さすらいの青春(512)
𝓛𝓮 𝓖𝓻𝓪𝓷𝓭 𝓜𝓮𝓪𝓾𝓵𝓷𝓮𝓼
———————【512】———————————
« Peut-être rencontreons-nous Franz de
Galais », se disait Meaulnes, le cœur
battant.
.————————(訳)—————————————
「もしかしたら、フランツ=ド=ガレーに
会ったりするかも知れない」、モーヌはそう思
うと胸が高鳴るのであった.
——————— ⦅語句⦆ ————————————
peut-être:ひょっとすると~かもしれない
rencontreons-nous:私たちは再会することになるだろう.
(ここの倒置形はpeut-êtreが
文頭にきているためで、疑問形ではない.)
se disait Meaulnes:モーヌは考えた.
se dire で「思う」
cœur:(m) 心、心臓、胸
battant:(p.pré) <battre (自) 打つ.
..——————— ≪文法≫ —————————————
文法に沿って訳すならば、つまり仏検問題の答案と
して訳すならば、胸がときめくのは le cœur battant
で、現在分詞の付加語句なので、これを述語とせず、
se disait Meaulnes 「モーヌはそう思った」を文の骨
格にするのがよい.「モーヌは胸をどきどきさせな
がら、もしかしたらフランツ・ド・ガレにまた会え
るかも知れないと思っていた」.
まあしかし、そこまできっちりすると肩が凝るの
で気楽にやりましょう.
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