心を汚しています。
そのインクも最初はうす青くても、
たくさん入って濃くなると真っ黒になってしまいます。
もう何も見えません。

そのような真っ黒になった心を、どうすれば綺麗な水に戻せるかと
言いますと、まず実践しなくてはいけないことは、
インクを注ぐのを止めることです。
怒り、妬み、愚痴の無い綺麗な水を一滴一滴注ぐこと、
時間はかかってもよろしい。

休みなしに注ぎましたら、やがてまた元の綺麗な水に戻ってきます。
常に水を注ぐと言いますのは、
折にふれてこういう話を聞かせてもらうことも、
これも綺麗な水の一つです。

さらに、こうしなければいけないと言って努力することが次の一滴です。
この法則に従って常に努力してもらわねばなりません。
「ああいい話を聞いたなあ」と言って外に出たらもう忘れてしまったのでは、
何のご利益もありません。

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