浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

恩師の歌集「愛」より

父神と我れとの間に分離なし
切るに切られぬ我れ子なるが故

「心行の解説」より。

2013-12-21 03:41:17 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

             ~ 恩師の「心行の解説」より ~


先の続き・・・

そこでこの煩悩ですが、眼・耳・鼻・舌・身の五官の感覚が煩悩の原因になっておりますから、
この五官を調和することです。そのためには常に中道を根本として、
つまり善意なる第三者の立場に立って自分と相手を見ていくことです。
「中道の立場を根本として己の正しい心に問うこと」の正しい心とは反省させてもらうことです。
常に反省させていただくことが、自分の正しい心に問いかけていくことになります。
ですから私たちは常に自分を見詰めて、己自身に間違いがないか、欠点をつくらなかったか、
悪い癖を出さなかったと、自分の姿を厳しく見ていくことが大事です。これが反省です。
そして反省させてもらうということは自分自身の魂が清められていくということです。
清めらるということは汚れがとれてくことですね。

私たちはかれこれ十数年間、せめて今日一日の生活はどうであったか、
正しい道から離れていなかったかについて三十~四十項目を作りまして、心の検査をしてきました。
「今日一日腹を立てなかったか 愚痴をいわなかったか 人の悪口を言わなかったか
人様を謗らなかったか 恨んだり憎んだりすることはなかったか」と、
各項目に分けてその日一日をずっと調べていきます。
もし犯した過ちがありましたら、すぐに「しまった、今日は腹を立ててしまった」
「ああ自慢してしまった」「心の中に恨み心が残っていたなあ」と明瞭に浮かび上がってきます。
そして「明日の生活の中にこの過ちを再び犯さないように努力します」と誓って、反省をするのですね。
毎日毎日休むことなしに今日一日の反省をさせていただきますと、私のような鈍(どん)な人間でも
阿呆の一つ覚えという言葉のようにだんだんと心の運転が上手になって慣れてくるのですね。


               ~ 感謝・合掌 ~




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