はちみつブンブンのブログ(伝統・東洋医学の部屋・鍼灸・漢方・養生・江戸時代の医学・貝原益軒・本居宣長・徒然草・兼好法師)

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貝原益軒の養生訓―総論上―解説 002 (修正版)

2015-04-05 13:06:33 | 貝原益軒の養生訓 (修正版)
(原文)

万の事つとめてやまざれば、必、しるしあり。たとへば、春たねをまきて夏よく養へば、必、秋ありて、なりはひ多きが如し。もし養生の術をつとめまなんで、久しく行はば、身つよく病なくして、天年をたもち、長生を得て、久しく楽まん事、必然のしるしあるべし。此理うたがふべからず。

園に草木をうへて愛する人は、朝夕心にかけて、水をそそぎ土をかひ、肥をし、虫を去て、よく養ひ、其さかえを悦び、衰へをうれふ。草木は至りて軽し。わが身は至りて重し。豈我身を愛する事草木にもしかざるべきや。思はざる事甚し。夫養生の術をしりて行なふ事、天地父母につかへて孝をなし、次にはわが身、長生安楽のためなれば、不急なるつとめは先さし置て、わかき時より、はやく此術をまなぶべし。身を慎み生を養ふは、是人間第一のおもくすべき事の至也。

(解説)

 養生とは、特殊な薬や治療法によって行なわれるものではなく、個人的な努力によって行なわれるものです。「継続は力なり」、と言うように、また「倦むこと無かれ」と言うように、健康は、毎日の積み重ねによって培われるものなのです。 『論語』に「父母は唯だ其の疾を之れ憂う」とあるように、自分自身が病気になって父母に心配をかけることがない、というのが孝であり、健康を保って父母に仕えること、また父母の健康に気をつけることが、孝なのです。そのために養生の術を学び、実践し、継続する、その必要を益軒は説いています。

(ムガク)

(これは2011.3.16から2013.5.18までのブログの修正版です。文字化けなどまだおかしな箇所がありましたらお教えください)


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