さっぷいさっぷい外語学院(生徒:ゴタ、張るカイロさん)

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私は先生ではありません.間違いだらけかと思います.
ご容赦下さい.

853番:アルルの女(29)

2022-02-04 08:41:50 | 日記

アルルの女(29)

 


———————————【29】—————————————————
                    
Il monte au grenier * ;  elle monte derrière lui :

——Mon fils,  au  nom  du  ciel ! 

Il ferme la porte  et  tire  le  verrou. 

——Jan,  mon  Janet,  réponds-moi.   Que  vas-tu  faire ?

A tâtons;  de  ses  vieilles  mains  qui  tremblent,  elle 
cherche  le  loquet...Une fenètre  qui s'ouvre, * le bruit d'un
corps sur les dalles de la cour,  et  c'est  tout ...


———————————(訳)——————————————————
                     
ジャンは屋根裏部屋に上がった*。母親も後を追って上がった。

——お前、後生だよ。待っておくれ。
 
ジャンは扉を閉めた。

——ジャン、私のジャン、返事をしておくれ。
     ジャン、どうする気なのだい?

震える老いたその手で探りながら、母親は掛け金を探しました...
窓が開き、中庭の石畳の上に体が落ちた音がしました。
それっきりでした。


———————————《語句》———————————————————
                        
grenier (m) 屋根裏部屋、(屋根裏の)物置
   ② 屋根裏の穀物倉庫          
verrou (m) 差錠、ラッチ、
      tire le verrou  は「差錠をはずす」と辞書には載せていますが
   ここでは逆で掛ける、という意味になります。
       tirer の方に「開ける」と「閉める」の両方の意味があります。
    なので、どのような構造になっているかで、
    tirer の本来の意味「引く」ことで、「開く」のか
   「閉まる」のかは、変わってきます。  
loquet  (m)  掛け金   この掛け金が見つかれば、反対側からも
   開けられる扉だったのでしょうか。
   文面だけでは、詳細はわかりません。 
Une fenètre qui s'ouvre, *   開く窓、と言う語順ですが、早いテンポ
   で物語が展開するのでそうしています。ここも本来の
   語順で「窓が開いた。」と訳します。 

———————————≪文法≫—————————————————    
                     
(il monte.  現在形になっていますが、il monta のこと)
ここから数行は、この物語のクライマックスで、
臨場感が必要です。そこで「手に汗握る」この場面は
現在形にわざと置かれています。以下現在形が続きますが
訳のほうは、過去で統一しておきます。

 


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