もぐりの語学教室+修行が辛くお寺を逃走した元僧侶見習の仏教セミナー

ご一緒に学習を!
私は先生ではありません.間違いだらけかと思います.
ご容赦下さい.

670番:アルト・ハイデルベルク(15)

2022-01-22 19:17:59 | 日記

アルト・ハイデルベルク(15)


—————————【15】—————————————

          5. Szene.

   Hofmarschall. (durch die Mittelthür).

 Hofmarschall. Meine Herren, ich habe Ihnen die Mittheilung
              zu machen: Se. Durchlaucht empfängt heute
              nicht mehr.  Dann, meine Herren, bitte ich
              folgendes zur Notiz zu nehmen (er nimmt ein     
              Papier und liest vor): Morgen Vormittag
              11 Uhr 10 Minuten erfogt die Abreise   
              Sr. Durchlaucht des Erbprinzen nach Heidelberg.


—————————【訳】—————————————
           
         第5場

   宮内大臣、中央の扉から登場。

宮内大臣:諸君、あなた方に、お知らせすることがあります。
     殿下は、きょうはもうお目通りはお許しになりません。
     それから、諸君、次のことをご承知いただきたい。
     (1枚の紙を取り上げて読んで聞かせる)
     あす、午前11時10分に公子殿下はハイデルベルクへ 
               ご出発あそばされる。


—————————【お願い】—————————————
    
 bitte ich folgendes zur Notiz zu nehmen

ですが、 ich folgendes の間に何か frage などの言葉
を補って読んでほしいと思います。脱字チェックしましたが、
キンドル側でも、亀甲文字本でも、定動詞はありません。

(bitten「頼む」 という動詞が
 定動詞扱いされ、それが倒置された言い回しなのかもしれません。)
 (私の知識を超えていますので、あしからず)


—————————【語句】—————————————
 
erfogt < erfogen (自動詞)(完了sein) あることがなされる、行われる
die Abreise   (_)  (まれに_/_n)  旅立ち

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669番:さすらいの青春(15)

2022-01-22 19:14:46 | 日記

さすらいの青春(15)


—————————【15】————————————————
    
J'avais quinze ans. 
C' était un froid dimanche de novembre,
le premier jour d'automne qui fît songer à l'hiver.


—————————(訳)——————————————————
     
私は15歳になっていた。 
それは11月の寒い日曜日、秋も深まり、
冬を彷彿とさせる最初の日だった.

—————————《語句》—————————————————

songer à ~を思う
hiver (m) 冬
qui fît songer à l'hiver    冬を思わせる~ (automne に続く関係節)
  fit(単純過去3単)<faire (ここでは使役動詞)
    faire + 不定詞 …させる
 
—————————《解説》—————————————————    

この文の骨子は
  C' était le premier jour d'automne.
  それは秋の1日目だった.

この文の要点は
  C' était le premier jour d'automne qui fît songer à l'hiver.
  それは冬を思わせる秋の1日目だった.
 (冬に向かう秋の第1日目

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668番:ジュール叔父さん(8)

2022-01-22 19:07:24 | 日記

ジュール叔父さん(8)


————————————【8】——————————————

 Mais chaque dimanche nous allions faire notre tour
de jetée en grande tenue.  Mon père en redingote,
en grand chapeau,  en gants,  offrait le bras à ma mère,
pavoisée comme un navire un jour de fête.

 
———————————— (訳) ——————————————

しかし日曜日毎に、私たちは波止場めぐりに正装して出かけ
ました.フロックコート姿に大きな帽子と手袋をした父は、
片腕を母に差し出したが、その母は、まるで祝宴の日の船舶の
ように飾りたてられていました.


——————————— 《語句》 ——————————————

jetée (f) 波止場、桟橋、防波堤        
redingote [ルダンゴット](f)  フロックコート(昔の)
offrait (半過去3単) <offrir (他) 差し出す
pavoisée <pavoiser (他) (船、建物を) 旗で飾る       
navire (m) 船、船舶     
fête (f) ❶祭、祭日、❷催し、祝宴

 

————————≪文法≫—————————————————————
  
à ma mère, pavoisée comme un navire un jour de fête.

pavoisée は後ろからmère を修飾しているので、厳密な訳を施すと
祝宴の日の船舶のように飾りたてられた母に(手を差し伸べた)

となります.試験のときは訳し上げた方が無難です.出題者は
各語の修飾関係を正しく把握しているかをチェックしています.

 

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667番:レ・ミゼラブル(8)

2022-01-22 04:31:14 | 日記

レ・ミゼラブル(8)


————————————【8】————————————————

Fut-il,  au milieu d'une de ces distractions et de ces affections
qui occupaient sa vie,  subitement atteint d'un de ces coups 
mystérieux et terribles qui viennent quelquefois renverser, en
le frappant au cœur,  l'homme que les catastrophes publiques
n' ébranleraient pas en le rappant dans son existence et dans
sa fortune ?  Nul n'aurait pu le dire ;  tout ce qu'on savait,
c'est que,  lorsqu'il revint d'Italie,  il était prêtre. 
 
———————————≪はじめに≫———————————————

本日の仏文は私には難しすぎて、訳出に苦戦しております.
仕方がないので対応する英文部分を見てみます.

In the midst of the flirtations and diversions that 
consumed his life at that time was he suddenly overcome
by one of those mysterious,  inner blows that sometimes 
strike the heart of the man who could not be shaken by 
public disasters of his life and fortune ?  Who could say ?
We do know that when he returned from Italy he was a 
priest.
  
———————————《英語訳》————————————————

娯楽に恋愛に明け暮れるさなか、彼、ミリエル氏は
突如として説明もつかぬ心の衝撃、それは生命、財
産に関するような国家災害によっても動揺しない人
の心を襲う衝撃だったがそれが彼を打ちのめしてし
まったというのだろうか?それは誰にもわからない.
我々には彼がいつイタリアから戻り、いつ司祭になっ
ていたのかもわからない.


———————————《英語語句》————————————————

flirtation 情事、恋愛遊戯
diversion 気分転換、気晴らし、娯楽    
consume 消費する、浪費する


———————————《仏文試訳》——————————————

彼の人生で占めていた娯楽と愛情の生活のさ中、突然これら
の謎めいた、恐ろしい打撃、それは幾度となく彼の心を
たたき、彼を倒しにやって来たのだが、その打撃によって
国家の大異変でその生命も財産も襲撃を受けても動揺させる
ことのなかったこのミリエル氏は打ちのめされてしまったの
だろうか?  それは誰にもわからない.わかっていたことは、
イタリアから帰ってきたとき、司祭になっていた、というこ
とである.


———————————《仏語語句》————————————————

distraction: (f) ❶ 気晴らし、娯楽、 ❷放心、不注意    
   ここでは❷ミリエル氏の家庭没落による放心状態をいう 
affection: (f) 愛情
occupaient: (半過去3複) occuper <占める、(に)住む、占領する
subitement: (副) 突然に、急に    
atteint de ~: ~で傷つけられた、撃たれた;❷(病気に)冒された
un de ces coups:   これらの大打撃のひとつ
coup: (m) 打撃    
mystérieux: (形) 不思議な、不可解な、謎の    
terrible: (形)恐ろしい、凄まじい、    
renverser: (他) 倒す、ひっくり返す    
quelquefois: (副) 時には、時々       
frappant :<frapper (他/自) 打つ、たたく     
catastrophe: (f) 大災害、大異変、大事故      
public(que): (形) 公の、公共の、国家の、万民の
ébranleraient: (条件法3複) <ébranler (他) 動揺させる   
prêtre: (m)[カト] 司祭; pasteur [プロ]

 

———————————〘すみません〙————————————————

今回の仏文は長文の上見慣れない単語が続いたので、訳出に
苦労しました.意味を正しく取れていないかも知れません.
念のため、新潮文庫(佐藤氏訳)の文章を書写しておきます

『世間の大変動のために生活や財産をめちゃめちゃにされても
びくともしなかった人も、ときにはショックを受けて、気も動
転するような神秘な恐ろしい打撃に、彼はこれまでその生活を
占めていた気晴らしと愛欲のさなかに、不意打ちをくらったの
であろうか?』それは誰にもわからない.わかっていたことは、
イタリアから帰ってきたとき、司祭になっていた、ということ
である.

———————————≪感想≫————————————————

はじめからこれをみればよかった.寄らば大樹の陰~.

 



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666番:ハイジ(7)

2022-01-22 04:31:14 | 日記

 ハイジ(7)


—————————【7】————————————————— 
                  
Nun stieg sie die Leiter hinunter und sprang vor die 
Hütte hinaus.

—————————(訳)—————————————————
                          
そして今度はハイジは、はしごを下りて小屋から
飛び出しました。

—————————《語句》—————————————————
                  
nun (副)① 今、今や、今度は、 ② さて、ところで  
   ここでは、①と②両方にまたがる意味。
        目を覚まして、そして「今度は」
stieg (過去形)< steigen 下りる、降りる、
   von der Leiter steigen はしごから下りる
   テキストでは、von が無く、4格目的語になっています。
   steigen を他動詞扱いにしていますが、このように、「階段」や
   「はしご」を下りる場合は、4格目的語にして他動詞として
   用いることができます. 
       Treppen steigen (階)段を下りる  die Treppe 階段、はしご段
       Stufen steigen   (階)段を下りる  die Stufe 階段の段、踏み段
sprang (過去形)<springen (自)跳ぶ、はねる
vor (前置詞、3、4格支配については後日学びます)~の前に
hinaus(副)中から外へ   ここでは分離動詞* の前綴り。hinaus/springen
  小屋の外に跳びだした、と言っています.  この分離動詞のおかげで、
  跳びだしたハイジの背後に小屋が見える状況が見て取れる気がします.

 * 分離動詞というのは、動詞が2つのパートに分かれて、前綴りの部分
  が文末に来るもののことです。例えば ein/laden ~を招待する.
    Ich lade Sie in die Oper ein. / 私はあなたをオペラに招待する. 

【教訓】 1番だと言ってえらそうにしていると、べべになることがある。
          分離動詞は、ときにどんでん返しがあります.このことは、
     「人は、思い上がりは慎むべきだ」ということを教えているの
          かもしれないですね.

 

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